知らない世界に転生してしまった俺!?ヒーローアカデミアって何だよ!? 作:岬サナ
時間が経つのは早いな~って黄昏てしまうこの頃です。
雄英の受験から数日後。
「リョ~ちゃ~ん。雄英から手紙が届いてるよ~」
「分かった」
自宅に雄英からの合格不合格を知らせる物が届いたと涼の母親の椋鳥
「紙だけにしては重みがあるな?」
疑問に思いながらも封を開けて中身を取り出す。中には何かしらのディスプレイが入っていた。
「投影機なのか?」
それを机の上に置いた俺はスイッチを押した。
『ワタシが投影された!』
「は?」
そこには何故かNo.1ヒーローのオールマイトが投影された。
『ワタシが出てきた事に驚いているかもしれないが、その疑問の答えはワタシが雄英の教師として赴任するからだ!』
「マジか~」
オールマイトが教師になるとはな。世間も騒がしくなるだろうと簡単に予測が付く。
『さて、今回は君の合否の発表なのだが筆記は文句無しに合格ラインに達している。そして肝心の実技の方だが』
筆記は合格ラインに入ってたのか、半分くらいは山勘だったのに。まぁ後は実技はそこが一番重要になるよな。
『敵ポイントが60ポイント獲得しているね!まさか余波だけで破壊されるとは驚いたよ!』
52だと思ったら余波で壊れた分も獲得できたのか。
『これはヒーロー科への合格ラインに入っているよ!』
別に届いてなくても良かったんだけど……。
『だが我々が見ているのは何も敵ポイントだけではない!』
えっ、マジで?
『それは救助ポイントだ!』
救助ポイント?
『ヴィランを倒すだけがヒーローの仕事じゃない!時には利益を無視しても人を助けるのがヒーローさ!そんな勇気ある子供を見捨てるような真似もしない!』
オールマイトが言うと説得力や迫力が違うな。
『椋鳥少年が試験中に他の受験者を助けたことや試験後に怪我をしていた受験者を治療したのも確認している。故に君の救助ポイントは60ポイントだ!』
マジか~~これで合計が100を越えたな。
『この試験で合計が100ポイントを越えた者は歴代でも一握りしかいない!』
それはヒーロー科に入る上でヒーローらしからぬ行動をしてポイントを稼げなかったのかね?
『つまり、君の合計ポイントが120ポイントで首席合格だよ!』
「首席とか面倒くせー!?」
涼は表面的に見てもロボットを壊すだけの試験や隠された救助での試験で自分が首席で合格していることに面倒を感じていた。
「あんなに人がいたのに戦闘系の個性持ちが居なかったのか!?」
『さぁ来いよ椋鳥少年!ここが君のヒーローアカデミアだ!』
そうして映像は消えた。それを見た涼は手を額に当てながら、あーと声を溢していた。
「こんなんなら、もうちょい適当にしてればよかったな~」
そんなことを本気で涼は思っていた。どんな間違いがあれば、何故やる気が少ない……酷ければ皆無に近い自分が首席としてヒーロー科に受かるんだかと。
―――雄英モニタールーム
そこは入学試験を見守る雄英の誇る生粋のヒーローでもある教師陣達が受験者達に救助ポイントなどの査定が終わり、ヒーロー科に合格した新入生達の入学試験の映像を見ていた。
「今年は中々の豊作が多いですね」
「Yeah!そうだな!」
「救助ポイント0で2位の子とかは後半から起こる疲労が全く見えないしね」
「逆に敵ポイントが0なのに8位の奴も中々に根性があるな!」
それぞれが敵ポイントや救助ポイントを得た時の映像での評価を話している。そして彼らはある1人の少年が映る映像に変えた。
「……コイツの事はどうしましょうね」
「この子の個性って何なの?」
「それが記入されてないんだよ!」
「そんなことがありますか!?こんなことをしていて無個性と言い張るつもりなのか!?」
敵ロボットを殴れば一撃で破壊し、その破壊の余波でさえ遠くの敵ロボットも破壊する映像。
お邪魔虫の0Pロボットすらも一撃で破壊し尚且つ打ち込んだ打撃で地面にも大穴が出来る映像。
そして着ている服が全体的に変わり、鎖を出して壁に突き立てている映像。
更には他の試験会場で同じく0Pの敵ロボットを破壊して腕や両足も怪我をした受験生の怪我を一瞬で治す映像。
明らかに1つの個性で説明するにはあり得ない現象が起こっているために少年の──椋鳥涼の──映像やプロフィールを見た教師陣は驚いていた。
「皆、落ち着いてくれ」
スーツを着ているネズミが皆に落ち着くように言った。
「………校長」
そう、そのネズミは雄英の校長なのだ。個性『ハイスペック』を持つ根津校長なのである。
「彼は……あの場所の、≪創世の会≫から来た子なんだよ」
「あ、あの!?」
「国内にありながら独立自治区で国の法さえも介入することが不可能な条約を結んだ。あの≪創世の会≫ですか!?」
その場にいる教員達は驚きの声を上げる。
それもその筈、≪創世の会≫は日本国内にありながら法に縛られず、会の教えやルールを守るのならば犯罪さえも許される場所なのだ。
そして、その教祖の姿は≪創世の会≫に入った信者しか顔を見ることができない程なのである。
「政府から独自に個性の使用許可さえも認めさせたあそこからヒーロー志望の者がいるのですか?」
「確かにな!自治区の外でも使用しても犯罪にはならない決まりになってるしNA!」
もちろん、それで何かしらの犯罪を犯せばこちらのルールで裁けるが人助け等での無断使用が無断ではなくなり罪として扱えないのだ。
「そうだね。≪創世の会≫に入っている敵を捕らえて情報を聞こうにも自白系の薬を打って聞いても口を一切開かずに終わった程だからね」
「それにこちらで捕らえたヴィランだってどうしてるかも不明だしな」
「確かにな~」
インビジブル・ヒーローのイレイザーヘッドはそう言い、プレゼントマイクも同意した。
実際に≪創世の会≫に所属しているヒーローがヴィランを捕まえたり、所属しているヴィランが捕らえられても≪創世の会≫へと引き取られるのだ。
「ダガ実際ノトコロ、ソレ以降デソノヴィラン達が目撃サレテイル事実モ存在シナイガナ」
「それで校長。彼をどうするのですか?」
その質問が教員達の総意であるのは一目で根津にも伝わった。
根津は周りの教員達を見渡してから口を開く。
「一応、念の為に≪創世の会≫の方に今回の事で聞いたら……彼は間違いなく個性持ちだというのが判明したよ。だけどその個性の中身については一切聞き出せなかった」
「無理に聞き出せなかったのですか?」
「君達も知っている者が多いだろうが、≪創世の会≫に対してのしつこい要求などはこちらにも大きい被害が出るから動けなくてね」
聞かれた根津校長はため息を吐きながら答える。
「そこで相澤くんには大変だろうけど彼のことを見極めてほしい」
「………分かりました」
根津校長に頼まれたイレイザーヘッドの相澤翔は淡々と答えた。
「今回のABの20人はこれで決まりということですかな?」
「いや、今回は≪創世の会≫の彼は別として考えてる予定だよ。故に相澤くんの担当クラスは一人多めに入れることになる」
「ってことはイレイザーの担当するAは21人ってことKa?」
「ブラドノ担当スルBクラスハ20人ノママデトイウコトダナ」
「そういうことさ!」
こうして雄英教師陣達の入学試験による話し合いは細かなことを決めて終わった。
……………なお、そんな話し合いがされている原因の涼は何をしているかといえば、
「(-.-)Zzz・・・・」
眠っていた。
多分、誤字脱字とかはないと思うけれど、あったら報告してくれると嬉しいです。