「爆殺しゅゆ!」
「やってみぃや」
「しゅゆ!」
直哉さんも大人気ないが、華火も食らいついている。
今日の自分は昨日の自分を爆殺すべしが華火のモットーである。
私にはわかる。華火は父を爆殺できない自分を爆殺したいほど怒っている。
私は信じる。そのうち直哉さんの事は追い越すだろう。追い越せるかではない。いつ追い越すかである。
ならば答えは一つ。今でしょ!
そんなスポコン劇場を開催している間、空喰輪はジロジロと最強コンビを見定めている。
「最強コンビ? ふぅん……でも、僕吸い込めるし、呪霊操れるし」
「はいはい、今日は僕に負けたけどね。まあ、強いのは認めるよ」
「凄いね。まさか私の術式が遺伝するとは思わなかったよ」
「傑、遺伝してない。こいつの術式は刀に特化した構築術式だよ」
「すごいじゃないか。何でも出来るね」
「こーちく……?」
「刀を作れるって事。うちで勉強してみる? 傑の子供ならみてやってもいいよ。恵もいるしね」
「お父さんですか? 蜘蛛の巣ないないしてもいいですか?」
「ないないされては困りますね。私は夏油さん五条さん直哉さんのように強くはないので」
「お父さん、弱いのですか?」
「そうですね」
「じゃあやっぱり蜘蛛の巣ないないしてもいいのでは?」
「どういう教育をしているのですか……」
「ふふ。皆、一本芯のある良い子でしょう。きっと3人ともそれぞれに強くなるわ」
「「「「それだけじゃ駄目だろ」」」」
「情操教育って知ってますかぁ?」
「五条先輩にだけは言われたくない……」
「ああ!?」
「でもさー。物質化術式に剣の構築術式に呪力付与だろ。育てきれんの?」
「雑魚なんてとんでもない。強いじゃないですか」
「まーな。どれも制限は強いけど、要は呪具作成。知識の蓄積が物を言うぜ」
「んー。術式はわからないですけど、そのうちうまいこと使いこなせるようになりませんかね?」
「無理。そんな簡単な術式じゃねぇよ。それに、個性? ってのと合わせれば、グッと強くなるぜ。爆発と再構成と糸を出すだっけ? 正直、チートじゃねぇか」
「間違えないで。夜蜘蛛の力は糸じゃなくて蜘蛛。成長すれば、糸以外にも蜘蛛っぽい事ができるようになると思う」
「やっぱチートじゃん。せっかくだから、その才能伸ばしてやったら? 五条家でも禪院家でもさ」
「ふむ。当主を目指すか、華火」
「華火、てっぺんとる!」
「気に入った。この子は強くなるぞ、直哉。と言うことで、3人とも来るがいい」
「空喰輪と夜蜘蛛は五条家で面倒を見る。特に空喰輪は五条家の術式に近いから、絶対うちの方がいい」
「悟が助けてくれるなら心強いよ」
私は子供達を見た。
「どうする、お父さん達のとこ行く?」
「「「ゴジョー先輩の所に行く」」」
「やだ僕、人気で照れちゃう♡」
「吸い殺してないし」
「爆殺しゅゆ!」
「蜘蛛の巣コレクションを充実させたいので」
「人気だね、悟」
「どういう教育しとるんや。ようは皆「殺す」やろ。悟くん何もしてへんやん」
「こわぁ。華火は禪院家の方が強くなれるんじゃない? 五条家は僕のワンマンだしね」
「そうだぞ、華火。倒したい相手の元で強くなってどうするのだ」
「ううん。わかった。まずはお父さんを爆殺しゅゆ」
「ぶっ叩くで」
そんなわけで、子供達は預ける事になった。
「じゃあ男漁りするぞー!」
「君はいい加減にしなよ」
「ふざけんなや」
「相手の同意は最低限とってください」
「とりあえず、君は手が空くんだから依頼片付けなよ。貯金大丈夫なわけ?」
「大丈夫ではないです……」
仕方ない。働くか。
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