Q.世界征服できる力を得たらどうする?
A.どうもしない。
ポッケに世界は大きすぎる。
そういうわけで、私は縮こまっていた。自分の異常性を悟られないように、小さくなっていた。
でも。
でも、その日。
助けてくれたのだ。目に見えない何かに襲われて、異能を鍛えてもいなかったからどうしていいかわからなくて。
ひゃああと情けない悲鳴をあげて逃げることしかできなかった私を。
「お姉さん、大丈夫ですか?」
ぼんたんの明らかに不良みたいな服装の、大柄な男の子。
「貴方は……」
「夏油 傑」
「私、久慈 千配炉(ちばろ)です」
「ちばろ?」
「夏油君、その、一生のお願いがあります」
「何?」
「私とデートしてください」
惚れてしまったのだ。愛してしまったのだ。
死なせたくないと思ってしまったのだ。
この偉大なるAFOの命を救ったのだ。
それなら、彼は報われるべきだ。
使命感に駆られた私は、コンドームに針で穴を開けるという古典的な方法で、無事夏油くんの子を孕った。
後はあれである。
あれ? この後どうしよう……。そもそも何で子供がいればどうにかなると思った私。
まあいい!!
我が子の名前は花灯! 個性は爆破!!
夏油くんにはこの子の為に育休を取ってもらう!!
とにかく休ませればいいんだよね!
その為にも子供押し付け作戦だ! 一年ぐらいだったら個性も発現しないはず!
私は産んだ子供を抱いて、夏油くんの一目指して一直線に飛んだ。
ボロ屋から夏油くんが出てくるところだった。
「おーい夏油くーん!!」
「?」
「ごめん、一年ぐらい学校休んで子供預かって! パパなんだからそれ位いいでしょ! 名前は簡単な花に簡単な灯で花灯ね!」
「!??」
ついでに目立たない個性を付与。シュガードープの個性とかバレにくそう。砂糖を食べると強くなるよ!
角砂糖の袋と赤ちゃんを押し付ける。
これで親友と甘味について盛り上がってほしい。これが1番の理由だ。
もしかしてと思って、ボロ屋に入ると子供が2人。
「夏油くん、早く補助監督呼んでこの子達治療してもらった方がいいよ! じゃあ、一年だけごめんね!」
子供2人にお菓子を押し付け、私は転移をした。
お金を稼がねばならぬのだ……。
とりあえず、夏油くんが離反する時間稼ぎは出来たかなぁ。
「ぎゃはははははははは!! やっちまったな!!」
「悟、人ごとだと思って」
「にしても、空飛ぶ術式の奴なんて聞いたことないな。心当たりは?」
「全くないんだ……」
「傑の子供じゃないって事?」
「いや、避妊はしてたけど、多分どこかで失敗したんだと思う。ただ、もう連絡先捨てた女性もいるし……」
「つまり、心当たりがあり過ぎてわからないと。くぅず!」
「うわああああああああ。はあ、まあ仕方ないし、ついでだから美々子と菜々子ごと引き取るよ」
「責任はとるわけだ」
「私の子供を、一年人に押し付けるような母親に任せるわけにはいかないしね。本当に私の子供なら親権は取れる、はず。ということで、休学するよ」
「ええー! 休学!?」
「仕方ないだろ……」
「子供の世話しながら通えばいいじゃん。もうその子、一歳くらいにはなってるだろ」
「それは無理だろう」
「手伝うからさ」
それから、しばらく後。
「なんだか、砂糖を食べた後、力が増える気がする」
「マジで?」
「試してみたいから協力してくれ」
という事で、レッツ実験である。
「すげぇ。マジじゃん」
「素の筋力が5倍になるね。ただ、反動が物凄いかな。眠くなるし、呪力が増えるわけじゃないし……。まあそれでも便利ではあるけど」
「心当たりは?」
「赤ちゃんを受け取った時に、角砂糖を一緒に貰った」
「俺もそれ、思い出してた。なんだか面白そうじゃん。頑張って思い出せよ」
「そう言われてもね」
それから、一年が過ぎた。
色々同時に書き殴っててすみません。
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