頑張ってお金貯めたよー!
個性を売れればお金がガッポガッポなのはわかるんだけど、やり方わからないよね。商売って難しい……。
私、バイトしてお金を貯めている間、一生懸命考えたんだけど、やっぱり愛は地球を救うと思うんだ。
でも、問題は夏油くんが非術師を嫌いだということ……。
久々に会ったけれど、やっぱり私は夏油くんが好き。ハピエンになるにはどうしたら……。
とりあえず、メロンパンぶっ殺せばどうにかなるかな?
でも、私に人殺しが出来るのか……。
悩みながらも、ひとまず花灯を回収する事にした。
遠方を見る事が出来る個性を使ってみる。
「ぎゃあああああああん!!」
ボンッボンッ
泣いて暴れて駄々をこねる花灯。爆発させまくっている。
個性、ガッツリ発現してますね。
夏油くんが説教しているようだが、どんどんヒートアップしていく。
育て方が悪いとは思わない。
子供は泣くものだし、個性爆破で穏やかな性格なわけがない。
夏油くんは頑張っていると思う。
問題は、私が育てる自信がないという事である。
あれ、爆発打ち出しでも出来るんだ。ぼんぼこ爆発を飛ばす我が子。
シンプルに怖い。
ブリッジしながら更に火がついたように泣き出している。
あっ魚のようにぴちぴち跳ね出した。
夏油くんはお疲れのご様子で、目に隈を作っている。
リフレッシュさせるつもりで負担を掛けてしまった……。
子供を育てられるかは不安だけど、最悪個性を奪って育てればいいか。
私は、一歩を踏み出した。
「まーた花灯泣いてんのかよ」
「美々子の治療は終わったぞ」
「ありがとう、硝子。子育てって大変だね。美々子と菜々子はいい子なのに……。あと2年もすれば花灯もいい子になってくれるのかな。美々子、悪かったね。菜々子も驚かせてごめん」
「いいえ!」
「花灯は妹だから、我慢する」
「2人とも、いい子だね……ありがとう」
「いやー、2年で大人しくは無理だろ。親に聞いたけど、俺が2歳の頃は大人しかったってよ。その子の気性の問題」
「それにしても、超能力者の子供かぁ。誰と作ったんだよ夏油」
「呪力以外にこんな力があるなんて想像もしなかったぜ。まあ、呪霊見えるのが不幸中の幸いだな。見えなかったら秘匿死刑一直線でもおかしくなかったぞ」
「呪力があって本当に良かったよ」
「交代してやるから少し寝ろよ。すごい隈」
「ありがとう、悟。非術師の声が聞こえなくなった時もそうだし、2人には何を返したらいいかわからないよ」
「気にすんなよ。頼ってくれれば俺は嬉しい」
「そうだな。相談されずに困ったことになる方が困る」
「2人とも、ありがとう……」
そこで、黒い霧が噴き出して、3人とも警戒する。
「ママ!!」
泣いていた花灯が泣き止んで叫ぶ。
「夏油くん、ごめんねー! 花灯回収に来たよ! 預かってくれてありがと!」
花灯を抱き上げようとすると、見えない何かに突き飛ばされた。
「非術師確認!」
「夏油、あんなん抱いたのか!?」
「黒い霧のお化け!」
「エーリアンとか!?」
「記憶にない……」
「「くぅず!!」」
直、今の私は黒霧で覆われている状態だ。個性使ってるからね。
「いったーい! これ、呪霊? 夏油くん、呪霊下がらせてくれる?」
「ええと、まず、子供は渡す気はないよ」
「なんで? 私の子だよ?」
「でも、私の子供でもあるだろう?」
「夏油くん、目元が隈で真っ黒だよ。休まないとダメだって。ごめんね。無理やり休ませるつもりで、負担かけちゃった」
「子供を負担には思わないけれど、いきなりで驚いたかな。君はエイリアンなの?」
「AFOだよ!」
「アホ?」
「オール フォア ワンって言うんだよ!」
「心当たりがない……」
悩んだ顔をする夏油くん。
「夏油ほんと」
「この前は翼で飛んでたよね?」
「その時は黒霧じゃなくて剛翼を使っていたからね」
「呪具とか?」
「ううん。これは私の個性」
「個性……? えらい個性的な個性ですね」
「とにかく、話し合いをさせてくれませんか?」
「それは良いけど、私、非術師だけど夏油くん、私の声聞こえる? 大丈夫? あ、今まで会話できてるか」
「うん、君は非術師とは思えないから声が認識できるみたい」
「ママ!」
花灯が抱きついてくる。
「爆殺!!」
「あいたぁ!?」
「花灯!!」
「ママ花灯置いてった! 花灯、とってもとっても寂しかった!!」
「ごめんねー。これからは一緒だからね」
「パパとねーね達とにーに達も?」
「にーに?」
「悟にーに」
「ああ、そう。うーん。パパとママ、どっちといたい? どっちもはダメだよ」
「いや!」
「ダメだってば」
「ぎゃああああああああん!!」
「その事も含めて、じっくり話し合いをしませんか?」
「うーん。いいけど」
そうして、夏油くんとお話し合いをする事になった。
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