机を挟んで、椅子に座る。
「AFOさん。私は、花灯を育てたいと思っています」
「でも育てられるの? そんなに具合が悪そうなのに」
「私達は親なのだから、助け合えると思いませんか。責任とって結婚の選択肢も考えてます」
「けっこん。結婚! 夏油くんと結婚!」
「すげー喜ぶじゃん」
「その為にも、私達はお互いの事を知るべきだと思います」
「えっでも! 夏油くん、非術師のこと、猿にしか見えなくなってたよね? 声もあんまり聞こえないんだよね? 作ってもらったもの着たり食べたりも人混みもダメだよね? 私、非術師なんだよ? 無理じゃない?」
「何故それを……?」
「傑、そんな症状酷かったのか? 言えよ!」
「大丈夫か、夏油」
「私は、確かにそういった症状があるが、君はどうしても非術師に見えない。そこは大丈夫だろう……と思う」
「無理なら早めに言ってね」
「ああ、わかった。それで、君は、AFOさんは、超能力者なのかい? エイリアンなのかい?」
「私は、個性的なだけだよ」
「んなわけあるか!」
「私は砂糖を食べると筋力が5倍になるのだけれど、それは君が関係してるのかな」
「シュガードープね。確かに私が譲渡した個性よ」
「「「!!!」」」
「それって俺にも貰える?」
「いいけど……デメリットあるよ?」
「どんな?」
「強い個性は衝動が付随することがあるの。シュガードープなら甘い物が好きになるとかね。あと、個性を使わないと性格に歪みが出るみたい。それで良ければ、個性を貸してあげてもいいよ。負担が大きいから、一個だけね」
「どんな個性があんの?」
「どんな個性が欲しいの? あ、呪力は無理だよ。非術師だもの」
「そーだな。俺、最強だけど大雑把だからそこの所がカバーできる能力が欲しいな」
「私は逆かな。シュガードープもいいけど、他の個性も借りてみたい」
「じゃあ、五条くんにテープ、夏油くんにブラックホールはどう? 硝子さんは?」
「いいの? いつでも逃げれるものってある?」
「黒霧があるよ」
私は、それぞれの個性を譲渡した。
黒霧を譲渡した私は、当然霧に覆われなくなった。
「ん、こう、かな。うわっ テープでた! すげぇ!」
「拘束に便利だよー」
「これは凄いな」
「全て吸い込んで分解できるよー」
「黒霧、ワープできそう」
「そういう個性だからねー」
「うわ、女の子出てきた! 傑、覚えてる?」
「うーん」
「まじかよ、まだわかんねぇのかよ」
「くぅず!」
「夏油くんとそのお友達は特別だよ。本当はたかーく売ってもいいんだから」
「マジで売ってんの? 買うわ」
「やっぱりレンタル」
「レンタルするわ」
私は考えた。個性、五条くんに手伝って貰えば売れるんじゃないかな?
「個性をレンタルしてお金を稼げるなら、稼ぎたいかな。そしたら花灯もちゃんとご飯食べさせられるし。あっでも、五条くんと夏油くんと硝子ちゃんに貸す個性はお金取らないよ! 夏油くんのお友達だもん」
「うんうん。いいと思う」
「何だか私のお友達がすごく増えそうだね?」
「で、なんで傑の事、色々知ってるの?」
「助けてもらって、好きになっちゃって、その場で告白して、妊娠して、それで、個性で」
「マジかよすげーな」
「思い出せ夏油」
「うーん」
「くぅず!」
「名前は? 本名あるだろ。AFOじゃなくて」
「久慈 千配炉。久しい慈愛の千個配る炉と書いて千配炉」
「うーん」
「ほんとこいつ」
「嘘だろ夏油」
「私ね。夏油くんが好き」
3人は、黙って聞いてくれる。
「夏油くんの為に何が出来るかわからないけど。夏油くんの敵のメロンパンは私がぶっ殺してあげるから。安心してね、夏油くん」
「私の敵のメロンパンってなんですか?」
「えっとね、予知で、夏油くんの体を乗っ取る脳みその人」
「そんなのいんの?」
「術式? 個性?」
「術式だよ。あっでもメロンパンにはまだバレたくないし、今日は帰ろうかな。メロンパン、呪術師で上層部と通じてるんだ」
「マジかよ。でも個性買うのはどうなるんだよ」
「お金に困ってるのか? 少し渡しておくか? 個性もらったし」
「結局、花灯はどうするんだい?」
「そう、だね。いいこと考えたけど、準備があるから、また一週間後に来るね。その時に、個性買いたい人と会わせて。知らない人に個性は渡せないから」
さて、帰ろうか。
はっ 黒霧渡しちゃったんだった!
まあいっか。転移系は一つではない。
私は、そこから転移して消えた。
「どう報告する?」
「そうだね。報告しないってのは?」
「無理だろ。目立ちすぎる」
「AFO。AFOか。この世界に超能力者いたんだな」
「花灯のママ!」
「君のママすごいね」
「とりあえず、名前調べるか。まさかあの名前で調べられないってことはないだろ。オンリーワンな名前すぎる」
「とりあえず、個性の試運転しよっか」
その後、3人はあまりの個性の使い勝手の良さに度肝を抜かれることになる。
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