「夜蛾セン! 見て見て」
五条はテープであっという間に夜蛾センを拘束する。
「すげーだろ、これ!」
「どうしたんだ、悟。新たな術式が発現したのか?」
「もらった!」
「もらったぁ!?」
「先生。私のも見てください。ブラックホール!」
「ワープ!!」
「待て、術式をもらうというのはどういうことなんだ」
「術式じゃなくて個性っていうんだって。これはお試し品で、一週間後に売りにくる」
「どういうことなんだ」
そういうわけで、夜蛾先生に説明をする。
「卒業も近いのに、最後にこんな爆弾……!」
「一週間後に個性を売りにくるって。名前聞いておいたから、調べたほうがいいかと思うんだけど」
「誰呼ぶ? やっぱり五条家の人?」
「どーすっかなー」
それから、一週間が過ぎた。
「私が来た!!」
「「「ようこそ!!!」」」
「ママー!」
私はメジャーをいくつか持ってきていた。
「個性どんな感じ?」
「ブラックホールで吸った呪霊取り込めたんだ! 最高だよ!」
「細かい立ち回りが出来る様になって被害が少ないって褒められた! でももうちょっと攻撃できて黒! って感じならいいかな。傑と硝子がそうだし」
「便利!」
「ママー!」
私は花灯を抱きしめ、賞賛を受け取った。役立てて何よりです!
「じゃあ、五条くんの個性はテープから黒鞭に変更ね」
「サンキュ!」
「それで私ね、いいこと考えたの! 夏油君が3人で仕事を分担すれば、過労死しないし花灯の面倒を見れるんじゃないかって!」
「???」
「ということで、夏油くん。五条さん。硝子さん。別室であちこちのサイズ計らせて」
ということでサイズを計らせてもらい、複製を作り出した。
「「「俺が増えた?」」」
「「「仕事が三分の一! 私遊ぶ係!」」」
「「「凄いね」」」
「ダメージの蓄積で土塊に戻るから、コピーは格下としか戦わないか、雑用しかしちゃダメだよ。あと、人格普通にあるから、命令しても普通に反抗されるからね。お願いして報酬提示して」
ざわざわと眺めていた人がざわめく。そうです、ギャラリーがいるのです。
「それで、五条さんの推薦する人はどなたです? 全員とかはダメですよ。人柄の面接もありますよ」
「んー! それなんだけど、俺の名前で推薦するわけだろ? そうなると、下手なやつ紹介できないなって思って。冥冥さんはどうかな」
「嬉しいよ、五条くん」
「彼女なら良いですよ! ちゃんと報酬も払ってくれそうだし」
「お手柔らかにお願いするよ」
「どんな個性をお望みですか?」
「そうだね。私は力を渇望している。わかりやすい力がいい」
「私、非術師なので、強い呪力とかそんなんはあげられないんですよ。五条さんに貸してたテープの個性とかで作ったテープに呪力を纏わせるとか、そういうのは出来ますが」
「ふむ、なるほど?」
「それでも攻撃力を追及するなら、崩壊の個性とかがありますが。衝動は強いです」
「試させてもらっても?」
「もちろん」
それから、試してもらった。
「超近接か……。…………。夢を見させてくれてありがとう。テープをレンタルさせてもらうよ」
「契約書作ってきたので、読んでください」
「ふむ。子作り推奨、返却は子供一人分の個性でもいいわけだね? レンタル代は……死んで個性が返却できなくなった場合の保証金が1000万円と五条悟あるいは夏油傑の一ヶ月の奉仕で、レンタル代が月10万円か。いいかな、2人とも」
「あー、まあ、冥冥さんなら」
「死なないでくださいね」
「ありがとうございます」
私は一千万と1年の料金120万円をもらった。ふわぁ大金だぁ! まあ、1000万円は返す前提の使ってはいけないお金なんだけどね!
「ふむ。ならワシは崩壊の個性を買わせてもらおう」
「いや、推薦もない方への個性レンタルは遠慮させていただきます」
「なんだと!?」
当たり前じゃないですかー!
「知らない人に兵器をポンと渡すのはちょっと」
「それもそうだな。禪院家と言っても一般出にはわかるまい。学校の推薦で構わないか?」
「いやー。そこは五条くんの推薦に限らせてもらいたいです。夏油くんだと、私と同じ一般出でわからないでしょうし」
「家がどうとか以前に俺、さすがに自分が保証人になった契約をいくつも結ぶのは嫌かな……」
「もっと簡単に結べんのか」
「崩壊の個性を安売りする女って怖すぎなのでは」
「一億で買い取ろう」
「崩壊の個性舐めんな」
「呪術界をよく知ってからというのなら、学校で働くのはどうだ。それで売る気になったら売ってくれ」
「私、見えませんよ?」
「夏油! ここで結婚しようって言ってやれ」
「久慈さん。お試しで一緒に住んで、子育てしないかい? 学校で事務職についてくれれば、家でも職場でも会えるし。君のことがよく知りたい」
「俺らは俺らで6人で同棲しようぜ!」
「それも楽しそうだね」
「女の子に気安く同棲とかいうな」
「えー? 硝子は嫌?」
「嫌とは言ってない」
コピーはコピーで盛り上がり、私は夏油くんと同棲する事になったのだった!