華火に浮気がバレた。
おかあさんがフランケンについてっちゃうううううと泣きじゃくっていたらしい。
探知系の術式って聞いてない。爆破の個性と探知の術式って最高かよ。悟さんが喜ぶわけである。
翼と呪喰の術式について聞いたらはぐらかされた。あるらしい。
それはともかくゲロらされて四人目仕込まれた。浮気は駄目って、メロンパンは眼中にないって。そもそもフランケンとかメロンパンとか何と言われ、しぶしぶ説明する。
悟さんはメロンパンの裏とりに忙しくなってしまった。
私と傑さんが狙われているということで、五条家でお留守番である。
翼が空を飛び、華火が小さな玩具を片っ端から爆破している遊びをして、呪喰が夏油さんの出した呪霊を食む。まだ食べれはしないんだけど、食んでいると落ち着くらしくて、取るとめっちゃ怒るんだよね。
呪喰が夏油さんに懐く未来が見える見える。
「呪喰は美味しそうに呪霊を食べるね。そこは羨ましいかな」
「術式のほうがおかしいのよ。持って産まれたものなのに、本能に直結しないなんて」
「個性は直結し過ぎだと思うけどね」
夏油さんと、お茶を飲みつつ穏やかな時間を過ごす。
あっ ミミナナは学校に行っている。学校行くとき泣いていて、学校行くたびに夏油さんと今生の別れしてんの? って感じで凄くウケた。
教団の方は、翼が売れたり返却されたりと目まぐるしく動いている。
翼だけではない。私は、異形系のあまり問題がなさそうな個性を教団経由で流していた。
今はちょっと活動休止中だけど。
妊娠した人もおり、個性を持つ次世代は確実に育っているし、個性は世の中に広まっている。
悟さんなんて、ホークスの個性で既に活動しているくらいだ。
目隠しと同じ、ちょっと浮くけど化け物と騒がれない程度の認知度になったということ。
「崩壊と超再生は誰かに渡さないの? レンタルでも億超えって聞いたよ」
「その2つは私の切り札だから渡すわけがないでしょ」
「直哉には貸したじゃない」
「あそこまでの怪我は、超再生じゃないと癒せないし、すぐに奪い返したわよ」
「でも使わないでしょ? だったら譲ればいいのに。それか、戦闘訓練するか」
「悟さん、戦闘訓練推奨するように見せかけてるじゃない?」
「ちがうの?」
「あいつ、いろんな個性が見たいだけで、本格的な訓練は嫌がるのよ。強個性は売らせたがるし。自衛はしっかりしてほしいけど、それ以上は困るみたいな」
「あー。君、悟の仮想敵だからね」
「やっぱり?」
そんな気はした。
「当然でしょ、君の個性、悟に匹敵するもん」
「それは貴方もでしょう。呪力が見える分、貴方は私より有利だわ」
「ふふっ 確かに、私と君が戦ったら、私が勝てそうな気がするよ」
「勝てそうだじゃなくて、そこは勝つって言ってよ」
「……君が、呪専に来てくれていたらな」
「無理よ。見えないもん。存在すら知らなかったし」
「そうだけどさ。……お願いがあるんだ」
「何?」
「私、もう一度初心に帰って、学校、もう一度通ってみようかと思って」
「へー。良いんじゃない? 大人になってから通う人いるいる」
「だから、君の個性を使って、学生時代に戻して欲しいなって」
「は?」
「家族とはもう話してあるんだ。私は、どうあっても猿を猿としてしか見えない。君もいるのにね。割れてしまった茶碗は二度と元には戻らない。でも、君なら割れる前に戻せる」
「悟さんの事も忘れるって?」
「そこはそれ、呪専の一年間だけ残して欲しいなって」
「うわ、つごうよっ ……良いの? 未来のあんた、傷つくよ。物理的に置いていかれてるもの」
「うん。私は悟を困らせてばかりだね」
「まさか、話してないの!?」
「あはは。……お願いだ。家族達には話してあるし、お別れもしてある。呪霊にやられた体にする段取りもしてある。これは、代金」
私は、それを受け取った。
「後悔しないわね? 戻せないわよ?」
「自分でしたってわからないように、段取りは整えてあるから。後は君さえ黙ってくれれば後悔することすら思い浮かばないよ」
「ならいいわ」
私は、さくっと夏油さんの時間を記憶ごと巻き戻した。
マシュマロ、ありがとうございます……!!
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悪の組織AFOと呪術界
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