あと、活動報告で今話の展開に関係のない事(迫真)を聞いた投稿者がいるようですが、それの告知を忘れるとかいうガバをしでかしたのでアレは無効とさせて頂きます。大変申し訳ございませんでした。
あとアネゴの口調がわかんねぇ……
12/13 誤字修正しました。リア10爆発46兄貴、漣十七夜兄貴ご報告ありがとナス!
12/14 誤字修正しました。でぃせんと兄貴いつもご報告ありがとナス!
夜。
野良犬も、一升瓶6本飲み干した呑兵衛MYSも、一升瓶5本半飲み干した呑兵衛MGNEも寝静まる時間帯。
先程まで空に浮かんでいた月は雲に隠され、山々は暗闇に包まれる。
その中で、控えめに電気が灯る部屋が1つ。
一般的な物よりも随分光の弱い白熱電球を使用した古ぼけたデスクライトの下で帳簿をつけているのは、旅館ひなたの女将、里見 たまである。
寝間着姿*1でサラサラと鉛筆で帳簿をつけているその姿は、何処か時代錯誤感を感じる。
ぴくり、と何かを感じ取ったのか、里見が手を止めた。
「夜遅くまでご苦労なこったな。女将さんよ」
里見の背後から響く、若い男の声。
里見は振り向く事なく、帳簿をつける手を再び動かす。
「こんな遅くに何の御用でしょうか。宿泊でしたら、今日は満室なので他を当たってください」
「おいおい、冗談はよしてくれ。頼まれたってこんなとこ泊まんねエよ。俺が何の用でこんなボロ宿に来たのかは女将だって分かってるだろ?」
「……ですから、“その件”は何度もお断りしたはずですよ。何度聞かれても答えは同じです」
「あーあー、わーってるさ。えっと、今まで何回振られた? 20超えたあたりから数えてねエんだ」
「1000飛んで71回ですよ」
「ああ、そうだったそうだった。ったく、忘れっぽくていけねエや」
はっはっは、と男の笑い声が静かな旅館に響く。
「お客様もいらっしゃいますから大きな声は控えて下さい」
里見はピシャリと言い放った。
「あ? ああ、それなら心配いらねエよ。あの女2人が起きて来る事ァねエから」
「……何ですって?」
初めて、里見が男の方を向いた。
真っ白な衣装に身を包んだ、銀の短髪で赤吊り目の男。
孤を描く口元からは、真っ白な八重歯が覗いていた。
「うちの教団が作った特殊な睡眠薬を打ち込んだ。生物学上の差なんて関係ねえ。『この世に魂が留まってる』生き物ならみーんなぐっすりさ」
「……」
まるでゴミを見るような目つきに変わった里見が、スッと立ち上がろうとするが、男が手でそれを制した。
「おっと、妙な考えは起こすなよ。女2人の側には武器を持ったウチの教団員がついてる……意味は分かるな?」
「……卑怯な手を」
「ハハッ、卑怯で結構。化け物相手にはこれぐらいが丁度いいのさ」
男は里見を見つめながらそう言った。
「さて、じゃあ付いてきてもらおうか。ボスが首を長くして待ってンだ」
「……はい」
里見が立ち上がった──────その瞬間であった。
\バシッ ドテッ カシャン ドゴスカバキグシャリ♂ アーッ!/
\ウワナンデオマエオキテゴッ/
何やら2階が騒がしくなったと思ったらすぐに静まった。
「……」
「……」
「……なンだよその目は」
「特殊な睡眠薬が何でしたっけ?」
「チッ、うるせェぞ化け物……おい、誰でもいい、2階に行って様子を見て来い。人質は最悪殺せ」
男が無線機を取り出してそう言うと、旅館の玄関が乱暴に開け放たれ、白い衣装に身を包んだ者達が10名ほど2階へと駆け上がっていった。それぞれの手には、棍棒やマチェット、剥き身の日本刀が握られていたが───
「……そう簡単に殺せますかね…?」
「あ? どういうこったよ」
<武器を捨てろぉ! 警告ヨシ!*2
<階段は走るなって習わなかったんですかぁ⁉︎
という叫び声と共に5.56mmと.44マグナムの銃声が複数発。階段の上から先ほどの白衣装達が転げ落ちてきた。
「待て待て待て、銃持ってるとか聞いてねえぞ⁉︎」
狼狽える男。その間にも階段の上からは白衣装が転げ落ちてくる。あ、いや、ちょうど今最後の1人が転がって来て骸の山の仲間入りを果たした。
「……」
「ジョーさん、悪いことは言いません。今すぐにこの場から立ち去って下さい」
「……て、てめえ、何を言って……」
「貴方だって死にたくはないでしょう? 銃で撃たれた経験がありますか? 私の体験談で良ければどんな物かお教えしますが」
「………覚えてろよ化け物……ッ! 次会ったら絶対ェにてめえをボスの前に突き出してやる! 今2階で暴れてる女2人もだ!」
「あら、美人3人を欲しがるなんて、“あの人”も随分欲張りなんですね?」
「ちゃっかり自分を美人の内に入れてんじゃねェよ!!!」
里見にジョー、と呼ばれた男は部屋の窓を開け放つと、闇の中へと消えて行った。
それと同時か、玄関の方から車両が走り去る音が聞こえた。どうやら一段落ついたらしい。
「もう決着を付ける時、ですかねぇ」
すっかり鉄の匂いが染み付いた廊下の惨状を思いながら、里見はポツリと呟いた。
───
──────
───生きてる^〜
:めぐねえもアネゴも逞しすぎる
:寝込み襲われても無傷とかこマ?
:急にめぐねえがスレにインしたと思ったら開口一番「何だこの変態⁉︎」(原文ママ)だもんなぁ
:結局のところ何があったん?
───そんなの私が知りたいんですが???
めぐねえ本人も何があったのか把握できていないが、ここで読者兄貴姉貴達には、彼女に何があったのかを一通り説明しておこう。
めぐねえ爆睡中
↓
唐突なブスリ♂ めぐねえ「いってえオラァ!!!」
↓
バシッ (裏拳)
ドテッ (誰かが尻餅をつく音)
カシャン (何かが落ちた音)
ドゴスカバキ(めぐねえが誰かをタコ殴りにする音)
グシャリ♂ (とどめのぐしゃり♂ストンプ)
アーッ!
↓
暗闇の中で困惑してたらなんか大勢がドタドタと階段を駆け上がる音
↓
ぼーっとしてる場合じゃねえ!(mini-14装備)
↓
廊下に出て、血のこびりついた一升瓶を握った警部補と合流。.44マグナムを渡す
↓
なんか白いのいっぱい来たぁ⁉︎
↓
貴重な警官要素*3
↓
以下前述の通り
警告はしたから大丈夫! ヨシ!(確認)
:ていうかアネゴツッコミどころ多すぎやろ。なんやこの物騒な赤いのが付いた一升瓶
:一升瓶は日本古来の優秀な鈍器だからな!()
───私と同じで、なんか首元にチクリと来て抱いてた一升瓶を振ったら誰かの頭に当たったみたいですよ
:ヒェッ
:結局あの一升瓶抱いたまま寝てたのか……(困惑)
:あなた方日本酒10L近く飲んでましたよね??? なぜ動けるんですか???
───あんなの水ですよ水
:ウッソだろお前……
:これにはロシア……じゃなかった、ソ連ニキも苦笑い
:Эта женщина слишком сильная……
:『この女強過ぎんか……』だってよ
:ロシア人が認めるんなら本物やなぁ
:あ、バカおまえ
:Это Советский Союз. Больше не ошибаетесь, чёртовы капиталисты.
:『 ソ ビ エ ト 連 邦 だ 二 度 と 間 違 え る な ク ソ 資 本 主 義 者 が 』
:ほら言わんこっちゃねえ
:また怒っちゃったじゃねえかよ
:ごめんて……
「お2人とも、大丈夫でしたか?」
2階の廊下で2人して座り込んで、荒い息を整えていると、階段からひょっこりと女将が顔を出した。
「な、なんとか……」
「いや、里見さんこそ大丈夫でした? こっちは寝込みを襲われましたけど」
「まあ、私の場合は事情があるというか……」
「?」
「そ、それよりも! 何かお体に異常はありませんか?」
「異常?」
「と、言いますと」
「何かこう、眠気が凄まじいとか」
「眠気ですか? あー、どうです警部補、私はギンギラギンですけど」
「私は眠気も酔いも覚めちゃったなぁ。二日酔いみたいなのもないし、寧ろすごい調子いい。今だったら警視庁で柔道最強になれる」
「どういう自信ですか」(困惑)
しかし、あの首の痛みは何だったのだろう。虫に刺されたにしては痛みが強いし、何か刃物でやられたというわけでもなさそうだ。そんなんやられてたらとっくの昔に死んでる。
「ん?」
何かが視界の端でキラリと光った。
目を凝らしてみると、私が泊まっている部屋の隅に何かが落ちている。
あれは何だろう、と、白づくめの不審者(失神中)の身体をよっと、と乗り越えて手に取る。
「……何それオフィサー」
「注射器……ですかね」
予防接種なんかでよく見る、医療用の注射器だ。中のピストンは押し出された状態、つまりは、使用前か使用後のどちらかということになる。
「あ、多分これじゃない?それ使ったのって」
警部補の手には、手のひらよりもだいぶ小さい小瓶があった。テーブルの上にあったらしい。寝る前までそんなのがあった記憶はないので十中八九それだろう。
「なんて書いてあります?」
「えーと……『魂剥離薬』だってさ」
「なんて?」
「『魂剥離薬』」
「……ジェネリック医薬品?」
「やだよこんなジェネリック」
この小瓶、蓋が開いていて中身がないので、複合的に予想すると、あの注射器でこの訳分からん薬品を打ったという事だろう。
……誰に?
いや、なんとなく予想はついている。だって覚えあるし。
「警部補、私の首筋の右側、なんか跡とかありませんか?」
「んー、どれどれ? ……あー、あるね。注射器みたいな……跡が……」
「……警部補もなんかが刺さった痛みで目が覚めたって言ってましたよね」
「言ったねぇ……もしかして私にもある?」
「ありますあります。首の左側に」
「えぇ……これマジ?」
「マジですねぇ」
纏めると、私と警部補両名共に、真偽は別として妙にオカルトチックな薬? を打ち込まれたという事である。ヤバいですね!(pkrーn)
「多分大丈夫ですよ……」
その言葉に振り返ると、湯気の立つ湯呑みを3つ乗せたお盆を持った里見さんが、困ったような笑顔をして立っていた。
「……どういう事です?」
警部補が怪訝そうな声で言う。
「それも含めて、色々とお話しします。私も、いい加減決着をつけないと行けませんから。とりあえず、お茶でもいかがですか?」
うーん、これはあっさりめの0.7ドンパチ。
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