8/16 倦倦兄貴誤字報告ありがとナス!早すぎィ!
でぃせんと兄貴いつも誤字報告ありがとナス!
ここで一度視点を教団本部から京都府警に移してみよう。
なぜ一向に応援が来ないのか?
大崎部長が言った「どの局も要領を得ない返事」とはどういう意味なのか?
要はこういうことである。
《円田交通6から京都本部!対象は七条御前交差点のバリケードを突破!負傷者多数!拳銃及び警ら小銃では効果が認められず‼︎》
《京都本部より現場周辺の各局!対象が民間の建物に突入しないよう誘導されたし!その際の発砲は自由!》
《みやこより京都本部、対象へ危害射撃を実施するも効果は認められず。指示を乞う》
《みやこはそのまま空中からの追跡・監視を継続されたし!現在京都市が自衛隊へ要請を行っている!以上京都本部!!!》
アメリカで制作された『トレマーズ』という映画シリーズがある。そこにシリーズを通して登場するのが巨大地底生物『グラボイズ』又は『グラボイド』。
体長が10mにも及ぶモンゴリアン・デスワームみたいな奴だが、要は京都市内をそんな感じの巨大生物が暴れ回っていたのである。
体長は10m超、円錐形の頭部は硬い殻で覆われており、4つに開く口の中からは、捕食に使用するのか知らないが数本の細い触手と幾重にも重なった鋭い歯が覗いている。
そんな化け物が、京都市内───主に中京区、右京区周辺───をごろんごろんと破壊しながら暴れ回っているのだ。電柱を薙ぎ倒し、路面電車を跳ね飛ばし、パトカーを踏み潰し。
こんな状態で応援なんぞ出せるはずねえだろ、とは京都府警本部長の言葉である。
しかも、忘れがちだが押収品の重火器を迷いなく投入しているのは現時点では警視庁のみである。
事件発生時点で京都府警の持つ火力は、1番大きい物でも各PCに配備された、“警ら小銃”と呼ばれる豊和工業 89式小銃のセミオートモデル。
どちらかというと小口径弾に分類される5.56mm弾では、体長10m超のこの化け物を止めるには力不足であるのは一目瞭然だった。
せめて12.7mmを持ってこい。14.5mmでも可。
それでも京都府警は、持てる火力全てを動員して化け物を排除しようと奮闘していた。
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視点を戻して突入隊の3人組。
スタームルガー Mini-14を構えるめぐねえを先頭に、牧巡査から託された89式小銃(セミオートモデル)を携えた三好警部補、最後尾には「一応使えないことはない」と言ってめぐねえのS&W M29を預かった里見たまが、右手に大太刀(真っ二つ)、左手にS&W M29を持って付いている。
地上1階の重厚な扉から続く階段を降りた先には、数m間隔で設置された蛍光灯に薄く照らされる10mほどの廊下。その奥には両開きの鉄製扉が見えている。
「さながらボス戦前の静けさってところかな」
三好警部補がポツリと言った。
「いいですねそれ。全員装備の確認とセーブは済んでますか?バフアイテムの使用は?」
「じゃあヒロポン*1使ってもいいか?」
「使用は合法品に限ります」
「冗談だよ」
「妖怪ジョークとか初めて聞くんだけど……」
:……うーん厳しい
:どうしたEDF兄貴
:何が厳しいって?
:いやね、こういう突入作戦って詳細な計画立案を経て奇襲かけるのが基本なんや。奇襲がダメなら容疑者を圧倒する人員と火力と装備と勢いでダイナミックエントリーするんやけどそれもどっちかっていうと最終手段に近いんや
:なるほど?
:Q.奇襲?
:A.時すでに遅し
:Q.詳細な計画立案
:A.初めて見る建物
:Q.容疑者を圧倒する人員と火力と装備と勢い……
:A.辛うじて勢いがあるぐらい
:なんもねえwww
───まあそれを覆してこその転生者ってもんですよ
:頼もしいなぁ……
:(少し前まで自分の事をモブだと思っていた)
───は?私は一般モブ警察官ですが?
:まだ言うか
:いい加減認めろ!1ヶ月に28件の銃撃事件だぞ!確実に主人公だろう!
:草
:毎日ほぼ1件は多すぎでは…?
掲示板に対応しているうちに扉前へと到着した。扉に耳を当ててみるが、中からは物音は聞こえない。そもそも待ち構えられていたら障害物のないこの廊下ではどうしようもない。出たとこ勝負である。
「……準備は?」
「いつでもどうぞ」
「同じく」
ドアノブを回す……すんなり回る。鍵はかかっていない。
めぐねえは深く息を吸うと、ドアを思い切り蹴破った。
「警察だ!!!全員動くな!!!」
瞬間、
何か
めぐねえの意識を刈り取った。
次かその次ぐらいには終わりそう