その後の話である。
結果から言うと、『組織』は壊滅した。
警視庁、群馬県警、埼玉県警、栃木県警、茨城県警、山梨県警、長野県警、新潟県警、福島県警、8都県警察による地下施設強行捜査によって、数百人の逮捕者を出し、巨大犯罪組織の『日本支部』は壊滅した。
そう、後々の捜査の結果判明した事だが、この馬鹿でかい犯罪組織、日本発祥というわけではなく、どうもヨーロッパの方に本拠を置く世界的犯罪組織らしいのだ。
この情報に警視庁はがっくりと肩を落としたという。根が深すぎた。
しかしまあ、『組織』日本支部壊滅からの全国での犯罪発生件数は目に見えて減少しており、決して今回の出来事が無駄だったというわけではないのは不幸中の幸いだろう。
ちなみにだが、
で、もう一つ。
『組織』日本支部壊滅から3週間ほど経った1月末。
青森西方沖
巡視船おいらせ及び巡視艇さわかぜ
「こちらは日本国海上保安庁である。貴船は直ちに停船されたし」*4
東京湾
巡視船あきつしま
「停船せよ!さもなくば発砲する!*5」
紀伊水道
巡視船きい及び巡視船みなべ
「はくとうわし1号*6のヘルファイアミサイル、当該船舶機関部に命中。当該船舶の速力低下します」
「よし、これより当該船舶に対し立入検査を実施する。特警隊、SSTは準備せよ」
日本領海内において、大規模な密輸船拿捕作戦が実施された。
海上保安庁の全力出動によって拿捕された密輸船は日本全国で合わせて数十隻にのぼり、中には世界最大級のコンテナ船に積載された20フィートコンテナの約半数(約1万2000個)の中身が密輸武器・兵器という船舶まであったという。
情報提供者は警視庁*7、実施したのは先ほども言った通り海上保安庁。
そのユリア曰く、これは『組織』の最後っ屁、との事。
「ん、『組織』が壊滅すると、自動的に暗号通信が世界各国の『組織』支部に発信されて、おおよそ4週間以内に支部再建のための作戦が開始される手筈になっている」
どんな作戦なんですか? それは。
「簡単にいうと、支部再建の隠れ蓑にする為に、恐ろしい量の銃やら兵器を日本国内にばらまく『治安の悪化』を目的とした作戦。『組織』の上層部では『オペレーション・
やめてくれよ……(警視庁並感)
何はともあれ、その混沌作戦は情報の漏洩により失敗に終わり、治安の悪化どころか、各都道府県警に治安維持のための
───
──────
警視庁 四係オフィス
「戻ってまいりましたー!」
「お帰りー」
夕方。
犯罪件数が劇的に減少した事で以前と比べどこかゆったりとした雰囲気の流れる四係オフィスにめぐねえが帰ってきた。
「もう退院して大丈夫なの?」
「ちゃんとK先生のお墨付き*9なので大丈夫ですよ。……ん? なんですかこの太刀?」
めぐねえのデスクに、見覚えのない太刀が立てかけられている。
「ああ、それ里見さんの」
「里見さんの? ……強制捜査の時の忘れ物ですか?」
「あぁ、そっか、伝えてなかったっけ。今里見さん来てるんだよ、
「え、なんでです?」
「さあ。『上の人』に聞きたいことがあるとかなんとか。あとなんか色々聞かれたけど」
「……里見さんと警視庁に今まで何か因縁でもあったんですかね」
「あってもおかしくないんじゃないかなぁ。里見さんの年齢的にあだぁっ⁉︎」
ズビシッ!という鈍い音と共に突如悶絶する三好。
見れば、三好の後ろに微笑を浮かべる里見が手刀を振り下ろした状態でいた。妖狐チョップ痛そう(小並感)
「年齢の事はNGですよ、三好さん」
「い、いたんだ里見さん……もう話はいいの?」
「ええ、疑問は解決しました。それよりも、お2人にお客様のようですよ」
「ここにですか?」
「───えーと、こん、にちは」
聞こえるのは、三好とめぐねえ共に聞き覚えのある声。
オフィスの扉を振り向けば、そこに立っていたのは、スーツ姿の殺し屋、ユリアである。
───胸元に、捜査一課のバッジを付けた、ユリアである。
「」
「えぇ……?」
固まるめぐねえ、困惑する三好、苦笑を浮かべるユリア。
「よう」
さらにそのユリアの後ろから、源田捜査一課長まで現れた。
「い、一課長、あの、これは一体どういう訳で?」
「まあ聞け。おい、言ってやれ」
「───本日付で、捜査一課強行犯捜査四係に配属に、なりました、雪白ユリア巡査、です。よろしくお願いします」
「「??????」」
「司法取引が行われた話は聞いてるだろうが、それの結果『組織』日本支部がぶっ潰れたってわけだ。そっから色々あってこいつはウチで面倒を見る事になった」
「はい!質問いいですか!」
「なんだ佐倉、言ってみろ」
「なんで警察官になってるのかとか色々言いたい事はありますけど!普通
「次こそは仕留める……」
「ほら!なんか物騒な事言ってますよ⁉︎」
「もう決定事項なので異論は認めん。以上!」
「そんな殺生な!」
ギャーギャーワーワーと騒ぐ新生四係+一課長を後方から温かい目で眺める里見。
「……」
───
──────
「今の日本の治安を維持する為には、バ火力だけじゃ足りません。彼女───佐倉巡査部長の“悪運”を利用するしかないんですよ」
──────
───
「……ふざけてやがる」
一瞬だけ垣間見えた“妖狐”としての里見には誰も気づかない。誰も気づく事はない。
『組織』を巡る一連の事件はこれにて終幕。
色々な場所に多大な被害こそ出たものの、ひとまずは万和日本にまた硝煙香る平和が戻ってきた。
嗚呼、今日も東京は快晴である。
めぐねえ
このあとユリアとお茶しに行った(タイトル回収)
三好
戦力が増えるならそれはそれでヨシ!
ユリア
『組織』への復讐のために警察へ色々情報を流したらいつの間にか刑事にされていた。何を言ってるか分からねーと思うが(ry
里見
納得がいかない
???
色々と事件を呼び寄せるめぐねえをな? ちょっときな臭い所に放ってやればな? あとは分かるやろ?
これにて銀髪美人編完結です。
くぅ〜疲!完走した感想ですが(激ウマギャグ)
訓練された万和日本国民は本編の内容から察しているかもしれませんが、活動報告にてまたアレをやります。詳しくは活動報告にGOだ!(露骨な誘導)