あと10,000字を超えても終われなかったので(プロットなしの弊害)続き物です。
10/10 誤字修正しました。名紙蛾ニキ報告ありがとナス!
4件誤字修正しました!日本兵ニキ、darkendニキ、スカイキッドニキ、Track.58ニキ報告ありがとナス!
10/11 誤字修正しました。むぎちゃのちゃちゃちゃニキありがとナス!
10/29 誤字修正しました。phodraニキ報告ありがとナス!
1:一般モブ警察官
まただよ
2:名無しの転生者
またかよ
3:名無しの転生者
ま た お 前 か
4:名無しの転生者
草
5:名無しの転生者
もうお祓い行ってこい
6:名無しの転生者
あっ!男性急所特攻付与ツルハシめぐねえじゃねえすかチッスチッス!
7:一般モブ警察官
なんか属性が増えてるよぉ‥‥
8:名無しの転生者
今度はなんや今度は
9:名無しの転生者
こいついっつも何かしらに巻き込まれてんな
10:名無しの転生者
相変わらずスレタイだけじゃ意味が分かんねえんだよな
11:一般モブ警察官
オラッ、恒例となりつつある3行解説じゃい!
➀別件(今回とは多分関係無し)の捜査で高速道路走行中
➁車列が前方に入ってくる
➂目の前で車列が武装集団に襲撃される←イマココ
12:名無しの転生者
やっぱ分かんねえわ
13:名無しの転生者
つまりめぐねえも事情はいつも通り分からないって事でおk?
14:一般モブ警察官
おk。今回はマジで状況が1つも理解できないんですよね。前情報がほぼ無いので
15:名無しの転生者
今は銃撃戦の最中か。毎度のことながらよく銃撃戦しながら掲示板できんな。
16:一般モブ警察官
EDF兄貴の教えの賜物ですよHAHAHAおっぶえ!狙撃手コラァ!!!防風柵って高いんだぞぉ!知らんけど!
17:名無しの転生者
狙撃手もいるのか‥‥(困惑)
18:名無しの転生者
防風柵って何ゾ?
19:名無しの転生者
高速道路とかにあるあの網網
20:名無しの転生者
ああ、なるへそ
21:名無しの転生者
EDF兄貴この前プライマーの親玉をバーナーで倒したって言ってたなそういや‥
22:一般モブ警察官
えっ何それは
23:名無しの転生者
急所特攻めぐねえも大概だけどEDF兄貴も大概やんな‥
24:名無しの転生者
初回繋がりでⅡ号兄貴はどうしたんや?
25:名無しの転生者
あの人ならスターリングラードからの撤退中にソ連兵の股間拳銃で叩き割ってたで
26:名無しの転生者
ヒェッ
27:名無しの転生者
急所特攻バフ広がってて草
28:一般モブ警察官
わたしは わるくない
29:名無しの転生者
てかめぐねえやけに落ち着いてっけど絶賛撃たれとるんやろ?大丈夫なんか
30:名無しの転生者
そうやぞ
31:一般モブ警察官
なんかもう一周回って落ち着いてきましたよね
32:名無しの転生者
草
33:名無しの転生者
それはいけない
34:名無しの転生者
アカン(アカン)
35:名無しの転生者
OK、とりあえず状況を言ってくれないか。そういう時って大抵落ち着いてないからな。
36:一般モブ警察官
おかのした!
えーと、まず、今いるのは首都高です。
高架上で防風柵が途切れたところでおそらく車列の先頭車両と私らが乗ってるパトカーが狙撃されました。これで車列が停止して、そしたら前方後方にいたトレーラーが道塞いでトレーラーの中から 完 全 武 装 の兵士が出てきました辛い。あっ三好警部補ちょっと今話しかけられるとワイ困っちゃう
37:名無しの転生者
いつにも増して酷くない?
38:名無しの転生者
アネゴ⁉︎
39:名無しの転生者
アネゴおるんか⁉︎(歓喜)
40:名無しの転生者
(Ⅰ)<ミヨシは可愛いですね
41:名無しの転生者
?三好警部補って誰や??
42:名無しの転生者
前スレ見とらんのか
43:名無しの転生者
【悲報】新人警官ワイ、監禁現場に遭遇も明らかに罠
[URL]
前回の案件で仲良くなった警視庁のボーイッシュ系刑事や。
44:名無しの転生者
あ、そういやめぐねえ異動になってたな。なんやったっけ、なんとか4係
45:一般モブ警察官
警視庁刑事部捜査第一課強行犯捜査四係ですね。ああもう弾幕張るな!!!!!!
46:名無しの転生者
長い、縮めろ
47:一般モブ警察官
2人ぼっちの追い出し部屋です!!!
48:名無しの転生者
草
49:名無しの転生者
草
50:名無しの転生者
草
51:名無しの転生者
言い方ァ!
52:名無しの転生者
なんでそんなところに‥‥‥?
53:一般モブ警察官
そんなの私が知りたいですよ。あっ違うんです警部補、これは決してイマジナリーフレンドではなくてですね
54:名無しの転生者
掲示板の事バレかけてんじゃねえかwwy
55:名無しの転生者
これってバレた時罰則とかあったっけ
56:名無しの転生者
特に無いはずや、ワイなんてこの掲示板モニターに出力して嫁達と見てる
57:名無しの転生者
イッチさん頑張ってください!
58:名無しの転生者
精々怪我には気をつけることね!
59:名無しの転生者
頑張れ‥!
60:名無しの転生者
嫁ワラワラで草
61:名無しの転生者
Q.どうして転生者特典の掲示板を嫁が使えるんですか?
62:名無しの転生者
A.嫁も転生者だからです
63:名無しの転生者
⁉︎
64:名無しの転生者
>>56
嫁達だぁ⁉︎さてはおめーハーレム系転生者だな!?☆KO☆RO☆SU☆
65:名無しの転生者
待て待て待て、ハーレム談義はスレチだ、他所でやれ
66:名無しの転生者
>>47
2人ぼっちって事はもう1人はアネゴか
67:名無しの転生者
これが百合の花園ですか(歓喜)
68:名無しの転生者
イッチの部署っていつもどんな事してるん?
69:一般モブ警察官
>>66
そうなりますねぇ
>>68
まんま相○の特命係ですね。証拠品返却したり、雑務手伝ったり、それ以外はずーっと暇です。三好警部補も私も推理とかさっぱりなので○棒みたいに難事件に首を突っ込んだりとかはしないですし。いつも2人でババ抜きとかしてます
70:名無しの転生者
仲良いなこのポリスウーマンズ‥
71:名無しの転生者
仕事しろwww
72:名無しの転生者
めぐねえババ抜き弱そう
73:名無しの転生者
分かる。たぶん滅茶苦茶顔に出る
74:一般モブ警察官
ギクッ*1
75:名無しの転生者
アネゴが名推理してるとことか想像つかんわ
76:名無しの転生者
それな。どっちかっていうとひたすら足で情報を稼ぐタイプのイメージや
77:名無しの転生者
わかる
78:名無しの転生者
おまいらアネゴに現実逃避してないで相変わらずの状況も見てやれよ
79:名無しの転生者
だっていつも通りですしおすし‥‥
80:名無しの転生者
ところで敵の 完 全 武 装 ってどのぐらい 完 全 武 装 なん?
81:名無しの転生者
めぐねえ側の武装は?
82:一般モブ警察官
えーと、ちょいとお待ちを
見えた限りだと兵士が
・黒のフルフェイス
・ライダースーツとプロテクター
・短機関銃(vz-61 スコーピオンとかH&K UMP-45とか)
・狙撃銃(多分7.62mmではない。下手したら12.7mm以上?)
・支給品のSIG SAUER P320(三好警部補)
・私物のS&W M29(4㌅モデル)(私)
私物のスタームルガー Mini-14 (私)
・グロック19(車列の方)
ってとこですね。
83:名無しの転生者
当たり前のようにグロックとかMini-14とか出てくるあたりそっちの日本ってやっぱ銃社会なんすねぇ‥‥
84:名無しの転生者
めぐねえ側の1番の火力Mini-14で草も生えねえ
85:名無しの転生者
Mini-14ってなんだっけ
86:名無しの転生者
>>85
5.56mmのセミオートライフル
87:>>85
はえー
88:名無しの転生者
んで、めぐねえの44口径はまず当たらないから除外するとして
89:名無しの転生者
草
90:一般モブ警察官
この前は遂に30cm先の標的を外しましたよ(ドヤァ‥
91:名無しの転生者
は?
92:名無しの転生者
30cmの標的じゃなくて30cm先の標的?
93:名無しの転生者
それもうむしろどう外したんだ‥?
94:一般モブ警察官
ワイにも分かんないんだなこれが。
警視庁の凄腕射撃教官も「??????????」みたいな顔してましたし
95:名無しの転生者
そらそうよ
96:名無しの転生者
てかさりげなく書いてっけど前回からライフル変わったんな
97:名無しの転生者
あ、ホンマや。よく考えたら前はAR-15やったな
98:名無しの転生者
前は拳銃が変わって今度はライフルか。AR-15じゃダメやったか
99:一般モブ警察官
いやー、パトロールライフルってあれ地域課のパトロール隊の備品なんですよ。で、私今の所属刑事課なんです。
100:名無しの転生者
あっ(察し)
101:一般モブ警察官
これが近所の銃砲店で1番安かったので買いました!!!(血涙)
お給料‥‥お給料が吹き飛ぶ‥‥
102:名無しの転生者
この警察官私物の銃しか使ってねえ‥‥
103:名無しの転生者
また話が脱線しとるでよ
104:一般モブ警察官
おっと失礼。
で、まあ、うん、どうしましょう
105:名無しの転生者
一応聞いとくけど応援は?
106:一般モブ警察官
一応呼んだら高速道路交通警察隊が来たんですけどポリ!即!斬!されましたんで多分もういないですね。別の県の銃器対策部隊が来るのが3時間後って言ってました
107:名無しの転生者
知 っ て た
108:名無しの転生者
ポリ!即!斬!とかいうパワーワードよwww
109:名無しの転生者
いや待て、別の県の銃対?
110:名無しの転生者
そこっていつもの東京っぽい大都市やろ?SATどこ行った
111:一般モブ警察官
例の銀行強盗事件と先週発生した銃撃事件で壊滅状態に陥っててですね‥‥
112:名無しの転生者
えぇ‥?(困惑)
113:名無しの転生者
やっぱ祓ってもらったほうがいいって
114:名無しの転生者
転生和尚ワイ、アップを始める
115:名無しの転生者
転生神父ワイ、準備運動済み
116:名無しの転生者
転生シスターワイ、今起きたところ
117:名無しの転生者
転生シラオキ様儂、今からフクのレース
118:名無しの転生者
宗教関係者揃い踏みで草
119:名無しの転生者
宗教関係者‥‥?(シラオキ様を見ながら)
120:名無しの転生者
シラオキ様はフクキタルの方を見てもろて‥‥
121:名無しの転生者
シラオキ様って転生者やったんか‥‥
122:名無しの転生者
>>116
シスターてめえ寝坊してんじゃねえよwww
123:名無しの転生者
ちょっとドンパチが夜遅くまで長引いてね‥
124:名無しの転生者
ドンパチ系シスター⁉︎
125:名無しの転生者
ドンパチ系シスター‥‥ロアナプラかな?
126:名無しの転生者
このスレのドンパチする世界の転生者率多い‥多くない?
127:名無しの転生者
そりゃおめえ、ドンパチとドンパチは惹かれ合うからな
128:名無しの転生者
そんなスタンド使いじゃあるまいし
129:名無しの転生者
とにかく祓おうにもまずこの状況どうにかせんとな
130:名無しの転生者
それな。さーてスレ民の知恵を絞り出すぞぉ!
───
──────
『歌姫』と呼ばれる女性がいた。
本名は神崎 響。年齢は24歳。
その透き通り、かつ力強い歌声は、多くの人々を魅了し、そして、一部の人々を狂わせた。
脅迫:46件
ストーカー被害:13件
誘拐未遂:4件
殺害未遂:3件
神崎がここ1年間で被害に遭った犯罪の数である。
一個人が遭う数としては異例も異例。某弁護士*2もびっくりの数‥‥いや向こうは100万回の殺害予告とか言ってたわ、前言撤回するわ。
一体なぜこんな事に‥‥?
夜はもちろん、日中でさえ1人で行動するのは危ないと判断された。常に誰かが側にいなければ安全が担保できないのである。
今までは拳銃の腕に自信があるという女性マネージャーが側にいたおかげで実害が出るまでは至っていなかったが、つい先日状況が変わった。
今までは、行き過ぎたファンが単独、もしくは少数で犯行に及ぶケースが殆どだったのだが─────────先週の日曜日、辰巳区内某所。
《はい、110番です。事件ですか?事故ですか?》
《あー、いや、えと、どっちかはよく分かんないんですけど、あの、建物が、ば、爆発して、それに銃声も!》
《落ち着いて下さい。場所は分かりますか?》
《え、あ、た、辰巳区、えーと、咲兎通の7番町、サキト総合ビルです!爆発したのは3階の───》
《もしもし?聞こえますか?もしもし⁉︎───警視庁より辰巳区内各局。辰巳区咲兎通7番町のサキト総合ビルで爆発、付近のPCは急行せよ。なお、同建物内で銃器が使用されたとの通報。十分に警戒されたし》
死者16名、負傷者32名。
容赦のない銃弾が昼時のオフィス街を襲った、大規模な銃撃事件。
狙われたのは、サキト総合ビル3階に本社を構える、株式会社『Everyday Entertainment』。
神崎が所属する、芸能事務所だった。
犯人は14名。全員の装備が密輸入されたと見られるアサルトライフル、防弾チョッキ、そして黒のフルフェイスヘルメットで統一され、非常に高い練度を持っていた。
警官隊、そしてSATにも多数の被害が出た事からもそれはハッキリと分かる。
犯人は銃撃戦の中で全員が射殺され、事件は一応の解決を見たが、肝心の動機が一切不明。何せ犯人は全員あの世である。
現在も、警視庁が捜査を進めている。
「───で、神崎さんは偶然無事だったと」
「そう。なんでも1階のコンビニにいたお陰で襲撃を免れたんだとさ。運がいいんだか悪いんだか」
「今回に関しては幸運でしょう?少なくとも初撃のRPGは避けられたんですから」
PC内でドーナツを頬張りながら喋っているのは、私、めぐねえこと佐倉 恵巡査部長と、スレ民(が)大好き三好 絵里警部補である。
現在私達2人がいるのは、首都高のとあるパーキングエリア。時刻はお昼時、事前に買っていたドーナツでランチタイム中。パクパクですわ!
「でも、いくらなんでも海外避難はやり過ぎじゃないですかね」
オールドファッションの最後の一口を頬張りながら三好警部補に言う。
そう、今回の事件を受けて株式会社『Everyday Entertainment』は神崎 響の芸能活動を無期限休止することを発表。ほとぼりが冷めるまで海外に滞在するのだという。ちなみに滞在先は公開されていない。当たり前だが。
「正直なとこ警官も足りないしなぁ。ほとぼりが冷めるまでってんなら全然アリだと思うけど。よし、そろそろ行こうか」
「そういう物なんですかね」
で、なぜ私たちが高速にいるのかというと、まあ言ってしまえば雑用だ。別の事件の証拠品を返却するために、他県の警察署へと向かう最中。これが新設から数ヶ月にして早くも『島流し』と周囲から蔑まれる強行犯捜査四係の日常である。
そう、日常だった。
高速道路に合流し、走る事数分。
料金所からの合流点で、何やら変わった物が来たのでスピードを落とした。
「なんだありゃ?」
暇そうに頬杖を突いていた三好警部補が声を上げた。
パトカーの前に入ったのは、高級感溢れるグレーのセダンを、黒のセダンと同じく黒のゴツいワンボックスでサンドイッチした合計5台の車列。
順番的に言えば、
↑進行方向 セダン(黒)
ワンボックス
セダン(グレー)
ワンボックス
セダン(黒)
パトカー
「あー、これ時間かかりますよ」
「あちゃー、一車線だから追い越しもできないか。やってみる?」
「無茶言わないでくださいよ‥」
いくら高速といえども車列となればスピードも落ちる。
しかも、三好警部補が言ったようにこの区間は片側一車線の対面通行。追い越しは不可能だ。
「参った参った‥‥参ったから私、寝る」
三好警部補はそう言うと、背もたれを倒してダッシュボードに足を乗せ、寝る態勢に入ってしまった。
「えー、次の料金所まで退屈なんですけど、お話しましょうよー」
「そうだな、オフィサーがたまにしてる独り言について教えてくれたらいいよ」
ギクッ
「そ、ソレニツイテハノーコメントデス‥」
「ちっ、まだダメか‥‥」
車列は70km/h前後で進み、パトカーもそれに続く。
防風柵区間が終わり、首都のビル群がその全貌を現した。
《ゴースト1からオーディン、目標の車列を視認》
《ゴースト2、こちらも視認した───あ、いや待て、車列の最後尾に警察車両》
《なんだと?よく確認しろゴースト2。今回の案件に警察は関わらせない契約の筈だぞ》
《いや間違いない。白と黒のクラウンビクトリアに赤色灯だ、間違えるはずがない。車体横には警視庁とある》
《クソ、どうするオーディン》
《‥‥‥計画変更だ、ゴースト2の射撃目標を最後尾の警察車両に変更。1発で仕留めろよ。ったく、後でクライアントに聞かなきゃなんねえ》
《言われなくとも外しませんよ》
何の気無しに左方向を向いた視界の中央、ビル群の中。
太陽から隠れ、影になったビルの窓から、パッ、と、一瞬閃光が2つ迸るのを視認した。
「───おっぶえ⁉︎」
反射的にブレーキを踏み抜く。
瞬間、サイドガラスを何かが貫き、目の前ほんの十数cmを通過して、そして反対車線の防風柵を吹っ飛ばした。
車列の最後尾にいたセダンのブレーキランプが光り、ブレーキを踏んだのかタイヤから白煙が噴き出る。
そして、ガシャン!ガシャン!ガシャン!ガシャン!と4回の追突音。
車列は、ろくな障害物も、そして逃げ場もない高速道路上で停止した。
「うぇあぁ何何何⁉︎」
「狙撃ですよ狙撃!クソクソクソ!」
飛び起きた三好警部補を横目に、ギアをバックに入れアクセルを踏み込む。せめて防風柵の陰まで下がらなければまずい。こんな開けたところで狙撃手に狙われてたまるか!私は下がらせてもらう!
「げぇっ⁉︎オフィサー後ろ後ろ後ろ後ろ!!!トレーラーから銃持った奴!」
「ヘ⁉︎」
見れば、いつの間にか前方と後方がトレーラーの巨体で対向車線ごと塞がれており、しかも荷台の横の扉が開いて黒づくめの奴らがワラワラと。
「警部補!後ろから私のミニ取ってください!」
「えっちょっと何するの⁉︎」
「このまま行きますよぉ!」
「いや、ちょっ」
アクセルを踏み込み、そのままトレーラーの荷台、その横に観音開きになったドアに向かってバックのまま突っ込んだ。
『あがぁ⁉︎』
いの一番に飛び降りた黒づくめの男数名が、下半身をトレーラーとパトカーでサンドイッチされる。‥‥あれは急所特攻の内には入んないな!(確認)*3
「ああもう馬鹿ヤロウ!はい!」
「どうも!」
三好警部補が渡してきたMini-14を受け取り、黒づくめの男達を蜂の巣にする。
三好警部補も負けじとトレーラーに残った黒づくめに向かってP320を乱射する。何名かが後ろに倒れる、が、どうも無力化できたわけでは無いらしい。
「げっ、オフィサー!こいつら防弾チョッキかなんか着てるぞ!」
「また防弾チョッキですかぁ⁉︎勘弁して下さいよあっちょっと待ってあbbbbbbb⁉︎」
起き上がった黒づくめが雄叫びを上げながら短機関銃を乱射してきた。パトカーの車体に着弾の火花が上がり、窓ガラスが割れる。
頭を下げながら慌てて前進し、車体を横に向けて盾に。2人揃って飛び降りる。防風柵で隠れるギリギリの位置だ。
「本庁20から警視庁!!!首都高水瀬料金所付近で激しい銃撃を受けている!至急応援を!」
《警視庁了解。付近の交通警察隊が急行する》
「あっ、あと付近のビルに狙撃手がいる!注意されたし!」
三好警部補が警察無線にそう叫んでいると、車列の方から武装したスーツ姿の男性が1人滑り込んできた。
プレートキャリアに、グロック19。要人護衛か何かだろうか。
「アンタら警察かぁ⁉︎」
「見たら分かるだろぉ⁉︎何があったのか説明してもらえるか⁉︎」
「詳細は機密保持のアレで言えねえがウチの車列のVIPがどっかのバカから狙われてんのは確かだ!」
「どうもご苦労様です!そちらの応援は⁉︎」
「電波妨害だかなんだか知らねえがウチの無線が無力化されてんだよ!だからアンタらのとこに来たんだ!警察無線なら繋がんだろ!」
「ああ、それだったらもう応援は呼んだ!あと数分もすれば───」
すると、目の前のトレーラーの後方から交通警察隊のサイレンの音が聞こえてきて───
(機関銃の音)
(車両が横転する音)
(爆発する音)
「‥‥‥」
「あと数分もすれば、なんだって?」
ポリ!即!斬!
私は、静かに掲示板を立てた。
───
──────
───感覚共有開始しますたー
:もう待ちきれないよ!早く出してくれ!
:アネゴ助かる
:(Ⅰ)<ミヨシは可愛いですね
:なんだこのおっさん⁉︎(驚愕)
:どちら様?
:スーツの上からでも分かる丸太(上腕二頭筋)がセクシー‥エロいッ!
ー‥エロいッ!
───襲撃された車列の方ですね。佐藤さん(53)です。
:車列襲撃はアクション映画でよくあるよな
:大抵車列側が大変なことになるやつな
:その車列は何運んでたん?人?物?
───うーん、機密保持だかで詳しくは教えてもらえなかったんですが、VIPって言ってたので多分人ですね。
:やっぱそっちの日本は物騒だなぁ(しみじみ)
おかしい‥‥本当にこの前までは平和だったのに‥‥と、現実逃避をしていると、車列の方から別のスーツ姿の女性が駆け込んできた。そして、その人が連れてきたもう1人。
「佐藤さん!」
「‥‥‥」
:なんだあの銀髪!!??
:うわあすっごい美人さん‥‥
:この人がVIPかゾ?
:お目目真っ赤っかやんけ‥‥
:アルビノかな?
:めぐねえみたいなのとか普通にいるっぽいし案外地毛かもな。
透き通るような銀髪を腰まで伸ばした、白のワイシャツと黒のスラックスを着た若い女性。スレ民はやはり気に入ったようだが、私と三好警部補はこの人相に見覚えがあった。というか、(こちらの)日本全国で知らない人はいないだろう。
「あぁ‥‥VIPってそういうね‥」
「えーと、神崎さん、で良かったですかね?」
「ん」
神崎 響───今最も日本を騒がせている歌姫である。
「あぁ⁉︎そっちの方はどうした北野⁉なんでVIPこっちに連れてきた⁉︎︎」
北野と呼ばれたこの女性もプレートキャリアとグロックを持っているあたりこれがこの人達の制式装備なのだろうか。
「壊滅ですよ!無事なのは私だけです!!しかも狙撃で全車両が走行不能!三浦チーフも狙撃で‥‥!」
「‥‥マジか、マジかぁ‥‥」
何やら状況は思った以上に芳しくないらしい。正直こちらも色々厳しいのだが、弾薬とか。
「なあ、事情はよく知らないがマズいんじゃないか?」
「‥‥‥佐藤さん、えっと、この方達は?」
「お前気づいてなかったのか‥‥」
佐藤さんがコツコツ、とパトカーのボディを叩く。
「‥‥えっ、警察⁉︎」
「警視庁捜査一課の佐倉です。そっちは三好警部補」
「なんか知らんが私らも巻き込まれたって訳さ」
「な、なんというか‥‥ツイてないですね」
「本当ですよ‥」
「‥‥参ったなクソ」
「どうしますか、佐藤さん‥‥」
:空気重スギィ!
:挟み打ちで片方の防衛線は崩壊寸前、高架の高速道路+狙撃手と大型トレーラーで逃げ場なし。ふむ、詰みじゃな?
スレ民も半ば諦めムードである。
───いや、勝手に諦められても困るんですけど。
:⁉︎
:どうした急に
───あなた達今まで私の何を見てきたんですか?
:おっぱい
:ふともも
:かわいそうなところ
:多分この質問違う意味だと思うぞ
:えっ、性癖を披露するんじゃないのか⁉︎
───違うんだよなぁ‥‥
:んで、めぐねえはこの窮地をどう脱するんや。
ふむ、どう脱するか。
実を言うともう案はあったりする。
───ヒント:1600年 島津
:島津?
:1600年っていうと‥‥関ヶ原か?
:関ヶ原‥‥島津‥‥あっ(察し)
:えっ、待って待って。マジで言ってる?
:待ってくれ、ワイ世界史専攻だったからさっぱりなんやが
「北野さん、向こうから来た兵士は何人ぐらいですか?」
「え?えーと‥‥15人ぐらいです」
「あぁ、こっちと同じぐらいなんですね。うん、うん」
「‥‥‥オフィサー?何を考えてる?」
「いえ‥‥‥ちょっと思いついた事があるのでいいですか?」
───
──────
彼らは、海外を拠点に活動する傭兵集団だ。
金さえ払えば、綺麗な仕事だろうが汚い仕事だろうがなんだってやる男達。
そんな男達に今回舞い込んだ依頼は、ある日本人歌手の拉致。
女1人を拉致って海外に運ぶだけの簡単なお仕事───のはずだった。
第一作戦、下っ端を雇って普通に拉致ってみよう。
→失敗:マネージャーに返り討ちにされた。
第二作戦、事務所を襲撃して拉致ってみよう。
→失敗:Q.ターゲットはどこですか?
A.そこにいなかったらいないですね。
2回もの失敗。
クライアントからは「次が最後のチャンスだ」と、警察に圧力をかけて警備に加えさせないようにする支援が入った。ターゲットの現在の護衛は、民間のボディーガードのみ。
もう失敗は許されない。
我々はプロ集団だ。
平和ボケした国のボディーガードの連中なんてさっさと蹴散らしてやる。
こちらは車列後方、パトカー側の部隊。
リーダー格の男が、トレーラーの中で無線を弄っている。
傍らでは、M240B機関銃についた兵士が近づいてくる交通機動隊のパトカーに向かって7.62mm弾を浴びせている。
《ゴースト1よりオーディン。ターゲットは南側に移動した模様。狙撃ポイントからは視認できない》
《まあしょうがないな。あとはもういいぞ、ゴーストチームは撤退しろ。あとは現場の連中でどうにでもなる》
《ネガティブ。ゴースト2は残るぜ》
《‥‥ゴースト2、お前そんなに狙撃をかわされたのが悔しかったか》
《そりゃそうだ。あのピンク髪の女警官の眉間を吹っ飛ばすまで俺ぁ動かねえぜ》
《この聞かん坊が‥‥まあいい、満足したら撤退しろよ》
《へへ、恩に着るぜ》
《ったく‥‥地上部隊、状況を知らせ》
《こちらノース、ボディーガードの大半を排除。これより南側に移動する》
「こちらサウス、パトカーの陰にターゲットを確認したが、警官の1人がライフルを持ってる。ありゃ多分Mini-14だな」
《オーディンよりサウス、バカ言ってないでさっさと終わらせろ、たかが警官とボディーガードだぞ》
司令部はこんなことを言っているが、あの警官のライフルはこちらの防弾装備を貫通してくるのだ。たまったものではない。機動力を重視したせいで、拳銃弾に耐えられるほどの軽量防弾ベストしか用意されていないのだ。
「そうは言っても‥‥‥くそ!スモーク!スモークだ!」
その瞬間、缶が複数個コロコロと転がる音がして、あたり一面に煙が噴き出した。
《サウス、サウス?状況知らせ》
「奴らスモークを焚きやがった。逃げる気か‥‥?」
《高架上でスモークを焚いたって数十秒もすれば晴れる》
《ノースチームはターゲットの背後20mに展開した》
そう、ここはビル群の中の高架道路。常にビル風がどこかしらから吹いてくるのだ。司令部の言う通り、1分もしないうちに煙は晴れるだろう。
そう、考えていた時だった。
すぐ側で甲高い発砲音、そして、何か硬いものが割れる音。
すぐ側で撃ちまくっていた機関銃が止んだ。
思わず振り向く。
そこには、とてもいい笑顔で木製ストックのライフルを下から振り上げるピンク髪の女性がいた。
ぐしゃり
───
──────
「ああもうお前ら滅茶苦茶だ!!!」
佐藤と名乗ったボディーガードがそう叫びながらトレーラーの運転席に乗り込む。私はその隣に。
「ああ、そんなの私が一番よく分かってる!ほら出せ出せ!」
「クソったれ、こんなんだったら大型免許なんて取るんじゃなかった!」
オフィサーの作戦はこうだ。
まず、ボディーガードの連中が持っていたスモークグレネードを用いて南側のトレーラーに突撃する。
もうこの時点で警官のする事じゃない気がするが、まだ作戦は続く。
そしてトレーラーを奪取。運転は唯一の大型免許持ちの佐藤、サポートが私、三好。
トレーラーには、VIPの神崎 響と、護衛として佐藤の部下である北野、そして我らがオフィサー、佐倉 恵。
そしてそこからどうするのか。転回するには道路の幅が足りないし、前進しようにも狙撃と、大型トレーラーが通せんぼだが───
『え?突き飛ばすんですよ?』
───そ、狙撃は?
『さっき交通機動隊を吹き飛ばした機関銃があったじゃないですか』
お前は何を言っているんだ、とその場にいた全員がそう思ったに違いない。
スモークを突っ切った。
進路上には、北側から向かってきていたであろう黒づくめの兵士達がワラワラと。
「刑事さん、これ俺終わってから逮捕されねえよな⁉︎」
「大丈夫大丈夫!これはいわゆる緊急避難だ!」
「何も大丈夫じゃねえ!!!この国の司法が心配になってきたぜ!」
佐藤がアクセルを踏み抜き、兵士達の間に、ISUZUの大型トレーラーが突っ込んだ。
嫌な音と振動がいくつかしたが気にしないでおく。
そして、眼前には同じ大型トレーラー。
「ああチクショウ!南無三!」
運転席の方に向かって一直線。
瞬間、20tの巨体が、20tの巨体を突き飛ばした。
「だあああああああ痛え!頭打ったぞ!」
流石に1回ではトレーラーが通れるほど突き飛ばせず、後退してもう一度アタックする形になる。
しかしそうすると、後方に置き去りにした兵士と狙撃がネックになるが───
「
後ろの方でオフィサーの決め台詞を皮切りに、機関銃の
‥‥別にあの機関銃小さくもないし友達でもない気がするが、本人が楽しそうなのでよしとしておく。オフィサーって本当に警官だよな?
「もう一回行くぞぉ!!!」
若干ハイになっている佐藤がもう一度アクセルを踏み込んだ。
再び衝撃。トレーラーはその車体を、突き飛ばされたもう一台のトレーラーとガードレールに擦り付けながら突破した!
《バッカじゃねえの⁉︎バッカじゃねえの⁉︎》
《落ち着けゴースト2、警官1人ごときに制圧射撃されて腹が立つのはわかるが》
《あああああ!!!あんのクソピンクゥゥゥゥ!!!》
《ダメだこりゃ‥‥‥全部隊、トレーラーを追え。ターゲットを確保できなきゃ俺たち全員クビだぞ》
残された兵士たちが、乗り捨てられた一般車両に同乗し、ターゲットの乗るトレーラーを追う。
太陽が燦々と降り注ぐ首都、事件はまだ始まったばかりである。
もうちょっとだけ続くんじゃ