《前回の誤字報告者兄貴姉貴》(敬称略)
水上 風月、でぃせんと
ありがとナス!
「アマテラスというと……“ながと”に搭載されてるっていうAIの」
《ご存知でしたか。そう、私こそが、全ての現行AIを過去の物とした超天才美少女AI、アマテラスです》
「なんだこいつ⁉︎」
思わず素が出てしまった。
いや、でもこれはしょうがない。思ってたのとだいぶ違う。
「……色々気になる事はありますけど、取り敢えず一つだけいいですか。なんで美少女?」
《だって日本人のAIのイメージって9割ぐらい美少女なんですよね?》
「清々しいほどのド偏見。もうちょいあるでしょ、練馬区桜台3丁目に住んでる腹にポケット付けた青ダヌキとか」
《アレはどちらかというとロボットでは?》
「……そう言われると確かに」
後始末*1も済んだので、立ち上がって水を流す。
「それで? AIさんは「超天才美少女AI」嫌ですよクソ長い。アマテラスさんは一警察官になんの用ですか? 私はちょっと急いで警部と合流しないといけないんですけど」
《少しばかりの忠告と、依頼がありまして》
「……忠告? 依頼?」
《はい。4分前、本艦は、本艦の後方1,500mを航行していた護衛艦むらさめに対してECM照射を実行、通信システムの無力化を確認したのち、主砲を4発発砲。むらさめ主砲、メインマスト、機関部、推進器を破壊。むらさめを無力化しました》
「待って待って待って待って。なんで同士討ちしてるんですか⁉︎」
《それは後でお伝えしますので、今はここから離れる事をおすすめします》
「えっ………ど、どういう事です?」
《ちょうど1分20秒前ですね。間防衛大臣と神郷警部のお二人が艦橋前の通路にてながと乗員に拘束されたのを確認、残った“
「……? まあいいか。えっと確認なんですけど、アマテラスさんが今警察無線を使ってるのって」
《お二人の確保前に、艦内における警察無線の無力化を命令されたからですね。私がこの周波数帯を占有する事で無力化はしてるので命令違反にはあたりません》
「おFu○k!後で色々聞かせてもらいますからね!」
取り敢えずは、この謎AIの言う事を信用する事にした。
なぜかと言うと、
「うわ、めっちゃ足音聞こえるし」
トイレから聞き耳を立てたところ、こちらに向かって走ってくる複数の足音が聞こえてきたからだ。
とにかく、応戦できるようにライフルを準備しよう。
\スカッ/
……ん?
《艦首方向から4名接近。応戦し……》
「あれ、あれ、あれ?」
《……巡査部長?》
「……
《……ついでに言いますと、たった今ながと乗員に応接室も確保されましたね。その他武装は?》
「えっと、
《こ、これが“ツッコみたい”という感情……!》
しかし、そんなグダグダしていても時は進むわけで。
背中に硬い感触。
「ウゴクナ」
「……」
「テヲ、アタマノ、ウシロデ、クメ」
「……」
「ah……
「ソノママ、ユックリト、コチラヲ、ムイテ、ハラバイニナレ」(小声)
「OK、ソノママ、ユックリト、コチラヲ、ムイテ、ハラバイニナレ」
言われるがまま、ゆっくりと後ろを向く。
見えたのは、89式……ではなく、AK47をこちらに向ける、海自の作業服を着た白人男性。通路が狭いせいか、4人が縦1列に並んでいる。
ニタァ
めぐねえは静かに口角を上げた。
「Next time, please practice your Japanese properly.Bro」
(次はちゃんと日本語練習して来いよ、兄弟)
「Huh? What are you talking ───」
(は? お前何言って───)
言い終わる前に、背中に装備していた折り畳みスコップを掴み、そのまま白人男性の首元に叩きつける。もちろん叩きつけるのは面ではなく、よく研がれたエッジの部分だ。
「ga……!」
「どっっっっっせい!!!」
続いてヤクザキック炸裂!
バランスを崩した白人男性が後ろに倒れ込み、巻き込まれた後方の3名も倒れる。
「そーれちょーうだい!ありがとう!」
白人男性の構えていたAK47を奪い取……ろうとしたが、2点式スリングがあって取ることができない。
「邪魔!」
別にそんな事はなかった。
白人男性の首元に深々と突き刺さっていたスコップを抜き取り、スリングの金具を叩き壊す。
あとは簡単。
倒れてきた人の身体が邪魔でAKを取り出せていないマヌケ共を射殺するだけである。
お前本当に警官か?*2
ダァン!
「おっと」
スコップとAKを持ち替えようとした時、銃声と共にスコップが弾き飛ばされた。
銃声のした方を見ると、最後尾にいたらしいアジア系の男性がこちらにAK47を向けて何やらワタワタしている。
どうもジャムったらしい。
「
「ふンぬオラァ!」
「
FASTヘルメットのバックルを外し、アジア系もとい中国語野郎に投げつける。投げた拍子にウィッグも外れたがこの際どうでもいい!
真ん中2人の頭に7.62×39mm弾を2発ずつ叩き込み、最後に中国語野郎を……
「あれ、気絶してる」
FASTヘルメットの当たりどころが悪かったらしい。
「……無力化できてるならいっか」
ハンドカフを取り、中国語野郎の両手を背後で拘束する。
「これも貰ってこ」
元々プレートキャリアとタクティカルベルトのマガジンホルダーに挿していたP-MAGを抜き取り、代わりにAK47の弾倉を回収する。
「えっと、ひいふうみいよお……全部で8本ですか。いいですね、ええ」
《……あのぉ》
「ん? どうしましたアマテラスさん」
《ちょっと私の勘違いがあったかもしれないので確認したいのですが、あなた警察官で合ってますか? 殺し屋とかじゃないですよね》
「歴とした警察官ですよ? いやまあ、同じ四係には元殺し屋もいますけど」
《一体どういう───四係?》
──────
───
同時刻
三宅島北東上空
日本エアシステム295便
薄暮の空を
ホノルルからの7時間ちょいに及ぶフライトも大詰め。羽田を飛び越え、立川へとアプローチしようと準備を進めていたクルーの目に、奇妙な物が入った。
「……機長、あの黒煙ってなんでしょうか? 右前方」
「ん? ああ、見えた。船舶の排煙ってわけじゃなさそうだが。そっちの席から見えないか?」
「試してみます」
「計器類には当たるなよ。このオンボロ*3、どこが壊れるか分かったもんじゃない」
航空機関士がそう言うのを聞き流しながら、副操縦士はシートベルトを外し、窓から海面を覗き込む。
「き、機長」
「何が見えた?」
「か……」
「か?」
「か、火災です!海上で、船舶が燃えてます!」
「!! 羽田タワー、羽田タワー、こちらJAS295便!」
《JAS295、羽田タワーです》
「三宅島北東にて船舶火災!三宅島北東で船舶火災だ!」
Tips:最後の部分については、『民間機が海上で船舶火災を目撃した際にすべき行動』が調べても全く分からなかった為、chatGPTに聞いたけど結局よく分からなかったのでほぼ妄想で書いてるぞ!助けて有識者!