《前回の誤字報告者兄貴姉貴》(敬称略)
でぃせんと、水上 風月、
メスガキだいすきの会(京都編1話)
ありがとナス!
4/18 バカめ!シャングリラは12番艦だ!(修正)
JAS295便から“船舶火災有り”の報告を受けた羽田管制塔は、すぐさま海上保安庁へその旨を通報。
関係各所へと情報共有が行われ、そう時間を待たずに、横浜海上保安部から巡視船『おおすみ』『はまぐも』、消防船『ひりゅう』、東京消防庁から消防艇『みやこどり』、千葉市消防局から消防艇『まつかぜ』、そして、我らが警視庁から“ヘリコプター搭載警備船しゃんぐりら”が派遣された。
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Q.“ヘリコプター搭載警備船しゃんぐりら”って何?
Aタイコンデロガ級航空母艦12番艦“シャングリラ“に、『組織』が近代化改修を施した艦艇です。『組織』のオペレーション・ケイオス時に押収され、海保で持て余してたので警視庁に移譲されました。
Q.ヘリコプター搭載って言ってるけど?
A.ヘリコプター搭載警備船です。ヘリコプターの他にJAS39 グリペン マリタイム*2を12機搭載できますが、ヘリコプター搭載警備船です(断言)
Q.そのグリペンはどこから持ってきたの?
A.押収品です。
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しかし、この時点では海上保安庁、東京消防庁、千葉市消防局、警視庁の誰も、その火災を起こしている船舶がどこ所属のどういった船なのかを知らなかったのである。
何せ、唯一の目撃者であるJAS295便は燃料の関係で長く上空には留まれず既に立川国際空港へと向かってしまっている。
とりあえずこのまま行き当たりばったりでもいいぐらいの戦力はかき集めたが、できる事なら情報も欲しい。
そう考えた海上保安庁は、現場海域付近を航行していた貨物船『第810しもきたざわ丸』へと情報提供を呼びかけた。
通報から30分後
三宅島北東沖
貨物船『第810しもきたざわ丸』
「第810しもきたざわ丸からおおすみ、感度良好ですか、どうぞ」
《おおすみから第810しもきたざわ丸、感度良好です。こちらからはどうですか、どうぞ》
「そちらからの感度良好。えー……現在本船は、安全をとって炎上中の船舶から東に1.5マイルの位置にいる。炎上中の船舶にあっては、船体色はねずみ色、船体の大きさは、レーダーを見る限り150m程度、また、周囲に多数の漂流者、漂流物あり。これより本船は救助活動に移る!どう───はあ⁉︎ え、つ、追加情報!ただいま救助活動中の本船救命艇より報告!炎上中の船舶の船名は“むらさめ”!炎上中の船舶の船名は“むらさめ”だ!アレが海自の護衛艦⁉︎ 跡形もねえぞ⁉︎」
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神奈川県警と海上自衛隊は混乱の極致にあった。
数時間前に、神奈川県警によって横須賀市内で保護された“少女”320名。
その320名全員が、「自分は海上自衛官であり、護衛艦ながと所属だ」と名乗ったのである。
そんな事を言われた神奈川県警も訳がわからないが、情報提供を要請されて駆けつけた海上自衛隊も訳がわからない。
しかし、海上自衛隊が保有していた護衛艦ながとの乗員名簿と少女らの証言を比べてみると、これが一切の抜け、被り無く一致。
艦長の楠木肇一等海佐を始めとした佐官、尉官から、曹・士階級の一兵に至るまで綺麗に、だ。
さらに、全例を試せたわけではないが、本人しか知り得ないような質問にも澱む事なく答える者も。
ここまで来ると、神奈川県警も海上自衛隊も、この少女らがながと乗員の少女化……TSした姿だと認めざるを得なくなっていたのだが。
そんな折、神奈川県警の職員がふとこんな事を言った。
「……そういえば、『ながと』って今日の午前に出港してましたよね、防衛大臣乗せて。アレ動かしてるのは誰なんですか?」
「……あ゛っ!」
人間、予想外の事態に直面してパニックに陥ると、当たり前の事も見逃してしまう物である。
「『ながと』の現在位置は⁉︎」
「数時間前からGPSを切っているようで現在位置は不明!随伴艦の『むらさめ』とも通信が繋がりません!」
「何が起こってる⁉︎」
「司令ー!司令ー!大変です!海保からの情報共有で、『むらさめ』が三宅島北東沖で大破炎上中と!!」
こうして、ようやく神奈川県警と海上自衛隊も事態を把握し始めたのである。
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で、そんな時に我らが警視庁は何をしていたかというと、ぶっちゃけ何もしていなかった。
何せ、この時点では『三宅島北東沖で炎上中の船舶有り。船舶についての詳細が不明の為、大事をとって各所へ応援を願いたい』という横浜海上保安部からの情報しか無かったのである。
一応、つい最近戦力化の目処が立った航空母ゲフンゲフンヘリコプター搭載警備船しゃんぐりらを派遣したが、流石にこれ以上何かするという事はないと思っていた。せいぜいが怪我人の搬送に備えて警察病院の受け入れ態勢を進めていたぐらいで。
警視庁 捜査一課
「一課長、今いいですか?」
日も暮れ、すっかり暗くなった霞ヶ関。源田一課長のオフィスへ三好警部補がやってきた。
「構わんが、どうした?」
「オフィサーについてなんですけど、何時ごろ戻ってくるとか聞いてます? 流石に直接連絡取る訳にもいかないですし、警護課の方はなんか全員出払ってるみたいで誰もいないんですよ」
「佐倉がか? あー……確かながとは18:00入港だったはずだが……」
時計を見やるが、既に18:00は過ぎている。
「ちょっとそこで座って待ってろ、横須賀署に知り合いがいるから聞いてやる」
「助かります」
来客用のソファに座り、一課長を待つ。
───実を言うと、取ろうと思えば転生者掲示板で連絡は取れるのだが、あくまで*4これはクソでかいグループLINEのような物。いくらこちらから呼びかけても相手から反応がなければどうしようもないのである。
そして、先ほどから何時ごろに帰れそうなのか掲示板で聞いているのだが、オフィサーからの反応は未だ返ってこない。
:珍しいな、めぐねえがここまで顔出さないなんて
:なんかあったんかね
:腹壊すだけじゃなかったのか
:万和日本がそれだけで終わるはずがないんだよなぁ…
:あっおい待てぃ、めぐねえがいなくなる直前に「ながとが発砲したんじゃね」みたいな話になってたぞ。ワイも途中で抜けちゃったからそれからどうなったかまでは知らんけど
:そうなん?
:ワイもその時おったわ。感覚共有でもバァン!!!みたいな破裂音が聞こえてきててな
───ながとが発砲? どこで?
:めぐねえは「訓練海域まではだいぶ遠い筈」みたいな事言っとったけど
何か、とんでもないことが起こりつつある。
刑事歴としては中堅に足を突っ込んでいる三好だが、この時ばかりは嫌な予感がしてならなかった。
そして、その予感はひとまず当たることになる。
ガチャリ、と受話器を置いた音がしたのでそちらを向くと、源田一課長が頭を抱えて唸っていた。
「い、一課長?」
「……俺も理解できてないから、とりあえず横須賀署の署長が言ってた事をそのまま伝えるぞ」
神奈川県警が10代の少女350名余を保護したが、
その少女ら全員が『護衛艦ながと乗員』を名乗った為、
海上自衛隊に確認を取ったところ、
ながと乗員である可能性が高いとの結論に至り、
じゃあ今ながとに乗ってるのは誰なんだよと確認しようとしたが肝心のながとは現在行方知れず、
随伴艦のむらさめは通信が繋がらず、
三宅島北東沖で炎上中の船舶が『むらさめ』との情報。
↑new!
「Huh?」
:草
:まるで意味が分からんぞ⁉︎
:自衛官達はおしまい!
:ながと乗員総TSは草
:これがハイスクールフリートですか(違)
「そういうわけでだな、ちょっと四係で横須賀署に応援に行ってこい」
「待ってください⁉︎ 何が「そういうわけでだな」なんですか⁉︎」
「こういうオカルト関連は警視庁捜査一課四係に回せって関東圏では話がついてるんだよ。頼んだぞ、手当は出るよう努力するから」
「(苦悶の表情を浮かべる三好)」
Tips:第二回めぐねえの相棒を決めようの会で提案されたのは『タイコンデロガ級空母』だけで艦名は決まってなかったけど、語感100%で『シャングリラ』になったよ!適当だね!