魔法混沌アニマルむろく   作:逸環

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今日は11月11日、ポッキーの日!
というわけで、本編から外れた番外編です。

先に言っておきますが、本編とはあまり関係はない話です。


ポッキーゲーム。

「スーバールー!」

 

「はい?なんですか?」

 

 

機動六課の食堂。

私がいつものように、ティアと昼食を食べていると、なんか顔を真っ赤にした六禄さんがやって来た。

その右手には赤い箱が、左手には緑がかった透明な液体で満たされたビンが握られている。

六禄さんが私を呼ぶなんて珍しいな。

どうしたんだろう?

 

 

「はい、あーん」

 

 

六禄さんが赤い箱から取り出した、チョコのかかった一本のポッキー。

それを私に向け、あーんをしてくる。

 

えーっと?

これは?

 

 

「あーん」

 

 

戸惑う私に向け、再度あーんをしてくる六禄さん。

 

え?

ちょっと本当にどうしたんだろう?

 

 

「ちょっと!スバルが困っt…、酒臭?!あんたどんだけ飲んだの?!」

 

「え?!六禄さん、酔っ払ってるの?!」

 

「ん~、さっき『ノッキーン・ポチーン』を十七本空けたしなぁ。少し酔ってるかもしれん」

 

 

よくあちこちでお酒を飲んでいる姿を見かける六禄さんだけど、どれだけ飲んでても酔っ払っているとこなんて見たことなかったのに。

本当に、どれだけ飲んだんだろう?

 

 

「まあ、そんなことは、どうでもいい」

 

「あ、口癖を言う余裕はあるんだ」

 

 

十七本空けたとか言っているけど、もしかしたら本当に少ししか酔っていないのかもしれない。

 

 

「なんにしろ飲みすぎだし、就業中よ!いいからそのビンをよこしなさい!」

 

「やだよぉ~、最後の『ハプスブルグ アブサン プレミアムリザーヴ』なんだから」

 

「ダメ!」

 

 

ティアに持っていた酒瓶をとられまいと、必死に抵抗する六禄さん。

なんというか、子供っぽくなっているな。

喋り方も変わっているし、少しどころじゃなくて相当酔っているのかも。

 

 

「…むう。まあ、いいか。ほれ、スバル。あーん」

 

 

まだ諦めてなかったの?!

…しょうがないなぁ。

 

 

「…あーん」

 

「スバル?!」

 

 

差し出されたポッキーの先を、折れない様に優しく咥える。

ティアが大声を出すけど、酔ってる人が相手なんだから、しょうがないでしょ?

絶対に自分が満足するまで開放してくれないよ?

 

 

「ククッ、そうそう。それでいいんだ」

 

 

満足げに笑う六禄さん。

よかった。

これで解放してもらえr「じゃ、あん」~~~~~~~~ッッッ??!!!

 

私が咥えたポッキーの反対側を、六禄さんが咥えてる?!

 

 

「ちょっ?!何してんのよ?!」

 

「ホッキーケェフ」

 

 

突然のことに驚いて身動きが取れなくなった私と、驚いて大声を上げるティア。

 

え?!

ちょっと?!

あわわわわわわわっっっ?!

 

どうしよう?!

とりあえずこのポッキーを折っt「ひははん」今度は両手で顔をガッチリとホールドされたぁぁぁぁっっ?!

 

 

「む?!六禄さん?!」

 

「んー」

 

 

私の声を無視して、サクサクとポッキーを食べ進める六禄さん。

この人、怖いぐらいにポッキーゲームをし慣れているんですけど?!

 

そ、そうだ!

ティアがすぐ傍にいるんだった!

ティアなら助けてくれる!

 

ティアに助けを求めるべく、横目で見る。

 

 

「あ、あわわわわわ………」

 

 

…顔を真っ赤にして口をパクパクさせてた。

なんか、凄く可愛い。

 

って、ティアのこと気にしてる場合じゃないよ!

六禄さんのことを気にしないと!

 

 

「サクサクサクサクサクサクサクサク」

 

「んん~~~~~~っっ!!?」

 

 

六禄さんの顔が、さっきよりも凄く近づいてる?!

速い!

速すぎるよ!!

 

 

「サクサク…ククッ」

 

 

慌てている私を見たからなのか、食べるのをやめてポッキーを咥えたまま止まる六禄さん。

その顔はお酒のせいで紅く上気し、トロンとした眼も合わせて常にない色気を漂わせる。

 

…なんだろう。

ドキドキしてきた。

 

気がつけば六禄さんは再び食べ始め、徐々に私たちの距離が縮まっていく。

五センチ…、三センチ…、二センチ…、一センチ…、五ミリ……………………………、一ミリ。

…吐息さえかかる距離。

縮まるごとに高鳴りを増す胸。

 

そして…、

 

 

「遠き地にて、闇に沈め『デアボリック・エミッション』!!」

 

「オオオゴゴゴゴォォォォォッッッ?!」

 

 

六禄さんだけを包み込む形で、六禄さんの背後からもの凄く魔力の抑えられたはやてさんの魔法が放たれた。

魔法に押されて、そのままこっちに倒れこむ六禄さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、私の唇と六禄さんの唇が触れ合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったく!課長室に酒瓶が何本も転がってるから探しに来てみれば、何をしとるんや!?」

 

「酔っ払ってポッキーゲームをしてました!」

 

「楽しかったんか!?」

 

「はい!!」

 

「遠き地にて、闇に沈め『デアボリック・エミッション』!!」

 

「ギャアアァァァァァァッッッ!!!???」

 

 

食堂の離れた席で、六禄さんがはやてさんに怒られている。

魔法まで使われているし、大丈夫なのかな?

まあ、六禄さんだし、大丈夫でしょ。

 

 

「…ちょっと、スバル?」

 

「どうしたの?ティア」

 

 

ティアが声をかけてくるので、そっちを向く。

 

 

「…あんた、さっきからずっと唇に触っているけど…、大丈夫なの?」

 

「え?」

 

 

言われてみて、初めて気づいた。

…そっか。

私、ずっと触ってたんだ………。

 

 

「…ティアぁぁ………」

 

「…どうしたのよ?」

 

「私…、おかしくなっちゃた………」

 

 

胸のドキドキが、いつまでも鳴り止まないよぉ………。

 

 

 

 

 




書いてて楽しくてしょうがなかった。

というわけで、スバルと主人公を絡ませてみました。
主人公がポッキーゲーム慣れしているのは、昔取った杵柄です。
合コンに出まくっていた経験が生きています。

主人公とスバルだと、スバルの初心さが際立ってしょうがない。
それが可愛くてしょうがない。

初心な子って、可愛いですよね!
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