………………これはない。
下手な不死より性質が悪いじゃないか。
細胞一つ残らず消し飛んだら終わり、とかいう魔人を超えたぞ。
「しかも、時間が経ちすぎたらただの混沌になるというタイムリミット付」
獣王の巣の副作用的なやつがネックだ。
数百年かかるが、徐々に自我が薄れていき、最終的にはただの混沌となる。
可及的速やかに、できれば百年以内にこの問題を片付けなければおちおち眠ることもできん。
あれは確か、666の獣の因子を人の身に内包した結果起こる弊害だろ?
だったら、人外の体を手に入れるか、その因子全てに『俺』という一つの概念を与えるかで解決できるんじゃねえか?
どっちにせよ、ここが『リリカルなのは』の世界っていうのが問題だな。
前者は既に『獣王の巣』のせいで吸血鬼という精霊種になってはいるが、死徒という立場上完全に人を脱してはいないから必要となる。
後者はそもそもどうやればいいのやら。
この問題を解決するには、結構オカルトやファンタジー方面の知識が必要なんだが、
「この世界、『リリカルなのは』だからなぁ………」
オカルトやファンタジーってより、むしろSFだからなぁ………。
型月的な魔術じゃないし、ぶっちゃけ科学だから。
燃料的なのが電気から魔力だかになっただけだから。
「しかし、なんだぁ?ここは?」
冷静になって辺りを見渡すと、木々の切れ間から近どころか遠未来みたいな都市が見えた。
まあ、人の多いとこに行けば何となるだろう。
「まあ、地味に遠いがそこは諦めるk「そこの貴方!時空管理局の者です!おとなしく連行されてください!!」………あぁん?」
後ろから戯言を吐かれ、後ろを向く。
お、金髪美人。
胸もあるし、申し分はない。
「で?連行って、俺が何をしたよ?」
「あ、すいません。言葉が悪かったですね。連行といっても、簡単に言えば『壮大な迷子』の疑いのある貴方を保護しようってだけですから」
「………え?」
俺、17歳にもなって迷子扱いなの?
実際は転生なんだけどねぇ。
「まあ、どうでもいいことだな。保護してくれるなら、頼むわ」
「では、私に着いて来てください」
「ういうい」
そんなこんなで保護された俺だが、一つ気付いたことがある。
この姉ちゃん、『魔法少女リリカルなのは』の『フェイト・
………あれ?
名前間違ったか?
『フェイト・
………あれ?