魔法混沌アニマルむろく   作:逸環

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高齢の、間違えた。
恒例の番外編、無印編第三弾です。


番外編的なのその三。
無印で交渉。


なのはとフェイトちゃんが、上空で戦っている。

時折眩しく光るのは、俺がなのはに渡した手製の閃光弾(フラッシュバン)だろう。

発光発音弾(スタングレネード)も渡したんだが、使っている様子はない。、

さすがにガチな殺傷力のある手榴弾は、作ったはいいが渡せなかった。

 

て、お前らなんでそんな『ジュエルシード』のすぐ傍でドンパチしているんだ。

ちょっとでも弾道がそれたら、『ジュエルシード』が暴走してしまうだろうが。

かといって、俺が止めてもきかんだろうし。

 

 

「おい、ユーノ」

 

「…はい?」

 

「何で止められなかった?」

 

「………その場の空気に騙されました」

 

「………そうか」

 

 

まあ、そんなもんだよなぁ。

 

と、ん?

二人の間に魔法陣?

 

 

「ストップだ!!ここでの戦いは危険すぎる!!時空管理局執務官『クロノ・ハラオウン』だ。詳しい事情を聞かせてもらおうか」

 

 

そこから出てきた子供が、救世主に見えた自分が憎い。

何故自分で止められなかった。

 

あ、フェイトちゃんとアルフがトンズラこいた。

とりあえず、分体を一体つけておくか。

 

 

「コケ?」

 

「失せろ」

 

「コケ?!」

 

 

お前に用はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、クロノとかいう小僧に連れられ、『阿修羅』とかいう戦艦みたいなのに来た。

 

 

「六禄おにいちゃん、『アースラ』なの」

 

「マジか」

 

 

中ニ病こじらせた人が命名したのかと思ってた。

 

クロノが一つの部屋の前で立ち止まる。

 

 

「ここだ」

 

「年上には敬語を使え。クソガキが」

 

「………こちらです」

 

「それでいい」

 

 

実際、来る気のなかった所に、なのはの保護者として来てやってんだ。

ありがたく思え。

 

で、

 

 

「………何なんだ、この部屋は」

 

 

『和』という物を無秩序に詰め込んだ結果、『和』がなくなっているという残念さ。

 

 

「お茶でもどうぞ」

 

 

そう言って、美人から薦められた緑茶の隣には、茶請けの羊羹となぜか砂糖壺。

そして緑茶の中に大量の砂糖を入れる美人。

 

ふむ。

 

 

「あんた、甘いものが好きなのか?」

 

「ええ」

 

 

なるほど。

 

 

「お前が甘いものを好きと言っていい資格はない!!」

 

「「「この状況下で食い付いたのはそこ?!」」」

 

「………どういうことかしら?」

 

「「「のっちゃった?!」」」

 

 

子供たちのツッコミがびしびし入るが、気にしない。

 

 

「いいか。あんたのその行動は、茶の苦味と羊羹の甘味が醸し出すハーモニーを阻害する害悪だ」

 

「なんですって?!」

 

「お前は甘い物が好きなんじゃない!甘さが好きなだけだ!!」

 

「ッ!………フフ、確かにその通りね。貴方の言うとおり、私は甘さが好きだっただけ。私が間違っていたわ」

 

「そうだな」

 

「………今からでも、やり直せるかしら?」

 

「当たり前だ。人生にリセットボタンなんてないが、それでも意識一つで、人生なんざどうとでもなる」

 

 

お互い、同時に手を伸ばしその手と手を取る。

笑みがこぼれるのは、何故だろうか?

 

 

「………どうでもいいが、人の母親を誑かさないでもらえるかな?」

 

 

誑かした覚えはないし、それはどうでもいいことではないと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、それじゃあ、交渉といこうか」

 

 

原作通りの台詞を聞いたなのはとユーノを先に帰し、俺は『アースラ』に残っていた。

 

 

「今、俺の手元にある『ジュエルシード』は三つ。これ、いくらで買う?」

 

「「?!」」

 

 

ちなみに、前に食べちゃった奴は、綺麗なアレとなって出てきた。

下痢だった。

全体的に、キラキラしてたよ。

流したけど。

 

 

「それは売買の問題ではなく、我々『管理局』が回収させてもらう!」

 

「阿呆抜かせ。これは俺が苦労して回収したもんだ。それをどうして易々と今日あったばかりのよく分からん組織に渡せる」

 

「しかし!」

 

「さて、ここで一つはっきりさせたいことがるんだが、クロノ」

 

 

提督さんは分かってるって顔してるな。

 

 

「対等なテーブルだと思うなよ?これは、こっちからの譲歩だ」

 

「なにを!?」

 

「クロノ執務官。この部屋からの退去を命じます」

 

「リンディ提督?!」

 

「これは命令です」

 

「…クッ!了解しました」

 

 

部屋から出て行くクロノ。

そうそう。

それが正しい。

 

 

「いいのか?」

 

「貴方はこの艦の人員を全て抹殺できる。故に、私たちは貴方の交渉のテーブルに着くしかありませんから」

 

 

ククッ!

その通りだ。

 

 

「一つにつき、一億円。それで手を打とう」

 

「………それは、高過ぎます」

 

「おや?一つでも暴走すれば、世界が消えるんじゃなかったのか?だったら一億くらい、安いもんだろう?」

 

「…仮に、私たちがそれを幸運にも貴方から奪えた上で帰還したとします。そうすると………?」

 

「ユーノってさぁ、そっちの出身らしいよな。ユーノが帰ったときには、新聞の一面にデカデカと載るだろうな。『管理局、善良な管理外世界の人から略奪行為!』てな」

 

「…どうやって、彼を帰すんですか?」

 

「できないとでも?」

 

 

最後の一言で間違いなく、この交渉は完全に俺の優位、いや、俺の掌握下になった。

ただのハッタリなんだが。

 

 

「………分かりました。お支払いします」

 

現金(キャッシュ)で頼む」

 

「………了解しました」

 

「支払いは後日でいいが、しっかり払ってくれよ」

 

 

そう言って、部屋から立ち去り海鳴へ転送される。

 

 

「あ、六禄お兄ちゃん!」

 

「六禄さん」

 

「なのは、ユーノ」

 

 

転送先では、どうやらなのはとユーノがずっと待っていたらしい。

 

ふむ。

 

 

「よし、待たせたお詫びに、二人になんか買ってやろう」

 

「「え?」」

 

「臨時収入が入ったからな。何でもいいぞ」

 

 

正確には、これから入る予定なんだが。

 

 

「じゃあ、私本が欲しいの!」

 

「えっと、僕はこの国の歴史書を」

 

「【I want a tool to use for maintenance.(私はメンテナンスに使う工具が欲しいです)】」

 

 

『レイジングハート』まで?!

 

 

 

 

 




ハッタリ、ブラフ、ネゴシエーション。
どこかの英雄なネトゲ廃人もやっていましたね。
大事なことです。
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