「あんたは?!」
召喚されたガジェットたちとともに、私たちの前に現れた金髪の男。
こいつは、リニアレール事件が終わった後に、映像に残されていた男!
「ふむ。君にそのような呼ばれ方をされる謂(いわ)れはないのだが、まあ、構わないだろう」
………なんともイラッと来る言い方をするわね。
「ティア、どうするの?」
スバルが私に、指示を仰ぐ。
そうね。
隊長たちはまだ中だし、増援はまだしばらくは見込めない。
けれども、こいつはリニアレールの件であのバカに腕を落とされていたはず。
それなのにもう腕があるってことは、義手にしろなんにしろ、まだ本調子じゃないはず。
だったら!
「スバル!コンビネーションでしとめるわよ!」
「うん!」
二人がかりで、一気に勝負を決める!
「かかってくるのはいいが、別に君らを倒してしまっても構わんのだろう?」
「構うわよ!?」
「む、やはりか」
やはりかじゃないわよ!!
~Side主人公~
スバルたちのもとに向かいたかったが、大量のガジェットにより足止めをくらう。
こいつら、何体壊してもまた召喚されて、キリがない。
「『カートリッジロード』!!」
ガシュンッ!
と音が鳴り、両手に持ったフランシスから薬莢が排出される。
「【さあ、いこうかねぇ!!】」
「『ワイルドハント』ォォォォッッッ!!!!!」
銃口から出た嵐の如き弾丸が、ガジェットたちを蹂躙する。
だが、
ブウウゥゥゥンンッ
「チィッ!」
また召喚される無数のガジェットたち。
キリがないのにも、程があるだろうよ。
しょうがない。
分体と視界をリンクして、一度あいつらの状況を確認しよう。
………おいおいおいおい。
ちょぉっと待てよ?
何で俺の周りだけ、異常にガジェットが多い?
「…つまり、こいつらは!」
「ククッ!上等だ!!」
こいつらの目的が足止めなら、殲滅する必要性はなくなった。
ぶっちゃけた話、無視しても構わないということだ。
「だったら、押し通っちまえばいい」
兄貴みたいで嫌だが、偶にはいいだろう。
さて、どうやって行こうか?
~Sideティアナ~
「『シュートバレット』!」
私の放った弾が、一直線に金髪へ向かう。
でも、そんな単純な攻撃が中るとは思っていない。
「フッ!」
予想通りに、その手に握られた双剣の一振りで防がれる。
その隙に後ろから、思いっきり拳を振りかぶるスバルが接近し、それに合わせて私も魔力弾を打ち込む。
これなら、両方を避けることは難しい。
それに、仮に両方を避けれても、私のは誘導弾。
これで中らないはずh「投影・開始」?!
ブォッ!
「キャアッ?!」
「スバル!?」
金髪が何かを呟くと、何時の間にかその手に紅い槍が握られ、一振りでスバルも魔力弾も吹き飛ばした。
いや、違う。
確かに、スバルは吹き飛ばされた。
でも、魔力弾は
「………その槍の効果ね?」
「それを君に言う必要があるのかね?君の言うとおり、この槍の能力なのかもしれんし、私個人の能力かもしれんだろう?」
クッ!
失念していた。
あいつの報告では、この金髪は銃器などの近代兵器を除く、ありとあらゆる武器を複製できるんだった。
そして、その中には神話や逸話の武器も含まれると。
いや、そんなことは関係ない。
「エリオ、センターに下がって! 私とスバルのツートップで行く!!」
「あ、はいっ!」
「スバル!クロスシフトA、行くわよ!」
「おうっ!!」
スバルが『ウイングロード』を使い、三次元的な動きで金髪の目を惹きつける。
それを確認して、カートリッジを4発ロードする。
私の周りに無数の魔力弾が浮かび、その全てが金髪に狙いをつける。
そう、証明するんだ………。
特別な才能や、凄い魔力が無くたって……。
一流の隊長達がいる部隊でだって……、どんな危険な戦いだって………、
「あたしは!ランスターの弾丸は、ちゃんと敵を打ち抜けるんだって!!」
『クロスミラージュ』を構え、引鉄に指をかける。
『カートリッジ』により増幅された魔力が、目に見えて腕に絡みつく。
「【ティアナ!?4発ロードなんて無茶だよ!それじゃティアナもクロスミラージュも!!】」
「撃てます!」
「【Yes】」
「『クロスファイアーシュート』ォォォォッッッ!!!!!」
そして私は、引鉄を引いた。
それは、私の人生で最高の一撃。
これなら!
「『
勝利を確信した私の弾丸は、金髪に中るものは全て、紅い槍にあっけなく掻き消され、
「ッ?!」
あまつさえ、狙いの外れた一発が、私の親友を傷つけようとした。
魔力弾を『破魔の紅薔薇』で触れる→魔力弾が欠損→形を保てなくなり消滅
こんな流れです。