魔法混沌アニマルむろく   作:逸環

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そろそろ二時ファン時代に書いていたとこに近づいてきました。


突然の休日編的なの。
突然の休日。


「はい。今朝の模擬戦と訓練も無事終了。お疲れ様!」

 

 

うん。

本当に疲れたね。

まさか、アグスタの件から二週間。

模擬戦を延々と繰り返されるとは思わなかった。

特に今日は、いつもよりキツかったな。

 

 

「今日はいつもより厳しくしたんだけど、疲れたかな?」

 

「ええと……はい。かなり」

 

「スバルがなんかしたか?」

 

「六禄さん?!」

 

 

とりあえず、問題を起こしそうなスバルが原因かと聞いてみる。

 

 

「違う違う。むしろそれ、六禄さんだよね?」

 

「………自覚はある」

 

「あるんだ」

 

 

そりゃあな。

じゃなかったら、初見で薬のバイヤーやらの犯罪者なんて見抜けねえよ。

 

 

「実は今日の訓練が、第2段階クリアの見極めテストだったの。ごめんね、言ってなくて」

 

「「「「えぇっ!?」」」」

 

「言えよ」

 

 

そういう大事なことは、事前に言っておくべきだと思う。

常識的な観点として。

 

俺たちの驚きをよそに、なのははフェイト、ヴィータ、シグナムに視線をめぐらすと、口を開いた。

 

 

「どうだったかな?フェイト隊長」

 

「うん、合格」

 

「「「はやっ!?」」」

 

 

あまりのことに、スバルとティアナと一緒にツッコミを入れてしまう。

即答にも程があるだろう。

もっと溜めろよ。

なんていうか、こう、ドキドキ感とか達成感が薄いだろうが。

 

 

「ま、こんだけみっちりやってて問題あるようなら、大変だってこった」

 

「不合格だった時は、私が一からもう一度より厳しくしごいてやるつもりだったのだがな」

 

「「あ、あはは……」」

 

 

エリオとキャロが、苦笑いをする。

シグナムのしごきに、子供たち二人はついてくるだけで精一杯だったからなぁ。

 

 

「あ、あはは……。まあそれは冗談だと思うけど。私も、結構いい線いってると思うし。これにて第2段階終了!」

 

 

なのははそういうが、冗談なんだよな?

まあ、そんなことは、どうでもいい。

今はとにかく、

 

 

「「「「やったあああぁぁぁぁっっ!!」」」」

 

「ククッ!アッハッハッハッハッ!!!」

 

 

こいつらと一緒に、喜ぶとしよう。

 

 

「………六禄君、笑い方が悪い人みたいなの」

 

「はやてが悪巧みが成功した時と同じ笑い方だよね」

 

「「「………ああ、うん」」」

 

 

失礼だな、お前ら。

 

 

「デバイスリミッターも一段解除するから、後でシャーリーのところに行ってきてね」

 

「明日からはセカンドモードを基本形にして訓練すっからな」

 

「「「「はい!」」」」

 

「りょーかい」

 

 

て、んん?

何で俺が訓練される側に回ってるんだ?

どっちかって言ったら、する側な気がするんだが?

 

 

「お前はどっちもだ。戦い方は完成していて、戦闘力も高いが、魔法の使用はまだまだ未熟だからな?」

 

「はいはい」

 

 

俺の疑問に対し、シグナムが答える。

ただし言いたい。

 

どうやって俺の心を読んだ?

 

 

「て、あれ?明日ですか?」

 

「ああ、訓練再開は明日からだ」

 

 

ティアナの疑問に、ヴィータが笑いながら答える。

まあ、ティアナの疑問ももっともだ。

今は早朝訓練が終わったばかりだからな。

 

 

「今日は私達も隊舎で待機する予定だし」

 

「皆、最近はずっと訓練漬けだったしね」

 

「「「「?」」」」

 

「…ククッ」

 

 

いまいち分かっていないフォワードたちと、分かったから笑っている俺。

見事に違う反応だな。

 

 

「まあ、つまりだな。第2段階終了の祝いとして、今日は全員一日休みだ」

 

「「「「!」」」」

 

 

ニヤリ、と笑いながらシグナムが言うと、フォワードたちの顔がみるみる喜びに変わる。

 

しかし休みか。

突然決まってしまったから、ノープランもいいところだな。

はやてやヴォルケンは隊社から出れないし、フォワードたちはフォワードたちで遊ばせた方が良いし。

どうしたものやら。

 

ふむ。

そうだな。

 

ああ、良い暇つぶしがあったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、俺が町に行こうと更衣室で準備をしていると、

 

 

「あの、六禄さん」

 

「ん?エリオか。どうした?」

 

「えっと、女の子と出かけるときには、どんなところに行けばいいんですか?」

 

 

エリオが爆弾を放り込んでくれた。

 

なるほどなるほど。

そういうことか。

エリオもとうとう、そんな歳なのか。

だったら、俺も一肌脱ぐしかあるまい。

 

 

「何時頃に行くんだ?」

 

「あ、10時ごろです」

 

 

よし。

それなら万事大丈夫だ。

 

 

「だったら、クラナガンに行くとしたらまずは服でも見に行ったらどうだ?その時に、相手がどっちにしようか悩んで、諦めた方をこっそり買っておけ。そうしている内に昼時だろうから、そうだな。セカンド・アベニューB-2にある、『ロッソ』っていうイタリアンの店なんてどうだ?安い割に量も多く、店もお洒落だしな。昼飯を食い終わったらゲーセンあたりで時間を潰すといいだろう。その後に映画だな。今だったら丁度恋愛物の大作と、人気アニメ映画の大作がやっていたはずだ。向こうに着いたらどっちか選ぶといい。ああ、ゲーセンに行く前に、席はとっておけよ?それだけやったら、お前たちの歳ならもう帰る時間になるだろうな」

 

「え、あ、はい」

 

「で、ちゃんと終わってからもぬかるな」

 

「え?」

 

 

キョトン、とするエリオ。

まったく、これだからルーキーは。

 

 

「最初に買っておいた、相手が諦めたものを『プレゼントだよ』とでも言ってそっと渡す。ここで相手は七割落ちたくらいだな。そして分かれてから相手が家に着くだろう頃に、『今日は楽しかった。またデートしたいね』的な文面のメールを送る。これで完了だ」

 

「え?デ、デートって!え、ええ!?」

 

 

顔を真っ赤にして、慌てだすエリオ。

何を今更と言いたくなるな。

しかし、まあ、自分の初デートのことを思い出してみると、随分と爛れた初デートだったのを思い出す。

確か11歳の時に、24歳の大学院生とだったか?

 

それを考えるとエリオは、ククッ。

初(うい)ねえ。

 

 

「ま、しっかりがんばんな」

 

「え、あ、はい!ありがとうございました」

 

「ん」

 

 

準備を終え、エリオに手を振って更衣室の扉に手をかける。

 

 

「そういえば、六禄さんはどちらに行かれるんですか?」

 

 

不意の、エリオの問い。

それに答えるため、立ち止まって、口を開く。

 

 

「ちょっと、愉しみにな」

 

 

向かうはアミューズメントパーク。

さてさて、いくら稼げるだろうか?

 

 

 

 

 




女が絡むと、やたらと饒舌になる主人公。
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