ヴィヴィオがうち、というか八神家に来た翌日の朝。
「ヴィヴィオ、あーん」
「あーん」
ぱくっ
「むろくパパ。あーん」
「あーん」
ぱくっ
「「えへへー」」
「2人とも可愛えなぁ」
「主?!片方は可愛げなどないですよ?!」
いつも以上にカオスな朝食から、一日が始まった。
「お、スーバル!」
隊社に出勤をすると、前にスバルが歩いていたのを見て声をかける。
いつもより随分と髪が長いが、気分転換にウィッグでもつけてるのかね?
ちなみに、ヴィヴィオは俺の背中ではしゃいでいる。
朝から元気だね、子供は。
「……………………」
「…あれ?」
俺の呼びかけに気付いていないのか、スバルは振り返ることもなくそのまま歩いていった。
あれ?
もう一度、声をかけてみるか。
「スバルー!」
「はい?」
「ウォォォッッ?!」
もう一度呼びかけると、俺の真後ろから声が。
振り向くとそこにはスバルが。
あれ?!
「どうしたんですか?」
「いや、だってお前!俺の前歩いてたじゃん!!」
不思議そうに問いかけてくるスバルに焦りまくりながら、さっきまで見ていたスバル(?)を指差す。
って、まだ歩いてた!?
「…ああ、あれは私のお姉ちゃんのギンガですよ」
「…お姉ちゃん?」
「おねーちゃんー?」
確かに、ちゃんと見れば隊服と体つきが違う。
なるほど、そういうことか。
ドッペルッゲンガーかと思った。
「…ところで六禄さん、その背中の子は?」
「ん?この子?うちの子。ほら、ヴィヴィオ挨拶しなさい」
「ヴィヴィオです。よろしくおねがいします」
ちゃんと元気に挨拶ができたヴィヴィオに、花丸をあげたい。
後で花丸メダルを作ってあげようか。
「…うちの子って?」
「ヴィヴィオはうちの子です!」
「説明はちゃんとしてください!!」
この後、ティアナやエリオにキャロまで来て、少々面倒くさい説明会になった。
いや、本当に面倒くさい。
「じゃあ今日は折角だから、ギンガも入れたチーム戦やってみようか。フォワード4人チーム対、前線隊長4人チーム対ギンガと六禄君チームで」
「……えぇ?」
「お前らは鬼か」
何故かは知らんが、今日のメニューは出向してきたというギンガを加えたチーム戦らしい。
しかし、メンバーの偏りが酷い。
せめて俺もフォワードに入れろよ。
ギンガ?
知らん、頑張れ。
「いや、あのねギン姉。これ、時々やるの」
「隊長達、かなり本気で潰しに来ますので……」
「まずは、地形や幻術を駆使して何とか逃げまわって」
「どんな手を使ってでも、決まった攻撃を入れることが出来れば撃墜になります」
スバルの言葉を、ティアナ、エリオ、キャロが引き継ぐ。
まあ、俺はどんな手を使ってもで、手段を選らばなすぎて怒られたがな!
「むろくパパー!がんばってねー!」
「足ひっぱたら承知しねぇぞ!ギンガァァァッッ!!!」
「え?!豹変した?!」
さあ、殺し合おう。
機動六課。
「【六禄君は、レアスキル使っちゃだめやでー?】」
なんと!?
娘に応援されて、燃え上がったパパさんでした。
次回は戦闘回。
さあ、頑張ろう。