…前書きに書くことがなくなってきたな。
翌日、デバイスを受け取るために、出勤する八神家と一緒に『機動六課』に来た。
「どうも、私は『シャリオ・フィニーノ』。『メカニックデザイナー』です」
「どーも、俺は『水無月 六禄』。吸血鬼だ」
俺と挨拶をしている眼鏡っ娘。
なんとも人見知りとかをしなさそうな感じだ。
「で、さっそくですが、こちらが貴方のデバイスになります」
「こいつがねぇ?」
俺に手渡されたそれは、十字架を
ああ、良かった。
せっかく考えた名前も、こいつの形
「【………どうも。初めまして】」
「あ、喋るんだ」
デバイスから聞こえてきた、女性と思わしき声。
これはちょっと予想外。
というより想定外。
「そうですよ。貴方がうっかり『非殺傷設定』を設定し忘れるといったことがないように、AIを搭載しておいたんです」
「ああ、なるほど」
まあ、俺だしな。
「【………よろしくお願いします。マスター】」
「ん。よろしく」
デバイスを首にかけてみる。
「あ、よく似合ってますよ」
「じゃなきゃ困るがな」
こういうのは、肌身離さずが基本だからな。
デザイン性とか、そういうのも必要になってくる。
「ふふん!それこそこの『メカニックデザイナー』の仕事!機能美と様式美を折衷させ、そしt「はい、ありがとうございましたー」ええ?!まだこれからだよ?!」
だからだよ。
絶対無駄に長くなるだろうが。
「【………それで、私の名前はなんですか?】」
ああ、そうだった。
まだ言ってなかったな。
「補助機能に特化した『ブーストデバイス』ってことだから、かつて『百年戦争』の際自ら旗持ちをし兵を鼓舞し続けた『聖女』の名前を取らせてもらったよ」
「【………つまり、私の名前は】」
そうだ。
「お前の名は、『ジャンヌ・ダルク』だ」
「【………『ジャンヌ・ダルク』、ですか】」
「嫌か?」
俺としては、これ以上はないくらいの思い付きだったんだが。
「【………いえ。自分でも不思議なほど、しっくり来る名前です。ありがとうございます、マスター】」
「おう」
ククッ。
それは重畳と言うべきか?
「それじゃあ、せっかくだから『セットアップ』して、『バリアジャケット』になってみましょうか」
「『バリアジャケット』?」
いや、語感的に何かは分かるが。
「うん。『バリアジャケット』ていうのh「【………マスターでも分かりやすく喩(たと)えるならば、魔法で作られた防弾チョッキといったところですね。ちなみに、そのデザインはマスターの任意で変えられます】」あれぇっ?!」
ふむ。
だったら、そうだな。
「ジャンヌ、『セットアップ』」
「【………『セットアップ』】」
黒い、それは黒い魔力光に包まれ、
「よし、こんなもんか」
「【………完了しました】」
袴に羽織を着て、首から十字架を
すると、そのタイミングを見計らったかのように部屋の扉が開き、
「お、格好ええやない」
「はやてか」
ポンポコが現れた。
このタイミングともなれば、嫌な予感しかしないのだが。
「で、デバイスの準備とかもええみたいやし、ちょっとうちの新人たちと試合して欲しいんやけど」
「お前いい加減にはっ倒そうか?割とマジで」
なんで俺がそんな面倒臭いことをせねばならんのだ。
「やってくれたら臨時ボーナスで輸血パック(400ml)を二つと、日本円にして二万円相当のミッドチルダの通貨をあげるで?」
「万事俺に任せろ」
「【……………………マスター】」
さて、と。
どう戦うとしようかねえ?
というわけで、デバイスの名前は『ジャンヌ・ダルク』となりました!
ちなみに移転作業で一番大変なのは、一度ワードに移したことにより、ルビを再度打ちこむ必要があることだったりします。
色々と見落としたりすることも多いですし。