また息抜きに書いてみました
楽しんでいただけると幸いです。
それではどうぞ。
とある日の事。
2人の少女が川沿いの道を歩いていた。
「取材、思ったより早く終わったね。今日もお疲れ様、
「
「うん! 私は明日から、しばらくお休みをもらってるんだ。久しぶりの纏まったお休みだよ~」
「そうなんですね。実はジブンもなんですよ!」
それを聞いた彩は、お互い、ちょっと遅い春休みだねと言った。麻弥は、コラムの内容を決めておかなきゃいけないので、完全にオフというわけではないですけどねと苦笑い。
「ふふっ。麻弥ちゃんのコラム、人気が上がり続けてるって言ってたもんね」
「フヘへ……おかげさまで」
「あれ? そこにいるの……彩ちゃんと麻弥ちゃん?」
そんな話をしていると、
「花音ちゃん! 偶然だねー、今日はどうしたの?」
「スタジオの帰りだよ。桜が綺麗だったから、お散歩しながら帰ってるんだ。ここの道は桜がよく見えるし、日差しがポカポカで歩いてて気持ちがいいから」
「おお~、なんかいいですね。確かにここの桜、とっても綺麗ですもんね」
花音の言う通り、この川沿いの道は見事なくらい桜が咲く場所で有名である。
「ホントだね~。ピンク色がひらひら舞ってて……桜……桜かあ。そういえば私、今年はまだお花見してないな~」
「ジブンもです。最近忙しかったですし、なかなか時間が作れなかったんですよね」
「私は、家族ではお花見したんだけど、お友達とはまだだなあ」
それぞれが今年はお花見してないと話す。
「そっかあ……それじゃあさ、やろうよ! お花見!」
それならと彩が2人にそう提案した。
「私と麻弥ちゃんは、しばらくオフなんだ♪ タイミングもばっちりだし、どうかな?」
「おお! いいですね、それ!」
「うん。私も賛成だよ、彩ちゃん」
「よし、決まり! それじゃ、話し合いの為に3人のチャットグループを作って……」
「あれっ、彩に花音、それに麻弥もいるじゃん。そんなところで集まって、何話してんの~?」
2人も賛成という事もあり、彩がチャットグループを作ってると、
「リサちゃん! あ、そうだ。リサちゃんも一緒にどうかな? 実は今、3人でお花見しようって話をしてたんだ。もし良かったら、リサちゃんも一緒にどう?」
「なにそれ超楽しそうじゃん! 行く行く! 絶対行くよ……っと、そうだ。そのお花見さ、
花見と聞いて、行く気満々なリサ。それと同時に、とある2人を誘っていいかを彩に訊く。1人は学校の後輩を、もう1人は自分の家の隣に住んでる幼馴染みを。
「最近
「盆栽ですか! これまた風流ですね~」
「もちろん、蘭ちゃんと悠里くんさえ良ければ、ぜひ参加してほしいな」
花音の言葉を聞いたリサは、2人には後で連絡しとくよと言った。
「うんっ! 日にちはみんなで相談するとして……問題は場所決めと、当日のお弁当かな?」
準備とかみんなでできたらいいんだけど……と彩は苦笑い。そう。問題はそこなのだ。
「確かに……アタシ、結構スタジオとかバイトとかで予定詰まってるんだよね。蘭も習い事とかあるだろうし」
「ジブンも、コラムの内容決めと資料集めがあるのであまり時間を取れないかもしれません」
リサと麻弥の予定を聞いた彩は、そうだよねえ~と肩を落としながら呟いた。
「うーん……そ、それじゃあ……幹事を決めておくのはどうかな?」
すると花音が幹事を決めておくのはどうかと提案をした。
「うん。幹事が中心になって仕事を割り振れば、それぞれの負担は軽くなると思うし」
「それいいかもっ! そういう事なら、幹事は私に任せて! もともとお花見をしようって言い出したのは私だから!」
言い出したのは私だしと言って幹事を立候補する彩。
「でもな~……幹事ってけっこう大変じゃない?」
「大丈夫、大丈夫! 大変な時は、みんなに助けてもらっちゃうから! それに……悠里くんに
何故か彩の口から悠里の名前が出てきた。しかも無理してほしくないとは、どういう意味なのだろうか?と他の3人は首を傾げた。
「そういえば前々から思ってたけど……彩と悠里ってさ、どういう経緯で知り合ったの?」
「え? リサちゃん、悠里くんから聞いてないの? 悠里くんは
「「ええっ!?」」
「あ、あれ? 花音ちゃんも?」
それを聞いたリサと花音は驚愕の表情。麻弥はなんとなく分かってたので、どちらかと言えばやっぱりか~という表情。
「えと、それで話を戻すとね? 事務所の一部の人が私に無理難題を押しつけてきた事があって……それで悠里くんがなんとかしてくれたんだけど……悠里くん、私を家まで送ってくれた時に倒れちゃって……」
そういう事があったから、無理してほしくないんだと彩は3人に理由を話した。それに今回のお花見も悠里に話したら、準備とか全部自分1人でやるって言いかねないから。
「……分かった。私も一緒にやるよ。私もハロハピのライブが終わったばかりで、少しは時間が取れるから。悠里くんの事もだけど、幹事の彩ちゃんを、私がサポートする……っていう事で、どうかな?」
「んー、そうしてくれるなら、すっごいありがたいんだけど……ホントにいいの?」
花音が彩のサポートをするという事になり、何か手伝える事があったら、ちゃんと言ってよね?と2人に言うリサ。
「それじゃあ、早速帰って計画立てなきゃ! みんな、後でオッケーな日メッセージで送っておいてね!」
「了解しました」
「オッケー。彩、アタシと蘭と悠里をグループに追加するの、忘れないでよ~?」
「だ、大丈夫だよっ!」
「冗談冗談♪ それじゃ、またね~!」
そして4人は各々家に帰るのであった……
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「ん……メッセージ、誰からだろ? ……リサさんから?」
自室で
「『彩、花音、麻弥との花見決定! 悠里からはまだ返事来てないけど、蘭も来てよー!』って……なんであたしに? まあいいけど」
その辺は気にしなくていっか……と思いつつ、とりあえず分かりましたとメッセージをリサに送る。
「……あれ? でも桜って、もう散り始めてるような……大丈夫かな?」
時期的に散り始めてなかったか?とメッセージを送った後に思うのであった。
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「うーん……悠里くんになんて送ろうかな……?」
自宅に帰る道中、花音は悠里に花見に誘うメッセージを考えていた。不意に前を歩いていた少年らしき後ろ髪がチラついた。
もしかして……
「悠里くん?」
気が付いた時には、自然と声を掛けていた。
掛けられた声に少年が振り向く。遠目から見たら、少女にも見えなくもない中性的な少年、やはり前を歩いていたのは
「花音ちゃん?」
「? 悠里の知り合いっすか?」
「…ん、幼馴染み」
悠里の隣を歩いていた人物が悠里にそう訊ねる。
その人物は、ややくせのある茶色いショートヘアー、瞳の色はゴールド、そしてやっぱり悠里と同じ遠目から見たら少女に見えなくもなかったが。
「……悠里、この子、
「ど、どうも……えと、松原花音……です。えと……その、男の人……ですよね?」
「そうっす。ジブンは性別上、れっきとした男っす。悠里が身近な例かと」
「あ~……」
お互いに自己紹介しながらも、花音の質問に答える月灯。その答えを聞いた花音は納得してしまう。否、納得した。
「あ! ジブン、用事があったんす。悠里、悪いっすけど先に帰るっすね?」
「というか、
「つ、つっきー……?」
「それじゃ悠里、花音ちゃんもではではっす!」
花音が悠里が月灯の渾名を聞いて、驚いている間に月灯は用事を思い出したから先に帰ると言い残して、2人に挨拶をして行ってしまった。
「……(悠里くんって、月灯くんの事を呼ぶ時って……いつもさっきの渾名なのかな……?)」
悠里をチラッと見ながら、彼が月灯を呼ぶ時の渾名に慣れなかった。
何せ、その渾名が『つっきー』である。
「そういえば花音ちゃん、今日はどうしたの?」
「ふえ? あ、えっとね……」
悠里に声をかけられ我に返った花音は、彩達とのやり取りを話した。
「……まあ予定もないし、お邪魔じゃなければ参加したいな。準備とかは僕がやっておくから……「だ、ダメだよ!」なんで?」
案の定、悠里は準備は全部やっておくよと言った。すかさず花音が止める。
「悠里くんには私と彩ちゃんのお手伝いをしてもらいます! これは決定事項です」
「……分かったよ」
ちょっと不服そうな悠里だったが、花音の言いたい事が解ったのか、溜息を吐きながらも承諾した。
「ところで花音ちゃん。この後は暇?」
「え? うん。元々スタジオの帰りで彩ちゃん達と会ったから」
「なるほどね。それじゃあさ? 僕のお買い物に付き合ってほしいんだけど……
なんでドラッグストア?と思った花音だったが、その答えは悠里の右頬だった。
「少し前に中学生からお金を巻き上げようとしてたガラの悪い高校生を、つっきーと一緒に返り討ちに……コホン、お話したらこうなった」
相手の1人がナイフを持ってたから、この傷はその時にちょっとねーとのほほんと答えた。
「……早く行こっか。傷にばい菌が入っちゃったら大変だよ? ね?」
「花音ちゃん、そんなに腕を引っ張らないで。もう少しゆっくりでも……」
「早・く・行・こ・う・ね?」
「…………はい」
悠里が視線を向けると、そこにあったのは極上の笑みを浮かべる花音の姿が。ただし額に幾本もの青筋が。これは怖い。
今の彼女に反論したら命は無いと思った悠里だった。
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
※主人公とオリキャラの簡単なプロフィールです。
容姿イメージ:『らき☆すた』の岩崎みなみ
誕生日:12月12日、いて座
血液型:A型
一人称:僕
容姿イメージ:『らき☆すた』の日下部みさお
誕生日:11月15日、さそり座
血液型:A型
一人称:ジブン、稀にオレ