前回の続きになります。
それではどうぞ。
「それじゃ、打ち合わせを始めよっか!」
「…今日は何するんだっけ?」
「えーっと……今日は場所決めをするんだよね?」
羽沢珈琲店で打ち合わせをする事になった彩、花音、悠里の3人。
「うん! おすすめスポットが載ってる雑誌とかたくさん買ってきたから、これを参考にして決めよう!」
「……彩ちゃん張り切ってるね?」
「幹事を任されてるんだから、これくらい当然だよ!」
それじゃまずは話題のスポットから……といった感じで3人は雑誌を読み漁るのだった。
そして開始から5分後。
「この桜も綺麗だね~。さっき見た場所とは種類が違うのかな? 色が濃くてすっごく可愛い!」
「こっちは花の形が少し違うみたい。普通の桜も可愛いけど、こっちも素敵だね」
「……枝垂桜も捨てがたいな。あ、でもこの桜もなかなか……」
しかし場所はなかなか決まらず。桜の種類が豊富なのはいいのだが。
「お待たせしました。羽沢珈琲店特製の桜ラテ3つと、バタークッキーです」
するとこの羽沢珈琲店の娘である、
「あの。3人ともずっと桜の話をしてるみたいですけど、もしかしてお花見に行ってきたんですか?」
実は私も、この前みんなと行ってきたんです、と言うつぐみ。
「つぐみちゃんはもうお花見してきたんだ。私達はまだこれからなんだ」
「…それで今は、僕らでその打ち合わせ中」
「そうそう。今からすっごく楽しみだよね!」
「こ、これから!?」
それを聞いたつぐみは驚きの表情。
「(この辺りの桜って、そろそろ見納めのシーズンなんじゃ……ううん、もしかしたらまだ見頃の場所があるのかも)」
もしかしたら自分が知らないだけかもしれないと思い、直ぐにその疑問を振り払った。
「そうだったんだんですね! お花見、いつ行くんですか?」
「……ああ。そういえば彩ちゃん、仮で日にちは決めてあるんでしょ?」
「ええっ!? ひ、日にち、決まってないんですか!?」
悠里の爆弾発言に驚くつぐみ。
「うん。確か、他のみんなの都合がつくのは、次の日曜日かその次の土曜日だったと思うんだけど……」
「そろそろ決めて、みんなにもお知らせしないとね。せっかくだからできるだけ早く行きたいし、次の日曜日でどうかな?」
「うん、いいと思う! グループにメッセージ送っておくよ」
「……花見、日にちは次の日曜日に決定っと……」
花音の提案で日にちが決定し、彩はグループにメッセージ送りを。悠里は持参したノートにメモを取っていた。その光景を見てたつぐみは大丈夫なのかな?と思った。
「そういえば、つぐみちゃんはもうお花見行ったって言ってたよね。もしかして、
「えっ? あ、はい!
「遠出かあ。私も、みんなと一緒なら迷わず行けるかな?」
もし早く出発できるなら、思い切って遠出もおすすめですよと言うつぐみ。
「……さしずめ小旅行?」
「確かに小旅行って感じでいいかも! うーん、迷うな~!」
それもありかなと悠里と彩が悩んでると……
「あ、でも……その私達が行った時、桜が散り始めていたので見納めを過ぎてる場所が多いかもしれません」
つぐみがちょっと言いにくそうに言った。
確かに、せっかく遠出してまで桜を見に行ったのに、桜がなかったらお花見にならないし……と花音も呟いた。
「はい……それに彩さんはアイドルですし、あまり人気のスポットとか、人がたくさんいるところに行くとバレて大騒ぎになっちゃうかも」
「……忘れてた。そうなると、場所が限られてくるな」
その一言で肝心な事を失念してた悠里。彩と麻弥はアイドルバンド、
「はいっ! きっとサインや握手を求めるファンで長蛇の列ができちゃいますっ!」
「ふえぇ……そ、それは困るよ」
「……勘弁して」
花音も流石にそれは困るらしい。というか悠里も地味に困る。
「そうだよね~。きっとバレちゃうよね~。大騒ぎになったら困るし……今回はできるだけ、近くでお花見しようか!」
「……彩ちゃん、嬉しそうな表情で言われても説得力ないから、ほんとに勘弁して」
「いやあ~……バレた?」
そりゃ顔に出てたからねと付け足す悠里。
「そうなると、やっぱり場所は公園かな? 身近だし、通りかかるのは知ってる人ばかりだからバレて大騒ぎ! なんて事にはならないと思う」
「うん、のんびりできるし、凄くいいと思う」
「右に同じく」
「よしっ! それじゃあ場所は公園に決定! 日にちに続いて、場所もばっちりだね!」
場所と日にちは無事に決まった。さて、次はお弁当の準備になるのだが……
「それなら僕が……「「そ、それはダメ!!」」まだ何も言ってない……」
悠里が挙手したのだが、真っ先に彩と花音にまだ何も言ってないのに遮られ、ショックだったのか項垂れてしまう。
「私、料理はそんなに得意ってわけじゃないからちょっと不安だな」
「私もお母さんのお手伝いはするけど、凄く上手ってわけじゃないし……練習とか、しておいたほうがいいのかな?」
「確かに……ねえ花音ちゃん、3人でお弁当作りの練習しない?」
いきなり可愛いお弁当作ろうとして失敗しちゃったら大変だし。それに困ったら悠里くんに教えてもらえばいいと思うしと言う彩。
「うん! それなら、明日うちでどうかな? お友達が遊びに来るって言ったら、お母さんもきっと喜ぶと思うし」
「ホント? いいならぜひお邪魔したいな! 花音ちゃんのお母さんにも喜んでもらえるような美味しいお弁当を作らなくちゃ。よーし、頑張るぞー!」
「おー」
こうして後日、花音の家でお弁当を作る事になったのだった。
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