今回はリサちゃんの☆3エピソードを書いてみました。
少しオリジナル要素が入ってます。
楽しんでもらえると嬉しいです。
それではどうぞ。
「やっほー、
スタジオ併設型ライブハウス『
リサは同じバンドメンバーの
「いえ、問題ありません。先ほど到着したばかりですので」
「わたしも……今着いたばかり……です……」
「そっかそっか~。なら良かった!」
自分達も今着いたばかりだと言う紗夜と燐子に安心したリサ。
「いやー、それにしても今日は風あるし、この時期にしてはちょっと冷えるよねー」
「はい……。この風だと……せっかく綺麗に咲いた桜も……散ってしまいそう……ですね……」
「そうですね。そろそろ桜も見納めの時期でしょうか」
「あ~……そう、だよね~!! あはは……!! 桜も見納めかぁ……うん! 今からお花見っていうのも時期外れっていうかさ、ちょっと遅いって感じだよねー……!!」
桜という単語を聞いたリサが、苦笑いしながら答えた。
「……今井さん、何か気になる事でもあるんですか?」
リサの様子が妙におかしいと思った紗夜が訊ねた。
「え!? い、いや、何もないよ~! 紗夜ってば、いきなりどうしたの?」
「はぁ……自覚がないようですね……少なくとも今の今井さんは何もないという顔はしていません」
寧ろ、顔に出やすいのでは?と思った紗夜。
「……アタシそんなに顔に出てる?」
「はい……わたしにも……何か……気になるような事が……あるように見えました……」
燐子にもそう言われてしまい、リサは思ってた事を2人に話してみる事に。
「んー、実はさー……今度彩と花音、それから蘭と麻弥と悠里でお花見に行こうって話してるんだよね」
「それは……随分珍しい集まりですね?」
「でも……凄く楽しそう……ですね……」
ほんと偶々会ったメンバーで、お花見行こうって話になったんだよね~と話すリサ。
「まぁでも、そこまでは良かったんだけど、メンバーの都合上、彩と花音と悠里に幹事を任せる事になっちゃって」
で、その準備がちゃんと進んでいるのかなって、紗夜と燐子の話を聞いてたらすっごい気になっちゃってさーと苦笑い気味に話すリサ。
「なるほど……そういう事……なんですね……」
「彩と花音と悠里的には、マイペースに進めてはいるみたいなんだけど……桜の時期もあるから、ちょっと心配になっちゃって」
「確かに、そろそろ桜も散ってしまいますね。不安な気持ち、分かる気がします」
なるほど。そういう事かと納得した紗夜と燐子。
「それになんていうか、
「丸山さんは、その……少し、うっかりしているところがありますから……」
リサの言葉を聞いて、彩はどちらかと言うと、うっかりしてるところがあると言いにくそうに答える紗夜。
「2年生の時、出された宿題の存在を忘れていた、という事がありました」
「そ、そうだったんですね……少しだけ……心配になりますね……」
「だよねだよねっ! やっぱりちょっと心配になるよね!?」
その話を聞いたリサと燐子は少しだけ心配になるなと思った。
「でも、少し心配し過ぎかもしれませんね」
「えー、そうかな……?」
「松原さんとはクラスが同じになって間もないので、何とも言えませんが……丸山さんの場合は、最終的にはきっちりと提出を済ませていました」
「そうなんだ! ……っていうかそれ、逆に凄くない?」
「……きっと……最後には……上手くいくのではないでしょうか……」
まさかのオチを聞いて、驚くリサに燐子も最終的には上手くいくのではないかと言った。
「人には人のペースがあります。今井さんが心配しなくとも、しっかりと準備を進めているのではないかと」
「まぁ、そうだよね……そう考えると、確かに言うほど心配は……あーでも、悠里が心配だなー。この時期になると、おっとりの度を越して
「「え?」」
リサの口から聞きなれない単語を聞いて顔を合わせる紗夜と燐子。
「あの……ぽやほわって……なんですか……?」
「え? あぁ、ぽやほわっていうのは、『ぽやぽやほわほわ』の略称で、毎年春になると……その、悠里がそうなるんだ。すっごく判りにくいんだけど」
普段の悠里を知ってる紗夜と燐子は、試しに想像してみる……が、全く想像がつかない。性格や意外な一面ならともかく、そんな悠里なんて見た事もない。
「仮に悠里さんが、そ、その……ぽやほわ?という状態になってたとして……具体的にどんな感じなんですか? この時期からなら、私は見た事ありませんよ?」
「わ、わたしも……ゆうりくんがそうなってるところは……見た事ないですね……」
「あー、でも……ぽやほわな悠里なら紗夜と燐子も見た事あるよ?」
「「えっ!?」」
それを聞いた紗夜と燐子は驚きの声を上げる。いつ? 何処で? 思い返してみるが、全く心当たりがなかった。しかしリサは見た事はあると言う。
「最近だと、そうだなぁ……あ! 練習の休憩の時に、テーブルに向かってのぺーってしてた時あったでしょ? それでやたらとアタシ達の名前呼んでたじゃん? あれがそう」
「あ、あの時ですか!?」
「あ、あれが……そう、だったんだんですね……」
ね、判りにくいでしょ?とリサが言った。
それを聞いた紗夜と燐子は、ようやく納得した。
確かに練習の休憩の時に、リサの事を『リサちゃー、リサにゃー』とか、紗夜の事を『さよちゃー、さーちゃん』とか、燐子の事を『りんこちゃー、りんりんー』等々……悠里がぶっ壊れた事があった。
主な被害者は、ここにいる3人とボーカルの
ちなみに友希那の場合は『ゆきなーちゃー、ゆきちゃー、ゆきちゃーん、ゆきにゃー』だった。
最後の語呂が気に入ったのか分からないが、悠里がにへら~とした表情で友希那の事を『ゆきにゃー♪ ゆきにゃー♪』なんて連呼するようなものだから、友希那のライフを0にするには充分だった。
なるほど。あれがリサの言ってた『ぽやほわな悠里』だったのか。
「あー、心配だなー……アタシはちょっとだけ耐性が付いてるからいいけど、悠里の事だからなぁー……」
「「…………((お花見の時、今井さん……大丈夫かしら(かな)?))」」
そんなリサを見て、少し心配になる紗夜と燐子なのであった。
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。