前回の続きになります。
それではどうぞ。
そして放課後。リサ、麻弥、蘭の3人は
「あ、来た来た! おーい、彩ー! 花音ー!」
彩と花音の姿を見つけたリサは2人に声をかける。
「あれっ、リサちゃん?」
「それに、麻弥ちゃんと蘭ちゃんも……!」
「ど、どうもこんにちは……」
「お疲れ様です」
「どうしたの今日は? 何か用事でもあった?」
首を傾げながら、彩が何か用事でもあったかと3人に訊く。
「あ、あはは~……いや~、お花見の準備は、どうなってるかな~? とか思って」
「こっちに来る予定もあったので、ついでに話を聞いてみよう、となりまして……っ」
とりあえずお花見の準備の進み具合をそれとなく訊くリサと麻弥。
「ふふ~~ん。お花見の準備は、昨日も画像を送った通り、順調にいってると思うよ! ね、花音ちゃん?」
「うん。お弁当も順調だし『お花見のしおり』も割とよくできてるから楽しみにしててね」
「そ、それは、楽しみだなぁ~」
それを聞いたリサは苦笑い気味にそう答える。本当に順調に進んでるのだろうか?と思いながら。
「まだ作りかけなんだけど、ちょっと見てみる? いいよね、花音ちゃん?」
「もちろん! みんなの意見も聞きたいし、ぜひ見てほしいな」
「それじゃあ……どんな感じか、ちょっと見せてもらおっかな?」
そして彩は、じゃ~~ん! こんな感じになってまーす!と言いながら、3人に作りかけの『お花見のしおり』を見せた。
「おぉ~。表紙に画像と動物の絵を使って、かなり凝ってますね」
「えっと、『今日は待ちに待ったお花見です! みんなとにかく楽しみましょう!』これは、当日の心構え……みたいな?」
「そうだよ! やっぱりこういうのは、自分から積極的に、楽しもうって気持ちが大事だから!」
なんというか、彩らしかった。
「こっちは、注意事項……ですか? 『注意事項その1、桜を見ながらみんなでとにかく楽しもう!』ざっと見た感じ『とにかく楽しもう!』っていろんな場所に書いてありますね……」
「わ、ホントだ、全然気づかなかった!」
蘭に指摘され、彩は今気づいた。
何せ、大事な事だから無意識に何回も書いてしまったのかもしれない……
「あれ? ここの集合時間のところ、まだ空欄だけど……?」
集合時間が未だ空欄な事に気づいたリサが、これってまだ決まってないの?と訊く。
「あ、そうだ! それを決めなきゃねって花音ちゃんと話してたんだ! リサちゃん達が来る前に悠里くんから連絡があって、日直の仕事でちょっと遅れるから、それだけ決めてほしいって」
「そ、そうなんだ……」
彩の言葉を聞いて、昼休みに悠里から送られてきたメールの内容を思い出したリサ。
「えーっと、それじゃあ……みんなでお弁当を食べるから、午前中から集まらないとだよね?」
「そうしたら10時くらい……かな?」
「いいと思う! あ、けど10時だと、この時期まだちょっと寒いかな……?」
「そっか。そういえばそうかも……それじゃあ、11時くらいにする?」
「え~、けど、せっかくならみんなでのんびりしたいよね~? どうしよっか? 10時? 11時?」
10時か11時にしようか?と悩む彩と花音。
「10時も11時もそんなに気温変わらないって! それじゃあ、こうしよう! 寒くないようにそれぞれ厚着をして10時に公園集合!」
「うん、そうしようっ! リサちゃんありがとう!」
リサの案で、集合時間は寒くないようにそれぞれが厚着をして10時に公園に集合という事になった。
「あの……こっちの持ち物の方も空欄ですけど……ジブン、飲み物とか持っていきましょうか……?」
「あ、お茶とジュースは当日コンビニで買っていくつもり。温かい飲み物は私と悠里くんで持っていく事になってるんだけど……何かリクエストとかあるかな?」
「あ、そうなんだ……(まさか悠里、お酒とか持ってきたりとかは……流石にしないよね?)」
例のメールのせいで、悠里が当日にお酒を持ってきたりしないか不安になったリサ。……そもそも自分達は未成年だから買えないし、飲めないし。
「外でお弁当を食べるって事は、紙皿とかも必要じゃないですか?」
「それは昨日、お弁当作りの後に花音ちゃんと悠里くんで買いに行ったんだ!」
可愛いの選んだから楽しみにしててね♪と笑顔で蘭の疑問に答える彩。
「ビニールシートとかは……?」
「それがね! 昨日、探してみたら花音ちゃん家にすっごい大きいやつがあったんだよね!」
「昔、家族のピクニック用に使ってたやつなんだ」
あれならみんな入れると思うよと花音が3人に言った。
「そ、そっか……けっこう順調みたいだね」
「うん! みんな心配してくれてありがとう! ちゃんと準備は進んでるから大丈夫だよ!」
「しおりは、明日みんなに渡すつもりだったんだけど……なんか心配かけちゃって、ごめんね」
そう言って、ちょっと申し訳なさそうな表情をする彩と花音。
すると彩が何かを思い出した表情をしながら……
「そういえば……リサちゃんって、
「え?」
奇妙な事をリサに訊ねた。急な質問にリサは鳩が豆鉄砲を食ったような表情。
「あ、それ私も気になってたんだ。お昼休み……だったかな? ちょうど校門前をリサちゃんが通りかかったのが見えて……」
「え!? いやいやちょっと待って待って!?」
なんと花音も彩と似たような事を話し始めた。
突然の事にリサは待ったをかける。
「アタシ、昼休みは麻弥と蘭と一緒だったよ? ねぇ、2人とも?」
「そうですよね。ジブン達、今日の放課後に彩さん達の様子を見に行こうって話をしてたんで……」
「見間違い……じゃないんですか?」
そう。
昼休みの間は、麻弥と蘭と一緒に今日の放課後に彩と花音の様子を見に行こうという話をしてた筈。
「そう……だよね……。気のせいだったのかな? あ、それじゃあ私達、しおりを完成させないとだから! またね、みんな!」
「「「……」」」
それだけ言うと、彩と花音は行ってしまった。
「……行っちゃいましたね」
「なんというか……思ってた以上に準備、順調に進んでましたね……」
「もしかして、アタシ達がせっかちなだけだったり……?」
「そうなんですかね……」
「こうなったら彩さんと松原さんと悠里さんを信じましょう!」
「うん、だね☆ アタシ達は当日を楽しみに待ってよっか!」
彩と花音が言ってた事もリサは、ちょっと気になったが、自分達は当日を楽しみに待ってる事にしようと思った。
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