クラス()召喚対象を間違えたそうです 作:scp-1485人
ある異世界。
そのうちの一国で行われたクラス召喚があったという。その国の裏側では表向き敵対している魔王の陰謀や、隣国との戦争に勇者たちを使おうという悪意に満ちた意見もあったそうだが、そんなものは今となっては無意味である。
なぜならばその国どころかその隣国にも、いや正確に言えばもともと誰かが住んでいた、住むことができたであろう場所には人も魔物も亜人もおらず。生命というには悍ましい、あるいは異常な生命や物品が溢れかえっていたのだから。
巨大な海竜が暴れ狂いあらゆる地上の海に接する部分は一日中数十メートルの津波が襲う地域となり、崩壊前の世界にどこからともなく現れたビリヤードボールの溢れ返った地上は巨大な生命を憎む爬虫類や、人を素材としてできたクマの人形や、鹿の怪物や、にくにくしい化け物たちに支配され、人の声がすると思えばそれは人にあらず人の声を発するだけの人喰いの怪物であり、人がいると思えば大抵は人の肉を喰らい皮をかぶって寄生する蟲。それでなくとも出会うものは全て破壊される老人であったり、人を喰らう老婆であったり。絵によるコミニュケーションすらも『感染する』図形によって失わざるを得なくなり、ケーキとインクによって汚染された大地の上で文明すらも喪失しつつある知的生命体たちだったが、そんな中でも救いがあったのだ。この終わった世界から救い出そうとしてくれる潜水艦の噂もあったし、文明を復活させてくれる年代記の噂が…しかしそれは実際には救いではないと気づくものもいたが。
そんな中、ある場所で『救世主』と崇められる青年がいた。
崩壊しつつある世界。その深夜、青年の夢の中。
「やぁトニー。いやリチャードだったか…」
「そんなに悩まなくともいいさ。名前なんかはどうだっていい…しかし君に人類の未来を頼まなくてはいけないとは!世も末だな!」
彼の夢にはビジネススーツを着た1人の男が立っていた。彼の顔は苦渋に満ちていて耐え難い屈辱を受けているかのようだった。
「そんなに怒るなよ『ドリーム・マン』。シガーロスちゃんとも仲良くやっているしさ。『王冠』も破壊したし『道路標識』も今じゃ愉快な仲間さ」
「…まぁいい。次は『チョコレート・ファウンテン』だ。場所はここから東南東へ74.3キロ。…お前と共倒れすればだいぶマシなんだがな。『メアリー・スー』」
「はっはっは。なかなか愉快なジョークだ。僕に死んでもらっては困るくせに!」
…彼すらも『救世主』とは本来程遠い存在ではあるが、実際彼ぐらいしか根はどうであれ表面上人類に友好的で話が通じるものはもういないのだ。
「さぁ!世界を救いに行こうか!」
…これは異世界から召喚された勇者が人類を救う物語では、断じて無い。
異世界から召喚された邪悪な、あるいは邪悪すらも超越した人外たちの蠱毒である。
召喚された奴ら(今回登場のみ)
リヴァイアサン
不死身の爬虫類
にくにくしいもの
ワンダーテインメント博士の存在論的6番ボール®️
ビルダーベア
鹿神様
数多の声で
『塔』
どこでもない地からの老人
バーバ・ヤーガ
自己喧伝性感染図形
景気のいいケーキ
インクの染み
ウィンターシーマー号の乗組員
未完の年代記
ドリームマン
メアリースーの怪物
小さな魔女
暴君の託け
シンボル
チョコレートファウンテン
なお全員収容違反中である。
…あれ、もしかして終わってる?
追記:偉大なる陛下の王冠(暴君の託け)の王から授かりし位階はGloriousでございますが、かの邪知暴虐なる異教徒評議会の者ども(O5評議会)の呼称はKETERとして扱わさせていただきます。
別視点も書いた方がいい?
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Keterのいない財団視点
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異世界まで来る要注意団体視点
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開放されたKeter視点
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このままメアリーの活躍をずっとみていたい