小学算数が世界最高の星で進学校の高三な俺が無双する   作:お肉大好き 真

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無双すると言ったな。アレは嘘だ。


第2話

私の娘が部屋に閉じこもってからはや3日。食事は届けた物を食べているし、トイレのために外出もする。しかし以前のような覇気がない。

 以前なら「一緒にオヤツなんてどうだ?」何て言えば、愛想笑いをしながら「結構です」とかえしたものたが今日は完全に無視されてしまった。あの心優しかった娘がどうしてこうなってしまったのか? 

 それは間違いなく私の愛しい娘に対して邪智暴虐の限りを尽くしたと言う生徒のせいにちがいない。何でも奴は我が娘が授業を折角見てやっているのに昼寝をしていたそうだ。普通だったら学園に二度と入らせないようにして数時間説教をするのに我が娘は心優しいため注意に留めたそうだ。

 しかし奴は我が娘の授業を奪って最近我が娘によって発見された図形の長方形の説明をし始め、それについての問題を生徒のみならず娘にすら解かせたのだ。数学界の女神とも評される我が娘に対してどこの馬の骨とも分からないような唯の生徒が数学について説明し、あまつさえ、問題を解かせ、更には公衆の面前で泣かせるなど極刑に値する。

 近くにいた兵士が子供に連れられて来るまでに奴は忽然とまるで初めからそこにいなかった様に消えてしまったらしい。見つければ容赦なく裁判にかけて絶対に極刑に掛けてやる。

 未だ見たと言う報告はないがいつまでも逃げおおせるわけがない。今に見ていろ。娘に対する非道を後悔させてやる。

 

 

…?ここは?

兵士「動くな。お前が例の犯人だな」

?いきなりどうした?あれ、アイツと目あってね?あれ、全力で俺の方に走ってきてるくね?これはもしかしなくてもヤバイのでは?あっ

兵士「とうとう捕まえてやったぜ。観念しろよボウズ。幾ら若いからって極刑は免れねえからな」

ワイ「ちょっと待ってください。人違いです。僕は何もしてません!」

兵士「本当か?」

ワイ「本当です。僕何もしてないのに、いきなり捕まえられて。ヒドイです。」

兵士「それはすまなかったな。人違いだったようだ。本当にごめんな。ボウズ、メシ食ったか?」

ワイ「まだです。」

兵士「そしたら間違えて捕まえちまった代わりに良かったら一緒にメシ食わないか?」

ワイ「いいんですか?」

兵士「当然よ。悪いことしちまったしな」

ワイ「ありがとうございます」

チョロすぎワロタ。即落ち二コマよりチョロいだろ。チョロおじめっちゃいい人やん。人を疑うことを知らない人って最高やん。このままメシ奢って貰ってついでに情報も書き出せば早くあの女教師に数学が教えられるかもしれん。おっちゃんには悪いけどせいぜい利用してやるからな。

ワイ「そう言えばおじさんはさっき何してたの?」

兵士「さっきは王様のとこの姫に酷いことした奴を探してたんだ」

ワイ「王様が探してほしいって言ったの?」

兵士「ボウズよく分かったな。どうやら王様すっごい怒ってるらしい」

ワイ「すっごくってどのくらい?」

兵士「絶対に裁判にかけて極刑にしてやるっておしゃってるらしいぞ」

ワイ「へ、へー、因みに裁判って何するの?」

兵士「どうしたボウズ?裁判が気になるか?」

ワイ「うん」

兵士「よしそれじゃあ裁判所がある王宮ににつれてってやるよ」

ワイ「やっぱり大丈夫。そんな事よりお腹すいちゃった。ご飯何があるの?」

兵士「おお、やっぱり腹減ってたか!安心しろボウズ絶対満足させてやるからな」

ワイ「ありがとう」

セッ、セーフ。見つかったら極刑とかヤバ杉内。そんな状態で王宮とか行けるわけないわ。あとあの女教師姫だったんだなぁ。(白目)そんな情報聞きたくなかったわ

兵士「そう言えばボウズ家はどこにあるんだ?」

ワイ「その、家は。えっと」

兵士「親はいるか?」

ワイ「(いやいるんだけど、この世界にはいないと言うか何というか)…」

兵士「うち来るか?」

ワイ「うん」

さっきは利用するとか思ってごめん。そこまでいいおっちゃんやと思わんかったわ。マジで。

 

 おっちゃんと獣道を通って着いた場所は洞穴の前だった。倉庫とかそう言うオチであってくれ。そう願っていたが現実は非情で「ほらついたぞボウズ我が家だ。」そうやって紹介された洞窟の中にズカズカとおっちゃんが入っていった。

 こんな住居のやつの飯とか、(あっ、察し)

 流石にここから逃げても事態は好転しないよな。はー(クソデカ溜息)意を決しておっちゃんのあとを追って洞窟に入っていった。

 

 

結論から言うと飯には満足した。これ絶対住居洞窟の奴の飯じゃねえだろって位上手い鍋だった。肉は入ってない癖にやけに粘り気のある芋と魚介のスープが旨すぎて涙が出た。

尚、住居は見た目通りの唯の洞窟だった。何でや。中にベッドの一つや二つあってもバチは当たらんだろ。藁で寝るとかないわー

(意外に柔らかくて、夜風がちょうど気持ちがよくていつもより深い眠りをしたのは内緒である)

 

昨日の鍋の残りを朝ごはんとして食べていたらおっちゃんから唐突に今日は役場に行くからついて来いって言われた。何でも俺がおっちゃんと一緒に住むには役場で届け出を出さないといけないらしい。あと、届け出を出すと食料が毎月貰えるんだとか。俺多分だけど戸籍ないよって正直に言ったのに、コセキ?何だそれ?みたいな反応だったからめっちゃ驚いた。戸籍無いとか何時代やねん!大分昔からあっただろ。

 

整備された道を歩く事30分。豊かに実った麦の様な植物の畑が見えてきた。そう、整備された道を歩いてきなのだ。どういう事だってばよ。

戸籍の概念がないのにきっちり整備された道があるとか何の冗談だよ。

多分だけどここ田舎だぜ?インフラ整備とか一番遅いはずだろ。おっちゃんにその事聞いても(・∀・)みたいな顔して本気で意味分からんっぽいし。

 

 スー

おっちゃん「おーい。村長はおるかーい?」

村民「今日はおらんよー」

おっちゃん「役場開いてくれんかー?」

村民「いいよー。ちょっとまってて」

おっちゃん「よし、役場前で時間潰そうか」

 

いや、うるさすぎやろ。何やこいつら。いきなりめっちゃ空気吸い始めたと思ったらめっちゃ爆音で会話し出したやん。デカすぎてまだ耳ん中キーンってなっとてんねん。あと役場っていつも開いてないんかい。田舎すぎてびっくりしたわ。

 この集落?初めての人工的な建物の役場は掘建小屋って言葉がぴったりとくる様な外観だった。

 

村民「いやー。ごめんね待たせて。何の用やったの?」

おっちゃん「急いでないから別にいいよ。ボウズがウチに来ることになったからそれを伝えに来た」

村民「分かったわ。いつもの配給に足していい?」

おっちゃん「それでお願い」

 

役場終わり。いや、ちょい待てや。緩すぎやろ。ここまでガバガバな配給制とか聞いたことないわ。何でこんなガバガバでこの国成り立つんだわ。あと、村民お前もか。もうちょい聞くことあるやろ。せめて名前くらい聞けや。おっちゃんあっさり騙した俺が言うのも何やけどもっと人疑ってもいいやろ。何か罪悪感感じてきてしまったわ。

 

村民「これからお昼ご飯だけど一緒にたべない?」

おっちゃん「ありがとう。おいボウズちゃんとありがとうっていえよ。」

ワイ「ありがとうごさいます。」

 

いや何かすげえ申し訳ないわ。正直な人騙すってこんな精神に来る物なんやな。ご飯までご馳走になって。苦しいわ。

 

おっちゃん「そう言えば、村長はどこにいったんだ?」

村民「何か昨日は都の方で数学大会があったんですって。だからもうそろそろ帰ってくると思うよ」

ワイ「数学大会って?」

おっちゃん&村民『えっ?数学大会知らない?』

ワイ「うん」

???「おーい。今帰ったぞー」

村民「あっ、村長。おかえりなさい。

村長「おっ。知らんボウズがあるな。誰や君」

おっちゃん「昨日からウチに来てるんです。コイツ世間知らずで数学大会も知らなかったんですよ。びっくりするでしょ?」

村長「数学大会も知らんのか。可哀想やな。折角やし教えといたるわ。数学大会ってのはな王様が主催してる国内の数学のレベル向上の為の大会でな、上位入賞者には王宮の学園への入学資格と賞金が出るわけよ。」

ワイ「因み学園は年齢制限ないの?」

村長「あるに決まってるやろ。ワシが入学しても数学力は伸びんし、農地も荒れてまうし、いい事ないから、十三歳までって決まってるんや」

 

数学大会?中々に面白そうジャマイカ。じゃあまずそこで入賞して学園に入って成績優秀者として卒業。その後数学を教える立場に回れば簡単に数学のレベルあがるんじゃね?勝ったわ。風呂入ってくる。

 

ワイ「どんな問題出るの?」

村長「どうせ解けんやろうで一番難しいの見せたるわ。」

 

問1 123の並べ方は何通りか?

村長「ほら分からんやろ?」

ワイ「6通り」

村長「…。たまたまや。ビギナーズラックって言って初心者は偶々正解するもんや。でも次は分からんやろ」

 

問2 1234の並べ方は何通りか?

村長「ほらやっ「24」何やと?でも次は飛び抜けてむずいで」

 

問3 123456の並べ方は何通りか?

村長「ほらこれは数えるのにも時間が掛かるし途中でこんがらがるしで難問やろ。第一ここまでがおか「720」なん、だと?」

 

村長「負けたわ。ボウズの勝ちや。…俺の20年間は何やったんやろなぁ…」

 

簡単杉内。とか思って解いちゃったけどめっちゃ村長へこんどるやないかい。何かごめんな。責めて数学大会の問題を教えてくれた村長に少しでも恩返ししよ。

 

村長「はぁ」

ワイ「元気出してください。一回解けなかったぐらいで何ですか?間違えたら復習。2回目は間違えない様にする。それの繰り返しでいいじゃないですか。」

村長「そうは言っても。答えは買えても、解説は売られんしなぁ」

ワイ「ここに解説がいますよ」

村長「まさかボウズが解説してくれるんか?」

ワイ「問題を教えてくれたお礼です。」

村長「本当か。なんてありがたいんや」

ワイ「じゃあ初めから行きますよ」

村長「お願いします。」

ワイ「まず123の並べ方は実際に数えて6通りあると言えますけど、他の考え方でもかんがえられます。まず3つの箱と3枚のカードを描きます。次に左の箱に123それぞれ入れます。そうすると次に入れる事ができるカードは2枚になります。その次は1枚カードが入れられます。すると左に入れる一枚が決まったらそれに伴ってそこから2種類のカードの並べ方が生まれます。これは分かりますか?」

村長「そうやな」

ワイ「そして、初めの一枚のカードの選び方が3通りあるから、2

通りの奴が3つあるから全部で6通りあります。」

村長「へー。そんな考え方があるんやな。でも次の問題とかその次の問題には通用せんやろ?そんなんいちいち考えるだけ無駄やで」

ワイ「いや、もうこれで後の2問は簡単に解けます。同じ考え方ですからね」

村長「本当か?でも一番簡単な問題解けただけで下の二問も解ける様な簡単な問題じゃないんやけどな」

ワイ「じゃあ、二問目も4つの箱とカード描いて下さい。それで初めに左に入れる4枚選んで下さい。次に入れる所に入れる3枚を描いて下さい。そこでストップです。」

村長「何や。これからもさっきと同じ様にやってくんや無いんか?」

ワイ「よく見て下さい。さっきと全く同じ状況ですよね?」

村長「確かに」

ワイ「って事は初めの一枚を選べば6通りの組み合わせが生じるって事ですよね?そして初めの一枚の選び方が4通りあるって事は?」

村長「6*4で24や」

ワイ「あとはこれを続けていけば簡単に解けます」

村長「何て革新的な発想なんや。天才や。疑いようの無い天才や」

ワイ「僕も数学大会に出たいんですけど次っていつですか?」

村長「明日や。数学大会は年に一度の一週間しかやってないで。明日が最終日や。遅れたら一年大会は開かれんからな。今から行けば間に合うからはよ出発しや」

 

 

 

 

 

 

 




重複組合せは流石にレベル上がりすぎかなって思ったので辞めました。
軽めの数学か算数の良さげな問題があったらぜひ教えてください。出来たら採用します
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