路地裏で危ない光景を目にした海王。
怖いお兄さんに見つかっちゃった。
「うっ...!」
「呼ぶ気だな...警察を...」
「いや...」
「丁度良い、デュエルだ」
「は!?」
「オレとデュエルをし、勝てたのならば見逃してやらん事もない」
「負けたら、どうなるんだ...?」
「気絶しているこの男の様になる」
デュエル、気絶、海王の中に予感が走った。
もしかするとこの男、ニュースで報道された事件の犯人じゃないのか?と。
走って逃げる選択を取る海王。
しかし、海王の行く先を塞がれるかのように。
そこには見えない壁、厳密には見えなくはない。
黒いソリッドビジョンのエフェクトの様な物がある。
それに道を遮られ逃げられなくなってしまった。
「なんだこれ!」
「驚いたか、驚いたな。
オレも驚いたよ。
こんな力がオレの中にあっただなんて」
「くそっ、仕方ねぇ!
受けてたってやる!」
逃げる選択肢を奪われた海王。
デュエルを断れば何をされるかわからない以上。
やむを得ず、デュエルの申し出を受ける。
その時路地裏の外から一瞬入ってきた車の光。
その光に照らされ、暗くてよく見えなかった男の顔がはっきりと見えた。
「あんた、名栗 貫太郎じゃねえか!」
名栗 貫太郎、彼はボクサーだ。
それもプロの。
無防備な構えから繰り出される紙一重の回避、そしてカウンター。
それらを持ち味とし、一度はチャンピオンまで上り詰めた男。
「なんだ、オレを知っているのか」
「知ってるさ、紙一重の回避が持ち味のあんただったが。
そのスタイルは次第に他のボクサーに対応されて行き。
今ではすっかり表舞台には出てこなくなったってな!」
「強盗ってニュースに出てたのあんだだろ。
あんた強かったんだろ!
なんで強盗なんてしたんだ!
何で金なんて盗んだ!
また強くなってチャンピオンになりゃいいじゃねぇか!
男らしくねぇぞ!」
「ガキにはわからねぇさ。
オレには直ぐにでも金が必要な理由がある。
さあ早く構えろ、デュエルだ!」
「よっしゃやってやる!」
取り出されたスマートフォン。
腕のリングにセットされると。
忽ち形を変える。
五つのモンスターゾーン。
五つの魔法、罠ゾーン。
フィールド魔法ゾーン、墓地。
デッキセットゾーン。
物の数秒でスマートフォンは。
近代的なデュエルディスクへと姿を変えた。
「デュエルディスク!セット完了!」
腰のケースからデッキを手にする海王と名栗。
「ソリッドビジョンシステム!起動!」
勢いよくディスクにデッキを差し込む。
「デュエルオポーネント!リンク完了!」
ディスクにより自動シャッフルされる互いのデッキ。
そしてドローされる初期手札の五枚のカード。
デュエルの準備が。
完了した。
「「決闘!!」」
『創奇 海王』
手札
五枚
モンスターゾーン
無し
魔法、罠ゾーン
無し
ライフ
4000
『名栗 貫太郎』
手札
五枚
モンスターゾーン
無し
魔法、罠ゾーン
無し
ライフ
4000
辺りに広がるソリッドビジョンのエフェクトと共に。
デュエルが開始される。
「先行は俺だ!ドロー!」
「いきなりあるぜ!高攻撃力モンスター!
俺は!機械銃士 ガンナードを召喚!」
機械銃士 ガンナード レベル4 ATK/1600
「トラップカードを一枚セットしてターンエンドだ!」
「お前、何カードの種類宣言してんだ」
「え?あーー!しまった!気持ちが高ぶってつい...」
『創奇 海王』
手札
四枚
モンスターゾーン
機械銃士 ガンナード レベル4 ATK/1600
魔法、罠ゾーン
セットカード
ライフ
4000
『名栗 貫太郎』
手札
五枚
モンスターゾーン
無し
魔法、罠ゾーン
無し
ライフ
4000
「とんだ素人か、
オレのターン、ドロー!」
「攻撃表示のモンスター、宣言されたトラップ。
見え見えの罠だ。
俺はモンスターとリバースカードをセットしてターンエンド!」
『創奇 海王』
手札
四枚
モンスターゾーン
機械銃士 ガンナード レベル4 ATK/1600
魔法、罠ゾーン
セットカード
ライフ
4000
『名栗 貫太郎』
手札
四枚
モンスターゾーン
セットモンスター
魔法、罠ゾーン
セットカード
ライフ
4000
「な、何もせずにターンエンド?
へっ!俺のトラップにびびったか!
素人はどっちだよ!」
「俺は機械銃士 ガンナードをリリースして。
機械剣士 ブースト・ソードマンをアドバンス召喚!」
機械剣士 ブースト・ソードマン レベル6 ATK/2300
「柳の奴も使ってたアドバンス召喚戦術だぜ!
更に俺は、手札からマジックカード!
追加ユニット装備を発動!」
「手札の機械族モンスター一体を、俺の機械族モンスターに装備させるカード!
俺は手札の、機械装甲 メタアームドをブースト・ソードマンに装備!」
「モンスターを装備するカードか」
「へへ、驚くのはここからだぜ!
ブースト・ソードマンで攻撃だ!
ブーストソードスラッシュ!」
伏せられていたセットモンスターは。
レベル4、守備力1500のモンスター、パンチマン・ジャブラ。
ブースト・ソードマンにより切り裂かれ、破壊される。
「この瞬間、ブースト・ソードマンの効果を発動!
このカードに装備しているモンスターカードを墓地へ送る事で。
このモンスターはもう一度攻撃できる!」
「なにっ!」
「装備されている機械装甲 メタアームドを墓地へ送り!
もう一度攻撃を行うぜ!
加速しろ!第二ブースター点火!!」
墓地へ送られる装備カードとなっていたメタアームド。
メタアームドの力を燃料とし、
ブースト・ソードマンの剣の峰に着くブースターが点火され。
第二の斬撃により、名栗は切り裂かれた。
「ウォォォ!ハァ!!」
「ぐあっ!!」
名栗ライフポイント、4000-2300=1700。
「だが、この瞬間、オレはトラップを発動する!
トラップカード!増殖カウンター!
ダイレクトアタックを受けた時。
ダイレクトアタックを仕掛けてきた相手モンスターよりレベルの低いモンスターを一体墓地より蘇生し!
手札から同じ条件でもう一体、モンスターを特殊召喚する!
まずレベル4のパンチマン・ジャブラを蘇生!
そして、手札から。
デンプシーラー・フックを特殊召喚!」
パンチマン・ジャブラ レベル4 ATK/1500
デンプシーラー・フック レベル5 ATK/1900
「二体のモンスターを特殊召喚だとぉ!?」
「この効果で特殊召喚したモンスター達は。
効果が無効となり、攻撃力は半減する!」
パンチマン・ジャブラ レベル4 ATK/750
デンプシーラー・フック レベル5 ATK/950
「おお!ラッキー!
そんな攻撃力じゃあ俺のブースト・ソードマンは倒せないぜ!」
「そう試合を焦るな、オレの攻めはスローなんでな。
見てるがいい、ここからが本番だ」
「な、なんだとぉ!
そんな効果もねぇ低攻撃力モンスター二体。
オレのブースト・ソードマンの敵じゃねぇよ!
返り討ちにしてやるぜ!!
ターンエンドだ!」
『創奇 海王』
手札
二枚
モンスターゾーン
機械剣士 ブースト・ソードマン レベル6 ATK/2300
魔法、罠ゾーン
セットカード
ライフ
4000
『名栗 貫太郎』
手札
三枚
モンスターゾーン
パンチマン・ジャブラ レベル4 ATK/750
デンプシーラー・フック レベル5 ATK/950
魔法、罠ゾーン
無し
ライフ
1700
「オレのターンドロー!
効果の有無、そして攻撃力数値でばかり物を見る。
お前の様なバカほど、カウンターを入れやすい奴はそういない」
「なんだと!」
「驚くのはここからだと言ったな。
その言葉、そっくりそのまま返してやろう」
「俺はレベル3モンスター、ブロウラー・タカを召喚!」
ブロウラー・タカ レベル3 ATK/1300
「レベル3、レベル4、レベル5。
レベル3から5の、異なるレベルのモンスターが三体揃った!」
「異なるレベルのモンスターが...揃った...?」
異なるレベルのモンスター。
その言葉を聞き、海王は思い出した。
ニュースで聞いたあの事件を
いま自分が戦っている男の正体を。
そして、被害者の松田松茸が供述していた証言。
エヴォル召喚を。
「ま、まさか...!?」
「そのまさかだ!
オレは、レベル3から5の異なるレベルのモンスター三体で
エクスポネンシャルを取得!!」
「エヴォル召喚!」
「さ、三体のモンスターで...!
エ、エヴォル召喚...だとぉ!?」
「現れろ初期レベル6!
沈黙の拳闘士!
静拳神 ナックル・ジョー!!」
静拳神 ナックル・ジョー(サイレントボクシン ナックル・ジョー)
レベル6 ATK/1600
「シッ!シッシッ!...フゥンッ...!!」
現れしエヴォルモンスター。
繰り出される風船が割れたような音が成る程の高速パンチ。
そうして高度なシャドーボクシングを見せるその姿。
引き締められた肉体。
筋肉と言う名の鋼の鎧を纏う戦士が。
海王の前に、降臨した。
---
場面は移りモールの中。
遊英は海王を探して走り続けていた。
探せど探せど見つからない海王。
走り続け疲労困憊の遊英は立ち止まり。
眉をハの字にひそめさせ、息を整えていると。
まるで何かに呼応するように、
遊英の手の中で、何かが光ったのだ。
「な、なに!?」
形のない光る何かは、次第に形を作り。
覚えのある物へとその姿を変化させた。
「これは...カード!?」
それはカードだ。
だが、ただのカードではない。
「エヴォル...モンスター...!!」
遊英の元に、再び新たなエヴォルモンスターが現れたのだ。
「これは...このモンスターは...!?」
突如として遊英の手の中に現れたエヴォルモンスターカード。
そのカードの内容に遊英は一つの確信を得た。
「これは、海王君のカードだ!」
遊英の確信を肯定する様にカードは光りを点滅させる。
そしてそのカードは。
遊英を導こうとするかの様に。
一筋の光の帯を伸ばして行った。
「僕を導こうとしている...。
この先に、海王君がいる!」
---
「これが俺のエヴォルモンスター。
沈黙の拳闘士、ナックル・ジョーだ!」
静拳神 ナックル・ジョー(サイレントボクシン ナックル・ジョー)
レベル6 ATK/1600
「......ッ!!」
「...っ!
だがそいつの攻撃力はたったの1600!
俺のブーストソードマンには遠く及ばない!!」
「エヴォルモンスターの真の力はここからだ。
やれ、ナックル・ジョー!
ブーストソードマンに攻撃!!」
静拳神 ナックル・ジョー、レベル6 ATK/1600
機械剣士 ブースト・ソードマン、レベル6 ATK/2300
「攻撃力の低いモンスターで攻撃を仕掛けてくるだと!?」
「この瞬間、静拳神 ナックル・ジョーのレベルアップエフェクトを発動!!」
「なに!?」
「1ターンに一度、このカードが戦闘を行う時。
自身のレベルを1アップする事で。
バトルフェイズ終了時まで、
その攻撃力を1000ポイントアップさせる!!」
「フン......ッ!!」
静拳神 ナックル・ジョー(サイレントボクシン ナックル・ジョー)
レベル7 ATK/2600
「攻撃力2600だってぇ!?」
「いけぇぇい!!」
拳を前に構え迫り来るナックル・ジョー。
ブースト・ソードマンは斬撃を持ってして迎え撃つ。
だが、むなしい。
高速で繰り出される幾重もの斬撃だが、
その全てが軽く回避され。
「フゥン......!」
「グァァァ!」
逆にナックル・ジョーのボディブロウを諸に受け、
吹き飛び壁に叩きつけられてしまう。
物のスクラップだ。
ブースト・ソードマンは粉々に粉砕してしまった。
「うわぁぁぁ!!」
海王ライフポイント、4000-300=3700
「ブ、ブーストソードマン!」
「フッフッハッハッハ!
ウォームアップは終わりだ!
ターンエンド!」
名栗のターンエンドと共にナックル・ジョーの効果が適用。
その攻撃力は、1000ポイント上昇している2600ポイントから。
元々の数値である1600ポイントへと戻った。
静拳神 ナックル・ジョー(サイレントボクシン ナックル・ジョー)
レベル7 ATK/1600
『創奇 海王』
手札
二枚
モンスターゾーン
無し
魔法、罠ゾーン
無し
ライフ
3700
『名栗 貫太郎』
手札
三枚
モンスターゾーン
静拳神 ナックル・ジョー レベル7 ATK/1600
魔法、罠ゾーン
無し
ライフ
1700
「俺のターン、ドロー!」
切り札の一つであるブースト・ソードマンは、
粉々に粉砕し、破壊されてしまった。
海王の手札は三枚。
そして名栗のフィールドにはエヴォルモンスターが居る。
「へっ、だけどよぉ。
お前のそのエヴォルモンスターは攻撃力たったの1600ポイント。
そんなモンスター、下級モンスターでも破壊できちまうぜ!
俺は、機械槍術士 アイアランサーを召喚!」
機械槍術士 アイアランサー レベル4 ATK/1700
「ハッ!」
「もう一度攻撃が来る前に、さっさと破壊してやる!!
行け!アイアランサー!
メタルジャベリン!」
「ウォォォ!」
槍を深く構え、ナックル・ジョーへ向けて突撃するアイアランサー。
アイアランサーの攻撃力は1700。
ナックル・ジョーの攻撃力は1600,
攻撃力の差は100。
大きな攻撃力差ではないが。
アイアランサーが上回っている。
これでナックル・ジョーは、戦闘により破壊されるかと思われた。
「オレの言葉を忘れたか?
お前のようなバカほど、カウンターを入れやすい相手は居ない!!」
「ナックル・ジョーがバトルを行うこの瞬間!
ナックル・ジョーのレベルアップエフェクトを発動!」
「相手ターンにレベルアップエフェクトだと!?」
「人は攻撃を仕掛けてくるその瞬間が一番無防備になる物だ。
ナックル・ジョーの攻撃力上昇幅は、
相手ターンに発動された場合は1000ポイントではない!」
静拳神 ナックル・ジョー(サイレントボクシン ナックル・ジョー)
レベル8 ATK/3200
「フンッ......!!」
「こ、攻撃力3200!?」
「ナックル・ジョーのレベルアップエフェクトは相手ターンに発動された場合。
その攻撃力を現在数値の倍にする!!」
「なんだって!?」
「行け!ナックル・ジョー!
カウンターブロウ!!」
突き出された槍を意図も容易く回避するナックル・ジョー。
そのまま瞬時にアイアランサーの懐に入り込むと。
アイアランサーがブレーキをかけるその前に、
アイアランサーの頭へ向けてパンチを繰り出した。
突撃するアイアランサーの勢いと、
ナックル・ジョーのパンチ。
二つの勢いが合わさり、パンチの威力は数倍へと跳ね上がる。
パンチは顔面に直撃。
止まらない勢いのまま押し付けられる拳は。
メキメキと音を立てアイアランサーの頭部を潰す。
「アイアランサー!!」
潰れた頭部は、体から契れ吹き飛んで行く。
頭部を失い狂った回路はショートを起こし。
放電と共にアイアランサーは爆発四散した。
アイアランサー、破壊。
そして海王は、1700と3200、その差分の数値のダメージを受けなければならない。
3200-1700=1500
よって海王のライフから1500の数値がマイナスされた。
海王ライフポイント、3700-1500=2200
「うわぁぁぁぁぁ!!」
折角召喚したモンスターは破壊された。
通常、召喚を行えるのは1ターンに一度。
召喚する権限を失い、ライフも大きく削られてしまった海王。
これ以上は成す術も無く、
リバースカードをセットしてターンを終了させる。
「リバースカードを一枚セットして、ターンエンド!」
この瞬間、ナックル・ジョーの攻撃力は元々の数値へ戻る。
静拳神 ナックル・ジョー(サイレントボクシン ナックル・ジョー)
レベル8 ATK/1600
『創奇 海王』
手札
一枚
モンスターゾーン
無し
魔法、罠ゾーン
セットカード
ライフ
2200
『名栗 貫太郎』
手札
三枚
モンスターゾーン
静拳神 ナックル・ジョー レベル7 ATK/1600
魔法、罠ゾーン
無し
ライフ
1700
「オレのターン、ドロー!」
---
エヴォルモンスターから放たれる光の帯の先に、海王が居ると確信して駆ける遊英。
そんな彼を急かすように、エヴォルモンスターカードの光が点滅した。
「海王君...!?くそっ、急がないと!」
光の帯はモールの出口まで続いている。人の入り乱れる中を掻い潜り、遊英は漸くモールの外へと出た。
---
「魔法カード、レベルオーラを発動!
オレのエヴォルモンスター一体は次の俺のターンまで、
自身のレベル×100ポイント攻撃力をアップさせる!
更に次のオレのターンまで、攻撃力のアップしたモンスターは戦闘では破壊されず、相手の効果で攻撃力がダウンする事は無い!!」
「なんだって!?」
静拳神 ナックル・ジョー レベル8 ATK/2400
「これでナックル・ジョーの攻撃力は貴様のライフを上回った!」
「く、くそっ!」
「やれ、ナックル・ジョー!ナックル・シュート!!」
この攻撃を食らえば敗北は必至。決して受けられない海王は現在唯一のリバースカードを発動する。
「こ、この瞬間トラップカード、緊急出動要請を発動!
自分ライフより高い攻撃力を持つモンスターからダイレクトアタックを受ける時。
デッキからレベル4以下の機械族モンスター一体を手札に加え。
そのバトルを終了させる!!」
「なにっ...?!」
辛くも敗北を逃れた海王。デッキを開き緊急出動要請の効果で、手札に加える機械族モンスターを選ぶ海王。
有用なカードを選別する中で。淡く光る、見覚えのないカードを見つけた。
M-W 機械軍師 カナメモチ(メタル-ウォリアー きかいぐんし カナメモチ)
「こんなモンスター、デッキに入れた覚えねぇぞ...?」
テキストの書かれていない効果モンスターカード。謎のカードに疑問を持っていると、聞き覚えのある声が海王の名を呼んだ。
「海王くーーん!」
「この声、遊英!!」
遊英だ。どうしてここに辿り着けたのか海王にはわからないが。海王の元へと遊英が辿り着いたのだ。
「海王君!受け取って!!」
遊英の手から投げられた一枚のカード。そのカードを手に取った瞬間、海王のデッキが光り。
M-W 機械軍師 カナメモチがテキストを表した。
「俺のデッキが、カードが!?」
「この現象は!」
光るカードとデッキ。海王は、遊英は。つい最近この光景を見た。
そう、つい先日の事。間牛とデュエルを行った遊英のデッキで起こった現象だ。
「な、なんだ、奴のデッキが!?」
「よっしゃぁぁぁーーーー!」
手札に加えるのは、M-W 機械軍師 カナメモチ。
「何が起こるか知らんが。オレはカードをセットして、ターンエンドだ!」
『創奇 海王』
手札
二枚
モンスターゾーン
無し
魔法、罠ゾーン
無し
ライフ
2200
『名栗 貫太郎』
手札
二枚
モンスターゾーン
静拳神 ナックル・ジョー レベル8 ATK/2400
魔法、罠ゾーン
セットカード
ライフ
1700
エヴォルモンスターを手にし起こった現象により、勝利の可能性が海王に光を指す。
遊英が見せた奇跡の逆転を、海王も。
「俺の、ターーーン!」
「海王君!!」
「あぁ!俺はM-W 機械軍師 カナメモチを召喚!!」
M-W 機械軍師 カナメモチ
(メタルウォリアー きかいぐんし カナメモチ)
レベル4 ATK/1000
「カナメモチの効果!
このカードの召喚成功時、墓地のレベル3以下の機械族モンスター一体を効果を無効にして、特殊召喚する!
復活しろ!メタアームド!」
甦る機械装甲 メタアームド。そのカードには、遊英のカードと同様に新たなテキストが加えられていた。
M-W 機械装甲 メタアームド(メタルウォリアー きかいそうこう メタアームド)
レベル3 ATK/1000
M-W(メタルウォリアー)、カナメモチと同じ名が。メタアームドに書き加えられていたのだ。
これまで個々の力で戦っていた海王のモンスターカードその全てが。軍師の出現により統率が取れたかのように、同じ名を加えていた。
「奴のカードが、書き変わっている!?」
「おっしゃあ!俺はレベル4モンスター、M-W 機械軍師 カナメモチとレベル3モンスター、M-W 機械装甲 メタアームドで。
エクスポネンシャルを取得!!」
二重螺旋を描く二体のモンスター。
迸る稲妻と共に光は収束し二つの力を一つにする。
「エヴォル召喚!!」
巻き起こる光の大爆発。大宇宙の誕生を連想させるその中から現れし新たなるエヴォルモンスター。
「発進だ!初期レベル5!
M-W 機械竜騎士 ドラゴン・アッシュ!!」
M-W 機械竜騎士 ドラゴン・アッシュ(メタルウォリアー きかいりゅうきし ドラゴン・アッシュ)
レベル5 ATK/2000
「ウォォォアァァーー!」
M-W 騎士竜騎士 ドラゴン・アッシュ。
鋼の装甲を身に纏う機械飛竜、同じくして、鋼の装甲に身を包む機械戦士。
新たなる、海王の、エヴォルモンスターが。
今その姿を表した。
『静拳神 ナックル・ジョー』 地
☆☆☆☆☆☆
【戦士族/エヴォル/効果】
レベル3~5モンスター
①:1ターンに一度、このモンスターの戦闘時、このモンスターのレベルを1アップする事で発動できる。
このモンスターの攻撃力をターン終了時まで1000ポイントアップする。
この効果は、相手ターンに発動された場合以下の効果となる。
⚫このモンスターの攻撃力は、ターン終了時まで倍になる。
②:相手ターンのバトルフェイズ、またはメインフェイズ1終了時に発動できる。
相手フィールドの攻撃表示のレベル5以上のモンスターはこのターン、このモンスターに攻撃しなければならない。
③:このモンスターは装備カードを装備できず。
また、カードの効果により攻撃力がアップした場合、次の自分ターンに攻撃力が元々の数値に戻る。
_______________________________________
ATK/1600 DEF/2000