ここはデュエリスト養成学校、デュエルアカデミア。
午前に一般的な授業が行われ、午後からはデュエルの授業が行われる。
そして今は昼休みの終わり、これから授業が始まると言う所だった。
「よっしゃあー!今日もデュエルが始まるぜー!」
デュエル大好き少年、創奇 海王は友人の雲堂 愛結、そして家族の花道 遊英と共に体育館へと向かっている。
彼は今日も今日とて、デュエルに張り切っていた。
「海王君、すごく張り切ってるね」
「当たり前だろぉ?
俺様は前までの俺様じゃねぇ。
最強モンスター、エヴォルモンスター使いであり!
世界でも俺しか持ってないであろう超レアカード、M-Wカテゴリーの持ち主なんだからなー!
んわーっはっはっは!!」
「でも海王、昨日の授業ではぼろぼろに負けてたじゃない」
鼻高になって高笑いする海王に愛結が手痛いツッコミを入れるが。
海王はそれでも鼻を高くし自信満々で胸を張る。
「なぁに!俺様のエヴォルモンスターを持ってすれば、並みのデュエリストなんざイチコロよ!」
「頑張ってね、海王君」
「任せろ遊英!進化した俺の実力、見せてやるからな!」
「でも、エヴォルモンスターはあまり使わない方がいいと思うよ。
昨日柳君から聞いた話だと、エヴォルモンスターを使うことで何が起こるのか分かったものじゃないし」
エヴォルモンスター使いに敗北したデュエリストは、意識不明の植物状態になるのが基本の例。
エヴォルモンスター使いのデュエルで犠牲となり、意識不明になったデュエリストは数多いらしいが。
その中でも現状確認されている例外は。
遊英に敗北した間牛 鉄也、海王に敗北した名栗 貫太郎、そしてその名栗 貫太郎に敗北した松野 松茸と言う男のみ。
慎重に事を進めようとする遊英だが。
一日経って情報を頭の中で整理した海王は。
邪悪に心が染まったエヴォルモンスター使いに敗北する事で意識不明となる。
と言う情報を逆手に考え、ならば邪悪に心が染まっていないのなら大丈夫だろうとお気楽に考えている。
「大丈夫大丈夫、俺はいつだってピュアハートの持ち主だからよ!」
「海王ったら...」
何が起こるか分かりもしないのにお気楽にな海王に呆れる愛結。
斯くして授業が開始された。
「俺のターン!」
『創奇 海王』
手札
三枚
モンスターゾーン
M-W 機械剣士 ブースト・ソードマン レベル6 ATK/2300
魔法、罠ゾーン
無し
ライフ
500
『倉素 銘斗』
手札
二枚
モンスターゾーン
モイスチャー星人 レベル9 ATK/2800
魔法、罠ゾーン
無し
ライフ
1700
「ドロー!」
ドローカードを確認する海王。
ドローカードは、モンスターカード。
レベル4モンスター、M-W 機械軍師 カナメモチ。
「来たぜ...モンスターカードが!」
「何をする気だい。
俺のフィールドには攻撃力2800の強力モンスター、モイスチャー星人がいるんだぜ?」
「へへ、お前に面白いもんを見せてやるよ!」
「なんだって?」
「俺は、M-W 機械軍師 カナメモチを召喚!」
M-W 機械軍師 カナメモチ レベル4 ATK/1000
「俺はレベル4とレベル6、異なるレベルのモンスターで!
エクスポネンシャルを取得!
エヴォル召喚!!」
「なに!?」
高らかに宣言されるエヴォル召喚。
聞いたことの無い召喚方法に驚くクラスメイト。
異なるレベルを持つレベル6モンスターとレベル4モンスターが今。
二重螺旋を描いて飛び上がり。
『エラーです、エラーです』
「え?」
はしなかった。
「あ、あれ、なんだこりゃ?
なんでエヴォル召喚できねぇんだ?」
デュエルディスクに表示されるエラー通知。
エヴォル召喚はできず、不発に終わった。
「エヴォル召喚...俺の知らない召喚方法があるかと思ったけど。
どうやらハッタリみたいだね」
「え、いや、違うって!」
「他に手はある?」
「ね、ねぇけど...」
「じゃあ俺のターンだね、ドロー!」
「お、おうターンエンドだ。
あ、じゃなくて!待てよ!待てって!」
「モイスチャー星人で攻撃!」
「ちょっとまっ!」
呆然としている間にも淡々と進む会話。
海王が気付けは既に相手ターンだ。
待ったをかける海王だが、モイスチャー星人のビーム光線は問答無用でブースト・ソードマンを攻撃。
ブースト・ソードマンの攻撃力は2300、モイスチャー星人の攻撃力は2800。
2800-2300=500で500の戦闘ダメージ
が発生。
そして海王の残りライフも残り500。
「ぎょえーーーーー!!!」
海王ライフポイント、500-500=0
創奇 海王、敗北。
ジャストキル。
エヴォル召喚する事すら叶わず海王は負けてしまった。
---
「ったく、今日は散々な目に遭ったぜ...」
海王、今日のデュエルは全戦全敗。
セットモンスターの名前を宣言してしまったり。
優勢だからと調子に乗ってセットカードの効果を明かしてしまったり。
何らかの理由でエヴォル召喚に失敗したり等で。
三戦戦ったが、三戦とも敗北してしまったのだ。
「エヴォルモンスター持ってるからって、誰でも強くなれる訳じゃないのね」
「な、なんだと~!今日はちょっと...調子が悪かっただけだ!」
「昨日も、だったでしょ」
「ぐぬっ...!」
海王の戦績をいじって笑う愛結、それに怒って歯を食い縛る海王。
そんな二人に挟まれつつ、遊英は心の中で密かに安心していた。
もしエヴォルモンスターを使っていたら、大騒ぎになっていたかもしれないと。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
「そうそう、こんな風に...って、え?」
「悲鳴!?」
「遊英!」
「急ごう!!」
突然体育館の方から聞こえてきた悲鳴。
遊英達は悲鳴の出所へと走った。
「僕は、ハイウィンド・ペガシスで、モイスチャー星人に攻撃!!
ハイウィンドストーム!!」
「うわぁぁぁぁぁ!!」
「く、倉素君?!」
体育館で行われているデュエル。
状況は、一方がライフポイント2500。
もう一方が、たった今攻撃を受け、残りライフたったの100。
巨大な差が開いている絶体絶命の状況だ。
「なんだデュエルか...居残り練習か?」
「なのかな、でも、様子が少し可笑しいわ」
一見するとただの居残りデュエル。
だが、どうにも様子が可笑しい。
デュエルを行っている生徒は、片方が酷く怯え。
片方が狂ったように笑っている。
「どうだい?僕のエヴォルモンスター、強いだろう、僕は強いんだ!!
君なんかよりよっぽどね!!!」
「エヴォルモンスター!!?」
エヴォルモンスター。
遊英達がその名を聞き逃すことは決して無い。
倉素が戦っている相手モンスターはエヴォルモンスターだったのだ。
邪悪な心に染まるエヴォルモンスター使いに敗北した者は意識不明となってしまう。
倉素の相手の生徒は、見るからに精神状態が普通じゃない。
盤面を見れば、逆転は不可能な状況。
「デュエルを中断するんだ!」
遊英は一つの賭けに出た。
この状況、倉素にとって敗北は死を意味すると言っても過言ではない。
ならば、勝利でも、敗北でも、サレンダーでもない。
中断で意識不明を免れられるか、
結果が分かりもしない賭けに出るしか無かった。
「何さ、君」
彼は風流胤 天馬(ふうりゅういん てんま)。
遊英達の、クラスメイトの一人だった。
「中断、ねぇ...いいよ、どのみち今のデュエルは僕の勝ちだからねぇ」
以外にも天馬は、簡単に中断を承諾する。
思いの外話が通ると思ったその瞬間。
天馬が海王を指さして口にした。
「じゃあ今度は君が僕の相手をしてよ」
「は...?」
「僕はね、今無性にデュエルがしたいんだ...。
この力で、兎に角誰かを叩きのめしたいんだよ!!」
「待ってくれ、なら僕が!」
「おっと、嫌だとは言わせないよ...。
君が相手をしてくれないのならこのデュエルは中断しない」
代わりにデュエルをすると申し出ようとする遊英だが。
遮るように天馬に言われた。
海王が天馬とデュエルをするのなら。
倉素が解放され、しないのなら解放されない。
つまり海王がデュエルをするしか無くなったのだ。
「いいぜ、やってやんよ」
「待って海王君!
相手はエヴォルモンスター使いだよ!?
もし君が負けたら、何が起こるかわからない!」
「そうよ海王!しかも貴方、今日全戦全敗じゃないの!」
必死になって止めようとする愛結と遊英だが。
海王は頷かなかった。
「天馬が要求してる相手は俺だ。
俺がデュエルをしなきゃ、倉素は解放されねぇ...。
だったら、乗るしかねぇじゃねぇか!」
「でも海王君!」
「俺を信じてくれ、遊英!」
信じてくれ、海王のその言葉に遊英は口を紡いだ。
「......わ、わかったでも。
必ず勝ってね...」
「任せろ遊英!」
「決まりだね、じゃ、解放してあげるよ」
「か、海王、ありがとう...ひぃぃ」
デュエルが中断され無効となり、解放される倉素。
解除されるソリッドビジョンシステム。
解放された倉素は、遊英の元へ走ると、
その後ろに隠れ、震え始めた。
倉素は意識を失っていない。
遊英は賭けに勝った。
中断であれば辛うじて意識不明だけは回避できる事が分かったのだ。
「は、ハッタリじゃなかった...。
エヴォル召喚は存在したんだ...!」
「よかった、倉素君...!」
「落ち着いて倉素君、ね?」
怯える倉素が愛結に宥められる中。
デュエルディスクがセットされ、
デュエルの準備が整えられる。
遊英は今も、海王がデュエルをする事に納得をしていないが。
海王の言葉を信じて祈った。
海王が天馬に勝ってくれる事を。
「デュエルディスク、セット完了!」
スマートフォンから忽ち形を変え、
五つのモンスターゾーン。
五つの魔法、罠ゾーン。
フィールド魔法ゾーン、墓地。
デッキセットゾーン。
に展開されるデュエルディスク。
「ソリッドビジョンシステム、起動!」
腰のケースから取り出され、勢い良く差し込まれるデッキ。
「デュエルオポーネント、リンク完了!」
ディスクにより自動シャッフルされるデッキ。
そしてドローされる初期手札の五枚のカード。
「「デュエル!!」」
デュエルが開始された。
『創奇 海王』
手札
五枚
モンスターゾーン
無し
魔法、罠ゾーン
無し
ライフ
4000
『風流胤 天馬』
手札
五枚
モンスターゾーン
無し
魔法、罠ゾーン
無し
ライフ
4000
「先行は俺だ、ドロー!」
海王の先行でデュエルは開始される。
「俺は、M-W 機械工兵 シードライバーを召喚!」
M-W 機械工兵 シードライバー レベル4 ATK/1500
(メタルウォリアー きかいこうへい シードライバー)
「カードを一枚セットして、ターンエンド!」
『創奇 海王』
手札
四枚
モンスターゾーン
M-W 機械工兵 シードライバー レベル4 ATK/1500
魔法、罠ゾーン
セットカード
ライフ
4000
『風流胤 天馬』
手札
五枚の
モンスターゾーン
無し
魔法、罠ゾーン
無し
ライフ
4000
「僕のターン、ドロー!」
「僕は、星絵秤 フレイム・リブラを召喚!」
星絵秤 フレイム・リブラ レベル2 ATK/600
(せいかいびん フレイム・リブラ)
現れたのは星座を身に画く天秤を持つ少年の姿をしたモンスター。
攻撃力は低く、レベルもまた低い。
「星絵秤 フレイム・リブラの効果!
このモンスターを召喚したターン、
僕は星絵モンスターをもう一度通常召喚できる!」
「僕はフレイム・リブラをリリースし、星絵鷲 アース・アクイラをアドバンス召喚!」
星絵鷲 アース・アクイラ レベル5 ATK/2000
(せいかいしゅう アース・アクイラ)
現れる星座を身に画く大鷲のモンスター。
フレイム・リブラは低ステータスのモンスターだが。
本来一ターンにつき一度のみの通常召喚を。
星絵モンスターでのみもう一度可能とする効果を持つ。
そしてその効果を利用して天馬は、いきなりアドバンス召喚をし。
上級モンスターを召喚してきた。
「いきなりアドバンス召喚戦術だって!?」
「アース・アクイラの攻撃力は、僕のフィールドの星絵モンスター一体につき300ポイントアップする!」
星絵鷲 アース・アクイラ レベル5 ATK/2300
(せいかいしゅう アース・アクイラ)
「攻撃力2300だとぉ!?」
「アース・アクイラで、シードライバーに攻撃!
ウィングスラッシュ!!」
「ぐあぁぁ!」
M-W 機械工兵 シードライバー、破壊。
海王ライフポイント、4000-800=3200
「伏せカードはブラフかい?
返す手も無しに初手から下級モンスターを攻撃表示で出すだなんて。
授業中も見てたけど、君、とんだド素人だねぇ」
「くそ...!」
いきなり攻撃表示の下級モンスターを、
高攻撃力の上級モンスターに攻撃をされてしまった事で。
海王のライフは800ポイント削られてしまった。
守備表示で出していればダメージら無かった物を。
「伏せカードが何を意味するのか、僕が教えてあげるよ!
カードを二枚セットして、ターンエンド!!」
『創奇 海王』
手札
四枚
モンスターゾーン
無し
魔法、罠ゾーン
セットカード
ライフ
3200
『風流胤 天馬』
手札
二枚
モンスターゾーン
星絵鷲 アース・アクイラ レベル5 ATK/2300
魔法、罠ゾーン
セットカード二枚
ライフ
4000
「言ってくれるじゃねぇか。
だったら見せてみろ!俺のターン!!ドロー!」
ドローしたカードは、M-W 機械剣士 ブースト・ソードマン。
海王のエースモンスターの一つだ。
「来たぜ逆転のドロー!
相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、このカードはリリース無しで召喚できる!!
発進だ!ブースト・ソードマン!!」
M-W 機械剣士 ブースト・ソードマン レベル6 ATK/2300
「ウォォォ!!」
「リリース無しで召喚だって!?」
「へへ、ここからが本番だ!
俺はマジックカード、追加ユニット装備を発動!!
このカードは、手札のM-Wモンスター一体を、フィールドのM-Wモンスターに装備させるカード!
俺は手札のレベル4 M-Wモンスター
M-W 機械銃士 ガンナードを装備させる!!」
装備カードとしてフィールドに現れるM-W 機械銃士 ガンナード。
機械仕掛けのウエスタンボディを変形。
ブースト・ソードマンの剣と合体し、ガンブレードへと姿を変えた。
「ガンナードの効果発動!
このカードを装備しているモンスターの攻撃力は、ガンナードのレベル×100ポイント。
よって400ポイント攻撃力をアップする!」
M-W 機械剣士 ブースト・ソードマン レベル5 ATK/2700
「ヌゥン!」
「攻撃力、2700!?」
「へっへ、どうだ!これが俺様の実力だ!
運も抜群、タクティクスも抜群!
行け!ブースト・ソードマン!
ブーストソードスラッシュ!!」
背中のブースターを翼の如く点火。
共に剣のブースターを点火し、
ブースト・ソードマンは攻撃を仕掛ける。
「抜群?いいや甘いよ!伏せカードがどんな物か。
これを言うのさ!リバーストラップ!
星座の奇跡(ミラクル・サイン)!!
相手モンスターが星絵モンスターに攻撃を仕掛けてくる時。
僕の星絵モンスターの攻撃力をターン終了時まで半分にする!!」
星絵鷲 アース・アクイラ レベル5 ATK/1150
「じ、自分のモンスターの攻撃力を半分にするだと!?」
「気をつけて海王君!
絶対に何か仕掛けてくる!!」
自分のモンスターを半分にするトラップカード。
2700-1150=1550。
このままでは天馬は1550の戦闘ダメージを受け、
更にアース・アクイラを失ってしまう。
「星座の奇跡の効果はまだある!
この効果で攻撃力が半分となったモンスターはバトルでは破壊されず。
更に戦闘ダメージは相手が受ける!」
「な、なんだと!?」
自分のモンスターの攻撃力を半分にし、モンスターを戦闘破壊から守り。
戦闘ダメージを相手に押し付けるトラップ。
本来与えられる筈の大きな戦闘ダメージを、
海王が受ける事となってしまった。
「うわぁぁぁ!」
海王ライフポイント、3200-1550=2050。
「海王君!」
「海王!」
「はっは!伏せカードってのはこうやって使うんだよ!
有効なタイミングで、有効な表示形式!
手も無く何にも考えずに伏せるのが伏せカードじゃないのさ!」
大ダメージを押し付けられただけではない。
ブースト・ソードマンには本来、相手モンスターを戦闘により破壊出来た時。
装備されているモンスターカードを墓地へ送る事で、更に攻撃を行う事を可能とするモンスター。
だが、星座の奇跡の効果によりモンスターの破壊は無効。
それによりブースト・ソードマンの効果は不発。
一気に勝負を決める事が不可能となったのだ。
「さぁ、他に手はあるかい?」
「く、くそっ...!ターンエンドだよ!」
この瞬間、星座の奇跡の効果は切れ、星絵鷲アース・アクイラの攻撃力は元に戻る。
星絵鷲 アース・アクイラ レベル5 ATK/2300
『創奇 海王』
手札
二枚
モンスターゾーン
M-W 機械剣士 ブースト・ソードマン レベル6 ATK/2700
魔法、罠ゾーン
セットカード
M-W 機械銃士 ガンナード(M-W 機械剣士 ブースト・ソードマンに装備)
ライフ
2050
『風流胤 天馬』
手札
二枚
モンスターゾーン
星絵鷲 アース・アクイラ レベル5 ATK/2300
魔法、罠ゾーン
セットカード
ライフ
4000
「僕のターン、ドロー!」
「ここまでで海王君のライフポイントは2050」
「天馬には、1ポイントのダメージも与えれて無いわ...」
「劣勢過ぎるよ...あ、あいつ、めちゃめちゃ強いんだよ...海王には勝てっこねぇって...!」
倉素の言う通り、一見攻撃力で勝っている海王だが状況は劣勢。
デュエルのペースは全て天馬が握っている。
「僕はアース・アクイラの表示形式を守備表示に変更してターンエンド」
「な、なに!?」
星絵鷲 アース・アクイラ レベル5 DEF/1900
海王の幸運か、天馬に策があるのか。
天馬はアース・アクイラの表示形式を守備表示に変更するのみで。
それ以外は何もせずにターンを終了させた。
『創奇 海王』
手札
二枚
モンスターゾーン
M-W 機械剣士 ブースト・ソードマン レベル6 ATK/2700
魔法、罠ゾーン
セットカード
M-W 機械銃士 ガンナード(M-W 機械剣士 ブースト・ソードマンに装備)
ライフ
2050
『風流胤 天馬』
手札
三枚
モンスターゾーン
星絵鷲 アース・アクイラ レベル5 ATK/2300
魔法、罠ゾーン
セットカード
ライフ
4000
「俺のターン、ドロー!」
「よ、よし!押してるぞ!ブースト・ソードマンで攻撃だ!
ガンブレード・ショット!」
天馬がほぼ何もせずにターンを終了させた事で押してると確信する海王。
再びブースト・ソードマンで一気に攻める選択肢を取った。
「ハァァ!!」
ガンナードの合体したブースト・ソードマンの剣からから放たれる散弾により、アース・アクイラは破壊される。
星絵鷲 アース・アクイラ、破壊。
「行ける!ブースト・ソードマンの効果を発動!
ブースト・ソードマンに装備されているモンスターカードを墓地へ送りもう一度攻撃を行う!
第二ブースター点火!!」
M-W 機械剣士 ブースト・ソードマン レベル6 ATK/2300
「ウォォォォォ!!」
アース・アクイラを戦闘破壊する事に成功し、ブースト・ソードマンの効果を発動。
攻撃力こそ下がってしまうが、追い討ちの直接攻撃により一気にダメージを与えようとしたその時。
「この瞬間、アース・アクイラの効果を発動!
このモンスターが戦闘により破壊された時。
墓地の星絵モンスターを一体特殊召喚する!」
星絵秤 フレイム・リブラ レベル2 DEF/1000
「更にこの効果で特殊召喚された星絵モンスターは、一度だけ戦闘では破壊されない!」
「戦闘破壊耐性!?これじゃあ海王君のブースト・ソードマンは効果を発動しても意味がない!」
「そんな!?」
折角発動したブースト・ソードマンの効果だが。
戦闘破壊を一度だけ免れる効果を付与されたフレイム・リブラの前では意味がない。
何の利もなくガンナードを墓地へ送り、無意味にブースト・ソードマンの攻撃力を下げる結果となってしまった。
「く、くっそぉぉ!」
「これにより君は無意味にモンスターの攻撃力を下げただけだ!
はっは!どうだいこのタクティクス!
僕は強いんだ、強いんだよぉ!!」
「畜生!ここから逆転してやる!
ターンエンドだ!」
『創奇 海王』
手札
三枚
モンスターゾーン
M-W 機械剣士 ブースト・ソードマン レベル6 ATK/2300
魔法、罠ゾーン
セットカード
ライフ
2050
『風流胤 天馬』
手札
三枚
モンスターゾーン
星絵秤 フレイム・リブラ レベル2 DEF/1000
魔法、罠ゾーン
セットカード
ライフ
4000
「僕のターン、ドロー!」
ドローカードは、星絵羊 クレイ・アリエス(せいかいよう クレイ・アリエス)。
「来た...!」
そのカード名確認すると、天馬は不敵な笑みを浮かべた。
「僕は、星絵羊 クレイ・アリエスを召喚!」
召喚されるクレイ・アリエス、星座を身に画く羊のモンスター。
星絵羊 クレイ・アリエス レベル3 ATK/1200
(せいかいよう クレイ・アリエス)
「見せてあげるよ、僕のエヴォルモンスターを...最強の切り札を!」
「レベルが異なる二体のモンスター...海王君、来るよ...!」
「あ、あぁ!」
「僕は、星絵秤 フレイム・リブラと星絵羊 クレイ・アリエスのレベル2~3のモンスターでエクスポネンシャルを取得!」
フレイム・リブラとクレイ・アリエス。
螺旋を描き飛び上がる二体のモンスター。
「天駆ける白馬よ、今神風を巻き起こし、その翼を翻せ!」
迸る稲妻と共に光は収束し、一つの力となる。
「エヴォル召喚!!」
巻き起こる光の大爆発。大宇宙の誕生を連想させるその中から現れしエヴォルモンスター。
「現れよ!初期レベル4!!
星絵神馬 ハイウィンド・ペガシス!!」
星絵神馬 ハイウィンド・ペガシス レベル4 ATK/1600
(せいかいしんば ハイウィンド・ペガシス)
白鳥が如き翼を携えた白馬。
倉素を完封無きまでに叩き潰したそのモンスターが。
嘶く声を上げ今海王の前に現れ出でた。
「エヴォル...モンスター...!」
「ひ、ひぃぃぃ!あいつだ、あいつが俺を俺のモンスターを!!」
「はっはっは!さぁ、見せてあげるよ。
エヴォルモンスターの力を!!」
『星絵神馬 ハイウィンド・ペガシス』風
☆☆☆☆
【獣族/エヴォル/効果】
①:次回のお楽しみ。
②:次回のお楽しみ。
____________________________________________
ATK/1600 DEF/1000