皆過保護すぎない?嫌じゃないんだけどさ   作:狼黒

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十八話

「‥い、おい!起きろ!」

私が目覚めると、そこは牢屋の中みたいだった

「何寝てるんだよ!さっさと起きろ!」

そう言いながら私を殴ってくる男の人

あぁ‥そう言えば実験と称して戦わされて、疲れて気絶しちゃったんだっけ

「おう、起きたか!とっとと歩け!」

そう言われながら、歩かされる私

逃げようにも手足共に鎖で繋がれてるからどうにもならない

それに首輪に爆弾が取り付けられてるから、逃げたら首が物理的に飛んじゃうから

また戦わされるのか‥もう慣れつつあるけど‥

戦ってるのは私と同じくらいの歳の少年少女、皆親が何かしらの理由で死んだか、拐われたかの二択だと思う

思うっていうのは、私自身彼らの事を全く知らないからだ

初めて会うのは、実験会場で、会ったらもう次の瞬間には殺し合いをしてるから‥

因みに私や彼等は全員何らかの薬を打たれてる

打たれた薬によって色々違うみたい、知らないけど

ってあれ?これって私の‥

「実験開始」

そのアナウンスと共に、相手が襲いかかってくる

殺らなきゃ殺られる、だから殺らないと生きられない

抵抗がないのかって?あるけどそんなもの持ってたら殺されちゃうから、今だけは忘れるようにしてる

 

「はっはっはっ!やはり私の実験体は最高だ!」

「くそ!私の薬はまたダメだったか!」

そう言っているのは、またもや知らない人達

けど、多分白衣を着ているからここの施設の関連者だと思う

「おい!そいつをとっとと連れていけ!」

こうして私はまた別の部屋に連れていかれる

私と戦ってた相手?私が殺して、その死体は何処かに運ばれていったよ

 

それから時間が経って、私は拘束台に縛られてる

まぁいつもの実験か‥

そう考えながら、私は実験の痛みに耐えるべく、目を閉じた

 

「おら!入ってろ!」

そう言われながら、私は牢屋の中に投げ出される

実験終わりだったから、私はろくに受け身を取ることが出来なかった

「痛‥」

「喚くな!」

そう怒鳴ると、何処かに歩き去っていく

足音が聞こえなくなると

「オェェェ‥」

途端に実験の痛みや、殺してしまったという精神的な痛みがきて、吐いてしまう

まあ吐くといっても、ろくに食べてないから胃液しか出てこないけど‥

少しでも痛みを安らげるために、寝ようと目を閉じても、今までに殺してしまった人達の恨めしそうな顔が浮かび上がってこう言ってくる

「何で生きてるんだ」

「さっさとこっちに来い」

「貴女みたいな人殺しが生きてていいわけがない」

これが毎日繰り返されて、しかも毎日殺しているから寝る度に顔が増えていく

ごめんなさい‥ごめんなさい‥!

私なんかが生きててごめんなさい‥!

 

「‥きろ!起きろ!グローサー!」

そんな声が聞こえたので、目を開けるとそこには、何時もの部屋とチェンさんがいた

あぁ‥そう言えば今日は仕事が早く終わったから、部屋に帰ってきたけど、疲れたから寝ちゃったんだっけ‥

じゃあ‥あれは夢‥?

起きあがろうとするも、息が上手くできない

「はぁー!はぁー!」

「大丈夫か!?しっかりしろ!」

チェンさんがそう言ってくるけど、上手く呼吸が出来ない

「ケルシーか!?すぐきてくれ!グローサーがおかしい!」

チェンさんが片手で、私の背中を擦りながら、もう片方の手で内線電話を掴んで、ケルシーさんを呼んでいた

「ゲホゲホッ!はぁー!はぁー!」

「落ち着け!深呼吸しろ!」

そう言ってくるけど、深呼吸しようとしても出来ない‥

寧ろ余計に呼吸が苦しくなった

「グローサー!?大丈夫か!?」

ケルシーさんがそう言いながら扉を開けて入ってくる

「ケルシーか!?こっちだ!」

「分かってる!大丈夫か!?」

ケルシーさんがそう言ってくるけど、私は呼吸が出来なくて答えることが出来ない

「グローサー!これを使え!」

そう言ってケルシーさんが渡してきたのは、呼吸器

それを口に当てて呼吸してると、やがて呼吸が何時も通りに出来るようになった

「大丈夫か?」

「は、はい、大丈夫です、ご迷惑をお掛けしました」

「はー‥心配したんだぞ」

チェンさんがそう言いながら私の頭を撫でてくる

「ごめんなさい」

「しかし、何で過呼吸になったんだ?」

ケルシーさんが私にそう聞いたけど、私が病弱だと言うことで納得してもらいました

ただ、二人とも疑うような目を向けてきてたけどね‥

 

(言えないよ‥)

私はチェンさんに抱き枕にされながら、そう考えていた

あれは私の過去

あの施設の中で、私は自分が生きる為だけに、何人も殺してきた

命乞いをしていた相手も殺した

今でも私が殺してきた人達が夢に出てくる

「何で幸せな生活をしている」

「お前のような殺人鬼が生きていて良いわけがないだろう」

「早くこっちに来い」

そして私にそう言ってくる

毎日毎日夢に出てきてそう言う

今まで何とか隠しきれていたけど、もう限界かな‥

そもそもこんな殺人鬼が皆さんの近くにいていいわけがないよね‥

そう考えながら、私はある決心をした

 

今、私が居るのはロドスの外

周りには誰もいない、まぁ誰にも言わずに出てきたから当然だけど‥

前にもあったなこういうの

あの時は転生して、ロドスに帰ってきた直後だっけ

チェンさんとエクシアさんが私を連れ戻したったんだよね

けど、あの二人は今はいない

今までお世話になった人達を裏切ることになるのかもしれないけど、こんな殺人鬼が居て良い場所じゃない

それに、私の過去がバレたらロドスの皆さんに迷惑をかけてしまう

だから私は‥

「今までありがとうございました‥さようなら」

私はロドスに向けてそう言いながら頭を下げた後、ロドスに背を向けた

 

~翌日~

「グローサーは居たか!?」

「駄目だ!こっちにはいない!」

ロドスの艦内は大騒ぎだった

それはそうだろう、朝起きてみたら一枚の紙を残して、グローサーが消えていたのだから

その紙の内容は

「今までお世話になりました、ですが私のような殺人鬼が居て良い場所ではないんです、さようなら」

というものだった

取り敢えずロドスの艦内を捜索したが、何処にも居ないことから艦外に出たと判断

ドクター等は捜索隊を編成し、出撃させようとしたが、とある事が起きたことにより、それは延期された

そのとある事とは、グローサーの過去を知っている者がロドスに殴り込んで来たからである

実力は大した事はなかったので、直ぐに制圧されたが、尋問したさいに、グローサーの過去をペラペラ喋ったのである

その内容は過去にグローサーは何人も人を殺していたという事実

そんな感じでグローサーの過去を全て言ったその人物

それに対するロドスの全員の反応は‥

 

「ここかな‥」

私がそう言いながら居るのは、かつて私が閉じ込められていた施設の跡地

あの施設は、ある日首輪が故障したことによって反乱が起きて、そのせいで火事が起きてしまい、全員が火事に巻き込まれて死亡となっているけど、実際私の他に数人生き残っているんだよね

まあ私以外生き残っていたのは、私が殺した人達の兄弟や姉妹なんですけどね

その生き残った人達は私に襲いかかってきたから殺してしまったけどね‥

多分ロドスにも殴り込んで来るのも近いかもしれない‥

けど、それももうすぐ終わる

 

私が死ぬことによって

 

私が死ねば、少なくともロドスの皆さんに迷惑はかからない

それに、復讐しようとしてきた人達も、私が死ぬことによって復讐の気持ちは収まるはず

私は施設の跡地に手を合わせると、バックの中身を漁る

やがて目当ての物を取り出す

それは、この前鼠王さんから貰った拳銃

恩人から貰った物をこんなことに使うのは本当に申し訳ないと思う‥

けど、これが最後だから

私はその銃口を頭に当てると、引き金に指を掛ける

「ごめんなさい‥さようなら‥」

そう言うと私は引き金に掛けている指に力を入れようとした

と、その時、私の体が動かなくなったかと思うと、誰かが私が持っていた銃を奪って、遠くに放り投げた

「え‥?」

「やあグローサー、無事で良かったよ」

何で‥ここにいるわけがないのに‥

その人物は、モスティマさんだった




チェン
いきなり過呼吸になったからびっくりした
抱き枕は気持ち良かった

ケルシー
電話が掛かってきて数秒後には部屋を飛び出していた

モスティマ
間に合って良かった‥

如何でしたか?
最早後書きになにをかけばいいのか分からぬ始末です
まあこんな小説を応援してくださってありがとうございます!
これからも応援よろしくお願いします!
まああまり期待せずに待っていてください
それではまた次回!

この中で誰が一番好き?

  • モスティマ
  • エクシア
  • ブレイズ
  • W
  • テキサス
  • ラップランド
  • チェン
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