題名の無い物語   作:扶桑畝傍

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第4話

洞窟を進むと

「あ。」

「はぁ、無事か。」

「ふく、まもってくれた。」

「そうか、しかし、

 その作業着の上着にそんな効果があったのか?」

「わかんない、

 いたいのやだって、つよくおもったら、

 ふくがとれなくて、だれもイタイ事しなかった。」

(確か、適合者は危険とか言ってたな、

 それに、魔力は心に答えてくれる・・・ん?)

「なぁ?もしかして、

 魔法使えるようになって無いか?」

「え?」

「松明が心もとないから、

 必要な物だけ取ってここから出るぞ?」

「うん、わかった。」

焚火を山盛りにした仮拠点に戻って来た

適当な布と『食べれそうな食糧』

「なぁ、『ベビーファイヤ』って、

 火を思いながら『かまどに向けて使って見て?』」

「ん~、やってみる。」

ベビーファイヤ!

(はぁ~、手のひらから

 10cm程度の火の玉が漂って)

「あ、点いた。」

「お~、ついた。」ぐ~

「おなかすいた~。」

「はいはい、また焼いたげるから、待ってなさい。」

「は~い。」

(魔法を使うと腹が減るのか、

 一つわかったな、

 小麦粉モドキもまた焼くか)

パクって来た食材に『砂糖』があったのは

地獄の仏とも思えた

(さて、持病の痛風はどうなるかな?)

「どうだ?少しは甘くなったか?」

砂糖の壺は精々の握り拳サイズ

相当貴重品だと推測できる

「あま~///」

「そうか、俺も食うか。」

(おぉ!!軽くまぶしただけで

 ここまで甘く感じれるのか!!)

瞬く間に10枚を平らげるこの子は

大丈夫なのか?適合者とか言う案件は・・・

「街に行ってみるか?」

「え?」

「なんだ?嫌なのか?」

「お金、ない。」

「ぁ~、ギルドとかあるんだっけ。」

「ぼうけんしゃギルド、いくの?」

「あぁ、そこで『依頼を受けてお金を稼がなきゃ』」

「イタイ事、してきた人、いる。」

 

「顔、覚えているか?」

「ひっ!?」

(・・・あぁ、怒ってるのか、俺)

「名前、決めないとな。」

「なまえ?」

「フレアナビット、

 逆潮(さかしお)波濤(はとう)の『娘』として、

 サカシオ・F・ナビットと名乗れ、

 俺は、サカシオ・F・ハトウと名乗る。」

「サカシオ・F・ナビット、

 私、ナビット?」

「あぁ、ナビット、よろしくな。」

(ぶっちゃけ、あのデス〇トップ〇ーミーに

 そっくりな顔立ちで、背格好も近いしな)

「ハトウ、ぼうけんしゃギルド、

 やっぱりいくの?」

「あぁ、『ナビットに痛い事したお礼をしなきゃね』」

「ひっ?!」

「ん?どうした?」

「ハトウ、こわい。」

「アハハ、ごめんごめん、

 明日行こう、山も下りなきゃいけないから。」

「ぁ、はい、ハトウ、さま。」

「様はいらんよ、ハトウでいい。」

「ん~・・・ぱぱ?」

「・・・ひ、必要な時以外は、

 ハトウで呼んでくれ。」

「なんで~?」

(い、色々ヤバイ)

「あ、そうだ、〈オオカミ〉と

 話をしてな、それで『現金』が必要なんだよ、

 『お肉を御馳走する約束をしたからな』」

「おにくっ!?」

「うぉ!?」

「おにくたべたい!!」

「・・・ギルドで依頼こなしてからな。」

「は~い!」

「っ・・・朝、か。」

朝露が顔に当たり目が覚める

胸元には彼女が居た

「ん・・・ぱぱ?」

「・・・ぉう、起きたか、

 ナビット、起きれるか?」

「おきる。」

「おう、朝飯作るか。」

「つくる。」

小麦粉モドキをコネコネ

砂糖を今度は最初から練り込む

「つくりかた、ちがう?」

「あぁ、ちょっと試して見たくてな。」

振りかけてアレだけ甘かったのだ

なら、一つまみだけ混ぜて、

焼いて見たらどうなるのだろうと

『向こうとこっちでどう違うのか』

気になっていた

あと、『この英知の実』は食べ続けて平気なのか?

それも気になった

じゅうじゅうと香ばしい香りが立ち始める

「はわ~。」

こらこら、涎は拭きなさい

まぁ、滅茶苦茶いい匂いがするのだ

「ほれ、焼き立て、食べるか?」

「・・・いっしょにたべる。」

「はいよ。」

ま、頑なに一緒に食べようとこの子は譲らない

10枚ほど焼き上がり、朝飯分は出来た。

二人「うまっ!」

追加で更に10枚追加で焼いて食べてしまった

「消費を抑えつつ美味くていいな。」

「うん、まいにちたべたい。」

「ま、毎日は不味くないか?

 この辺でしか実がなって無いから、

 取りつくすのは不味いだろ?」

「あ。」

「ほれ、降りてギルドに行くぞ?」

「ぁう、そうだった。」

石斧で太目の枝に切り込みを入れて行く

「なにつくってるの?」

「背負子。」

「しょいこ?」

俺は靴を履いたままだが、

ナビットは『靴なんて履いてない』

流石に草履を知っていても

この辺のツタがそれに適してるのかわからなかったし

下手に使うと

かぶれたりするだろうから使えなかった

洞窟からパクった布地を座る所と背もたれに巻き付ける

「お~。」

靴下を洗って履かせてみたけど

ぶかぶかで納まりが悪かった

「どうするの~?」

「ほれ、これに座れ。」

「は~い。」

ナビット事背負う

「ぅおぉ~。」

「ほれ、これなら歩かなくていいだろ?」

「でも、いいの~?」

「帰りは歩けよ~。」

「え~。」

「ギルドで依頼を受けて、小遣い程度手に入ったら、

 先ずは靴だな、それから

 幾つか依頼をこなして『お肉』買おうか。」

「お肉!!」

「おぃっ!?大人しく乗ってろよ!!」

おっこどしたらヤバいからな

「おにく!おにく!」

「はいはい。」

 

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