『提督、キタコレ!』
--みほちん------------
新「艦娘」グラフティ5
第11話<突然の来訪者>
---------(第16部)---
ケータイが鳴る。
珍しい奴からメールが来た。
『元気か?』
これだけ。
だがアドレスを見るまでも無く直ぐに差出人は分かった。
(……まぁ、アイツらしいなぁ)
取り急ぎ返信しようとパソコンを開いたら内線が鳴った。
『提督、キタコレ!』
「はぁ?」
漣から次の言葉が出る前に執務室の扉が勢いよく開いた。
「よぉ」
その後ろにオロオロした潮を従えた海軍大臣が入って来た。
「なるほど『キタコレ』だな」
普通なら驚くところだが、私はわざと平静を装った。
「おいおい、それは寂しいなあ」
彼はハァハァ息を切らせてソファに座った。
「潮、大丈夫だ。下がって良いよ」
「は、ハイ」
突然の事態に恐縮しつつも私の命令を受けて敬礼し退室する駆逐艦。
「さて」
私が言い掛けると同時に、扉がノックされた。
「どうぞ」
「失礼します」
今度は、お盆を抱えた鳳翔さんだった。
「ん?」
「おぉ、ありがとう。置いてくれ」
私が反応するより先に大臣が指示している。
軽く会釈をした軽空母が、お茶を配る。
その様子を見ながら私は聞いた。
「今日は抜き打ち査察ですか?」
「キッツいなぁ」
取り出した扇子で軽く頬を扇ぎながら彼は言った。
「今、国会も無いし。美保鎮守府でイロイロ面白い動きがあると小耳に挟んだものでね」
「……」
言いたいことは山ほどあるが黙っておく。すると案の定、大臣は聞かなくてもベラベラと喋り始める。
「先ずは艦娘によるマンガ制作というニュース。うむ、良いねえ」
(何処で、その情報を……)
と言い掛けて止めた。何となく情報を漏洩した犯人の予測はつく。
「失礼します」
会釈した鳳翔さんが退室する。
私はソファーに移動して突然の来訪者の向かいに座った。
「大臣とはいえ、勝手にうちの艦娘に指示を出さないで下さい」
「アッハハ」
彼は笑って誤魔化す。
「いやいや、許してくれ給え。他所の鎮守府じゃ、俺でも絶対駄目なんだよ」
「それは褒め言葉ですか?」
お前は小学生か。
「それより艦娘オーケストラだ。俺ぁ愉しすぎて鼻血ブーだ」
相変わらず下品だな。
半分、呆れつつ私は、お茶をすすって質問する。
「それを確かめに?」
「ソレモアル」
嫌な言い方だな。漣の真似か?
「ホントは国会も海軍省も暇でね。それに、たまにゃ地元にも顔出しせんと」
「……」
「とはいえ艦娘発のコンテンツ。こりゃスゴい武器だなあ」
意外にもウチの秘書艦と同じ表現をした。
何故だか妙にムカついた。
すると内線が鳴った。
「おぅ、どうした?」
「あ……」
また私より先に彼が反応して受話器を取ってしまった。いい加減にしてくれ。
「ウン、ウン。羽黒だろう? 通してくれ」
受話器を置いた彼は頭を掻いた。そして呆れ顔の私に大臣は初めて両手を合わせて頭を下げる。
「ホントに悪りぃ、悪い。君らを脅かそうと思ってさ。ゲート通って俺だけダッシュして来たからさぁ」
何処まで少年っぽいンだ? この人は。
「やれやれ」
怒りを通り越して私は苦笑した。
その時、疲れた感じのノック音がした。
「どうぞ」
「し、失礼します」
フラフラした足取りで青い軍服の艦娘が入って来る。弱々しく敬礼した彼女は小さい声で言った。
「海軍省から参りました重巡、羽黒と申します」
かわいそうに満身創痍、疲れた様子だった。
以下魔除け
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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PS:「みほちん」とは
「美保鎮守府」の略称です。