「あそこは異常だ」
--みほちん------------
新「艦娘」グラフティ5
第13話<抵抗勢力>
---------(第16部)---
「それはそうとして」
彼はネクタイを緩める。
「君も提督として永いだろう」
「そうですね、確かに」
普通に返事した私自身も、よくぞここまで長続きしたナと思った。
それを察したように彼は頷いた。
「ここは僻地だから実験的なことが可能なんだよ」
「……]
おい、僻地とは言葉が悪い。
「実際、最近の美保の動きを見るとだなぁ」
彼はニタリとした。
「マンガに音楽だ。しかも民間からじゃなく天下の官軍たる海軍発だぞ」
ああ、さっきの内容か……大臣の表現は大風呂敷だが。
「主要鎮守府じゃ中央の干渉が強くて勝手なことはできない。官僚的で硬直している」
「それで大臣様は、うちの艦娘にも干渉ですか?」
思わず突っ込みを入れた。
勢いよく説明していた彼は頭をかく。
「やぁ、正直それもあるが」
彼は、お茶を飲んでから続ける。
「オレが言いたいのは正(まさ)に君の、その突っ込み感覚だよ」
「はぁ?」
訳が分からない。
「えーっと、その感覚のまま他所の鎮守府でも通用すると思うか?」
その言葉にハッとした。
ニタニタする大臣。
「そう、意見具申とか申し出ても却下され無意味に終わることが多い」
「確かに」
「普通の鎮守府からのコンテンツなんざぁ実現に何百年もかかるぜ」
「なるほど」
思い当たる節はある。今度は私が腕を組む番だった。
「まぁ壁があるのは軍隊にゃ限らん。政治世界じゃ抵抗勢力はもっと多くてな」
「はぁ」
そりゃ、ご愁傷様と言いたくなる。
「艦娘は撃たれるとヤバいが人間様は叩かれて強くなるんだ」
「は?」
また何を急に真面目なこと言っている?
でも、この一言にソファの羽黒は何度も頷いていた。
「君が思っている以上に、ここは特殊なんだよ」
イヤその自覚は無い。
だが急にある提督を思い出した。
「そういえば大臣もご存じでしょうか? 南方にはブルネイっていう特殊な鎮守府もありますが」
「あぁ?」
微妙な顔をする彼。直ぐに吐き捨てるように言う。
「あそこは異常だ」
この大臣をして異常呼ばわりされるブルネイ遥かなり。さすがだ。
「金城提督、元気にしてるかなぁ」
「オレも詳しくは知らんが相変わらず派手にやってるんじゃないか?」
この反応も、ちょっと意外。
「大臣も情報は、ご存じないですか?」
「ん? きゃつらの近況なら残念ながらオレも耳にしない。ま、簡単にくたばる連中じゃないよ」
それは誉めてンのか貶(けな)してるのか。
それでも私たちは一様に懐かしい思いになったのは事実だった。
一瞬、顔を見合わせてから互いに笑った。
「やれやれ、お互いに歳とったもンだナ」
「全くです」
そんな私たちを見て羽黒も微笑んでいた。
以下魔除け
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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PS:「みほちん」とは
「美保鎮守府」の略称です。