「はっ、あ!」
--みほちん------------
新「艦娘」グラフティ5
第2話<冬ポミって何だよ?>
---------(第16部)---
(秋雲がいたら、絶対ネタにされただろうな)
そう思いながら私は手元の書類を見た。先日、秋雲が秘書艦だった日に彼女と「やり取り」した内容だ。
もっとも、これは書類というより私の単なるメモ書きなのだが。
「あの」
「えっと」
次の瞬間、二人同時に口を開いていた。秋雲的に言えば思いっきり台詞が被った状態。
「はっ、あ!」
慌てた風雲。彼女自身、自分の行動の誤りに気付いたのだろう。
ここは執務室だ。オフであっても艦娘たる風雲は提督に発言許可を求めるべきなのだ。
しかし注意するよりも先に心の中でニタニタしていた私。
(生真面目な艦娘が慌てる姿ほど貴重で可愛いモノはないな)
いかん!
これじゃ、まるで秋雲ではないか。
この執務室の妙な状況に、お茶を準備していた大淀さんも眼を丸くしたくらいだった。
だが今日、休日の風雲には私に相談するくらいの緊急事態なのだ。取り敢えず、そう理解しよう。
少し赤くなっている彼女は言った。
「は、発言、よろしいでしょうか?」
「どうぞ」
「き、今日は……いえ本日は提督に、ご相談で参りました」
「うむ」
(やっぱり生真面目な艦娘が慌てる姿ほど貴重で可愛いモノはない)
また心の中でニタニタしていた私。こうなると、もはや「秋雲先生」と同類だぞ。
「お茶が入りました」
大淀さんがお盆に、お茶と珈琲を持ってきた。
「ありがとう」
「ありがとうございます」
澄まし顔の秘書艦だが、ひょっとしたら私と同じことを考えているのだろうか?
そう思って彼女を見たが大淀さんは軽く微笑んで会釈をして下がって行った。
(大人だな)
さすがは陸(おか)でも海でも百戦錬磨の彼女だった。
風雲も大淀さんを見詰めていた。正面に向き直った彼女と私の目が合う。
そんな風雲が慌てるより前に私は掌(てのひら)を差し出して、お茶を勧めた。
「どうぞ」
「はい」
自分の珈琲を啜(すす)りながら私は単刀直入に聞いた。
「相談ってのは、やっぱり秋雲のことか?」
お茶を飲んだ風雲は応える。
「はい」
一呼吸、置いてから彼女は言った。
「冬ポミに間に合わせたいのです」
「は?」
秋雲に風雲……どうして私の回りの駆逐艦は結論を先に言うのかな? と少々、悲しくなった。
「それは秋雲から『冬っぽいコミック☆イベント』への作品を1本書くように言われたということで理解して良いのかな?」
私も率直に返した。
「はい、仰(おっしゃ)る通りです」
やれやれ。どうせなら、間違っていて欲しかった。
普通の提督なら「冬ポミって何だよ?」と返すのだろうけど。
我ながら同人誌即売会である「冬ポミ」を知っている微ヲタクぶりにも呆れた。ちょっと自己嫌悪する。
「……」
なぜか秘書艦席で震えている大淀さん。恐らく「冬ポミ」の意味を知っている彼女は、絶対に笑いを噛み殺して悶絶しているのだろう。
まあ、この場に同じ情報通の青葉が居なかったのが幸いだろうか。
以下魔除け
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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