新「艦娘」グラフティ5(第16部)   作:しろっこ

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提督達のテーブルは突如、高速戦艦と駆逐艦の攻撃を受けてしまう。



第9話<テーブル奇襲攻撃>

「オタク展示場です」

 

--みほちん------------

 

新「艦娘」グラフティ5

第9話(新作)<テーブル奇襲攻撃>

 

---------(第16部)---

 

「テートク、新しい作戦デスか?」

私は背後から戦艦の呼び掛けに度肝を抜かれた。

 

「いや」

説明しようと振り向くとウサギの駆逐艦がいた。

 

「この席、遅っそーい」

 

(なぜ島風まで来る?)

 

すると金剛がテーブルの大淀に聞く。

「コレは何の作戦デスか?」

 

「あ……」

彼女も返答に窮している。

 

間髪を入れずテーブル上のメモ帳を両手で取り上げた島風。

取られまいと手を伸ばした風雲は不意を突かれた。

 

「ナァに? これ」

「えっと」

高速戦艦と駆逐艦の奇襲攻撃に、なす術もなく陥落した私たちのテーブル。

 

島風は片方の手帳を「はい」と言いつつ金剛に渡す。

 

(お前ら何、見事な連携プレーしてるんだ?)

 

だがそれは風雲の殴り書きの文面だ。二人は顔をしかめる。

「暗号?」

「Oh! 達筆すぎて理解不能ネ」

 

そこへ、わざとらしい笑みを浮かべながら秋雲がやってくる。

「ありゃ、もう蹂躙(じゅうりん)されましたか?」

 

その背後からは音もなく青葉が付いて来ている。

 

金剛が聞く。

「秋雲は知ってるのデスか?」

 

すると駆逐艦に代わって重巡洋艦が答える。

「冬ポミですよ」

 

「冬ポミ?」

島風が不思議そうな表情を見せる。

 

「それはですね」

今度は秋雲が出てくる。

 

「オタク展示場です」

「オタク?」

金剛は不思議そうな顔をした。

 

私は半ば呆れつつ、

「広報活動の一環だ」

 

秋雲に加勢してダメ押しの出任せを言い放ってやる。

 

だが意外にもテーブルの大淀が頷くのを見た金剛と島風は、なる程といった顔をした。

 

「青葉の専門ネ」

そう言いつつ手帳を机に戻した高速戦艦。

 

「お姉さま!」

そこで金剛は、横から割り込んで来た比叡に手を引かれて行ってしまった。

 

「ふーん」

専門外だと思ったのか、島風も連装砲を従えてテーブルを離れる。

 

「やれやれ」

私は制帽を持ち上げてホッと溜め息をついた。

 

「で、進捗状況は?」

 

(あ、まだ秋雲が居たンだ)

他人(ひと)に仕事を押し付けておいて、気楽なもんだな。

 

すると興味津々な顔で青葉まで聞いてくる。

「まだ、これからって感じですか?」

 

「まぁ、そんなところだな」

私が答えると、いつの間にか椅子を持ってきた秋雲と青葉は同じテーブルに着席してしまった。

 

そして躊躇(ためら)うことなく机のメモ帳を取る二人。

 

「ほう」

「なるほどぉ」

 

(コイツ等め、まったく抵抗感が無いな)

何となく暗号を解読されているような妙な心地になる。

 

大淀さんと風雲も同じ心境なのだろう。二人で顔を見合わせ苦笑している。

 

「ざっくりファンタジー路線か駆逐艦ネタ……ってトコかな?」

「そうですね、興味深いです」

その指摘が図星だったのだろう。顔を赤くした風雲は、下を向いた。

 

メモ帳を戻してから秋雲は言った。

「時間がないから駆逐艦ネタが良いかもね」

 

相槌を打つ青葉。

「そうですね」

 

またここで妙な連携プレーを見せる二人。

 

「それは、どういうことですか?」

すかさず大淀が問い掛ける。

 

秋雲はニヤリと笑った。

 

(そのドヤ顔は、やめろ)

 

 

以下魔除け

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