日本皇国浪漫録   作:日本皇国浪漫録製作委員会

15 / 19
軍拡してます


第5話「滅んだ帝国」

12月28日午前8時00分

遂に地上戦が開始された。各国の戦車隊、歩兵部隊がオーストラリアの地を雄々しく進撃する。

その空ではヘリ、戦闘機などの航空機が飛び、海では艦砲射撃のため艦隊が航行している。

そして最前線では激しい塹壕戦が発生していた。

皇国軍はキャンベラで敵軍と交戦をした。

「こちらハンター1より司令へ。敵の歩兵部隊らしき集団を発見。座標データを送る。この地点に味方はいるか?」

「こちら司令。その地点には味方は確認できない。敵だ。攻撃を許可する。」

「了解。攻撃する。」

04式対戦車ヘリの機関砲で敵の歩兵部隊を掃射する。赤外線映像には機関砲弾により敵兵士達が吹っ飛んだ映像が映し出された。この機関砲掃射で10名程の分隊が一瞬で壊滅した。

掃射後2機の04式が高度をとるため上昇する。

「ハンター2より1へ。レーダーに感あり。地上3時の方向に複数台の敵装甲車両。」

「ハンター1了解。対空攻撃に気をつけろ。」

「対空車両らしき車両を1両確認。」

「了解。ソイツを先に叩く。それ以外はあとだ。対空車両は危険だからな。」

「了解。」

ヘルファイアが発射され、対空車両に突っ込む。敵の対空車両もこちらの存在に気づいたが秒差でこちらが先手を打てたようだ。

対空車両を天板から炎をあげる。どうやら弾薬庫に誘爆したようだ。

「よくやったハンター2。残りもやるぞ。」

11式対戦車誘導弾やヘルファイアによる攻撃で敵戦車、装甲車両の複数台が撃破され、逃げた兵士も機関砲による掃射で戦死した。

「ハンター1よりハンター2へ。残弾が少ない。帰投するぞ。」

「ハンター2了解。」

「ハンター1帰投する。」

「ハンター2同じく帰投する。」

04式対戦車ヘリ2機は弾薬補給のため帰投していった。

地上戦は空からの援護もあり、敵軍は後退していった。

地上戦の1日目が終わり、日本皇国軍はキャンベラ南部全体を掌握。翌日にはまた進軍を開始する予定だ。

 

地上戦2日目:12月29日午前4時:00分

キャンベラ南部で砲兵部隊が榴弾砲を並べ、一斉射した。砲撃は45分続いた。

着弾地点の建物は崩れ、辺りの物資集積所では爆発と火災が発生した。

砲撃後、皇国軍は進軍を開始した。

上空ではAC-130UJガンシップが地上の敵部隊を攻撃していた。

「目標、敵装甲部隊車列及び随伴する歩兵部隊。真横についたら攻撃する。射撃準備。」

「装填ヨシ!」

「105mm装填中!………装填完了!」

「よし、もうそろそろ真横だ。……よし真横についたそ!」

「撃て!」

105mm砲と40mm機関砲が発射され、車列と歩兵部隊に着弾する。随伴していた歩兵部隊は建物に逃げ、ガンシップの砲撃から身を守るため隠れた。トラックなどの非装甲車両は簡単に爆発した。装甲車両も建物の影に逃げようとしていた。

「目標の車列の車両複数破壊。攻撃は続行。」

砲弾を装填し、再度攻撃を開始する。

しかし、敵は建物の影に隠れているため命中しない。

「目標は建物に隠れている。うまく攻撃できない。」

「建物を破壊しろ。そしたら敵も攻撃できる。」

建物に砲弾を撃ち込む。建物は崩れ、敵に雪崩のように覆いかぶさった。おかげで敵戦車は身動きがとれず、放棄せざるを得なくなった。

「敵が撤退していくぞ。」

「追撃しろ。」

撤退する敵兵士。全速力で走るも空からの攻撃からは逃れることはできず、25mm機関砲弾の雨で吹き飛んだ。

「撤退する敵部隊は全滅。」

「よし、次の目標へ行く。」

ガンシップは郊外で戦闘を繰り広げている地上部隊を支援するため向かった。

「目標野戦司令部。」

「撃て。」

105mm砲弾が瓦礫とテントで作られた野戦司令部を破壊。通信機器が破壊され、情報が来なくなったほか、指揮官も殺害されたため指揮系統に混乱が出ている。

この郊外での戦闘はガンシップの援護により勝利。142名の捕虜を拘束することができた。

「帰投する。燃料がもう少ない。」

「こちら第4歩兵連隊。空からの援護に感謝する。」

「あぁ感謝された。」

ガンシップは地上部隊との交信のあと、基地に帰投した。

今日の戦闘でキャンベラのほとんどを掌握。また、敵はキャンベラからの総撤退を始めていた。

敵軍はニューサウスウェールズ中央の第二防衛線と呼ばれる場所まで後退している。長い塹壕と大きい陣地が構えていて、トーチカや地対空ミサイルも配置されていて激戦になると予想された。

しかし、偵察機と工作員の情報で敵部隊にはまだ後退している部隊もありしかも第二防衛線も兵力の補充が間に合っていないようだ。

司令部は今ここを叩くと決断。早急に部隊の編成と作戦が練られ、1日と半日で作戦が立案された。

また、A-10攻撃機やガンシップによる攻撃で後退が遅れていた敵部隊は壊滅した。

この1日後、部隊編成が完了し日本皇国軍、米軍、英軍、独軍、仏軍、伊軍他6ヶ国の軍の連合軍が地上と空を前進した。

機甲部隊は粉塵を巻き上げ勇猛に進み、空では航空部隊が飛行機雲を作りながら飛行していた。

また、海からの援護で数十発に及ぶトマホーク巡航ミサイルが発射され陣地やトーチカを破壊していった。

そして飛翔音と共に航空部隊が攻撃し塹壕や砲台に爆発が起こる。

その後、砲兵隊の到着で砲撃が開始され、益々陣地はめちゃくちゃになり跡を残していなかった。

1時間に及ぶ砲撃で山の1部が崩れて欠け、山の下の比較的平地の部分はクレーターだらけとなっていた。

この5分後、機甲部隊は敵陣地を占領するため進軍を開始した。

 

日本皇国陸軍第三機甲師団第一機械化旅団所属

「小隊長車から小隊各車へ。前進。」

4両の戦車が前進を開始する。その後ろには歩兵戦闘車や装甲車の何両かがついてきている。

「小隊長車から各車。敵陣地を警戒。まだトーチカ、歩兵がいる可能性がある。十分注意されたし。」

「2号車、了解。」

「第二分隊、了解。」

しばらく進み、敵の陣地が見えてきた。あと1.5km程の距離だった。

「見えた。砲手、敵は見えるか?」

「いいえ少尉。何も見てません。………いえ、1時の方向、掩蔽壕を発見!ATMらしきものを確認!」

どうやら掩蔽壕にはATMらしいものを装備した敵歩兵がいるようだ。

「了解。各車足を止めるな。一分隊、目標掩蔽壕、榴弾、撃て!」

ズドン!!

大きな音と共に2発の榴弾が発射され掩蔽壕に直撃する。

「砲手、掩蔽壕の様子は?」

「敵歩兵確認できず。目標はやられたかと。」

「了解。各車、掩蔽壕は沈黙。以前警戒を続けられたし。」

先程の掩蔽壕は榴弾でやられたようだ。

「第二分隊より各車。10時方向の戦車壕に戦車1両を確認。」

「小隊長車了解。第二分隊は行進間射撃。第一分隊と後方部隊は停車。」

「了解。………敵、こちらに発砲!」

スドォン!

攻撃は外れたが砲塔はこちらを向いている。次弾は外さないだろう。

「クソっ。小隊長車より各車。応戦し第二分隊を援護しろ。」

後方の歩兵戦闘車が機関砲と対戦車ミサイルで応戦する。

「小隊長車より第二分隊長車、いけるか?」

「こちら分隊長車、いけます。撃て!」

ズドン!

「目標沈黙。」

「よくやった見事だ。」

敵戦車は沈黙し車体からは炎が吹き出ている。

「よし、前進するぞ。」

再び小隊は前進を開始する。上空では攻撃ヘリが塹壕にいる敵歩兵を攻撃している。

「塹壕が近い。小隊長車より機械化部隊へ。塹壕が近いから歩兵戦闘車から降車し援護してくれ。」

「了解。歩兵部隊!降車しろ。戦車を援護するんだ。」

歩兵戦闘車と装甲車から歩兵が数十人程降りて塹壕を見張っている。

「小隊長車より歩兵部隊へ。塹壕に突撃する。しっかり援護してくれよ。」

「了解。しっかり援護するよ。」

歩兵とともに小隊は塹壕に近づく。

「榴弾装填。警戒するんだ。敵がどう攻撃するかわからんからな。」

榴弾を装填し、敵歩兵への警戒を厳しくする。

パパン!パパン!

「発砲音!どこからだ!?」

「少尉、塹壕からです!」

「よし、撃て!」

ズドン!

「命中!次弾装填!………装填確認!」

「撃て!」

ズドン!

榴弾は命中し、何人かの敵兵士が吹き飛ぶ。そして歩兵部隊は塹壕へ突撃。

「歩兵を援護しろ!」

歩兵を援護するため歩兵戦闘車も発砲。この一帯は制圧。各所でも塹壕陣地を制圧していた。

一旦ここの陣地を占領し、翌日また進軍を開始する予定だ。

 

翌日午前7時30分

「小隊長から各車。準備はできたか。」

「2号車準備よし。」

「3号車準備よし。」

「4号車準備よし。」

「大2-1中隊準備よし。」

「よし、前進するぞ。」

各所で機甲部隊が進撃を再開。このあと小隊は英軍戦車部隊と合流し、共に攻略する予定だ。

「小隊各車へ。昨日より敵の抵抗が激しくなると予想される。偵察機の情報だと敵は防衛兵力を整えているらしい。注意しとけ。」

敵軍は兵力を整えつつあった。敵はここを突破されたら防衛線は瓦解し、オーストラリアへの攻勢は失敗になる。それは何としても阻止したい。少ない兵力を惜しみなくこの戦線に投入した。

「見ろ、英軍だ。」

前方60m先に英軍の戦車部隊がいた。

「英軍部隊、聞こえるか?」

「あぁ日本の戦友。聞こえるぜ。」

「よかった。第三機甲師団第一機械化旅団所属の小隊長だ。」

「俺は第四装甲旅団の44王立連隊所属の小隊長だ。」

「予定では指揮は私がとることになっている。背中は任せた。」

「了解。指揮は任せた。」

「敵軍には攻撃ヘリもいるらしい。そちらの対空車両を頼りにするぞ。」

「あぁ攻撃ヘリなんて一瞬で落とすさ。」

皇国軍と英軍は横隊隊形で前進する。

「各車、そろそろ敵が見えてくる。警戒しろ。」

「日本の小隊長さん。対空レーダーに反応だ。攻撃ヘリ2機が来るぞ。」

「了解した。各車、そろそろ攻撃ヘリ2機が来る。気をつけろ。あと英軍対空車を信じろ。必ず堕とすぞ。」

英軍の対空車両と歩兵戦闘車が機関砲を上に構えている。

「来たぞ!ミサイルが来る!各車全力で回避するんだ!」

ミサイルを回避するため後退し、攻撃をする。

対空車両は対空ミサイルを発射し1機を撃墜する。

ドォォォォォン!

敵の攻撃ヘリが放った空対地ミサイルにより歩兵戦闘車1両が撃破された。

「クソっ!各車、全力で応戦しろ!」

ヘリは高度400mにおり、小隊各車は応戦するも機関銃程度では届かなかった。しかし対空車両が2発のミサイルを発射。ヘリは撃墜された。

「ヘリの撃墜を確認!」

「了解。損害は?」

「歩兵戦闘車1両です。乗員は全員戦死。弾薬庫に誘爆した様子。」

「クソったれ。……前進するぞ。」

小隊はまた前進を再開をする。

上空には4機の戦闘機が飛んでいた。

「ファンシー1より各機。目標まであと2分。安全装置解除。」

「ファンシー2了解。解除。」

「ファンシー3。解除した。」

「ファンシー4。こちらも解除完了。」

「よし、目標は山の下の陣地にある弾薬庫だ。デカい花火を打ち上げるぞ。」

「敵の地対空ミサイルに気をつけろ。精度がいいと聞く。」

高度3800mを飛行し、目標へと近づく。

「クリアードアタック。ファイア…レディ…ナウ。ボムズアウェイ。」

JDAMが投下され、目標の弾薬庫へ目掛けて落下していく。

 

ドォォォォォォォォン!!!!!

 

計8発のJDAMが弾薬庫に直撃。大爆発を起こした。

「フー!デッケェ花火だ!」

「やったな!お前ら!帰ったら俺の奢りだ。ファンシー1よりロゼッタへ。任務完了。弾薬庫への直撃を確認。でかい花火が上がってる。帰投する。」※ロゼッタ:AWACS

「ロゼッタ了解。お疲れさん。」

四式戦闘機仙竜に乗ったファンシー隊もとい第102戦闘飛行隊所属の戦闘部隊が1つの任務を終えた。

このように敵の陣地には何千発にも及ぶ爆弾類が投下されていった。

そのたびに大爆発が起きクソを撒き散らしたどデカい花火が打ち上げられる。

この爆撃で陣地に構えられてあったほとんどの地対空ミサイルやトーチカなどが沈黙。敵の兵力、弾薬、食料、燃料のほとんどが損失。敵軍は限界を迎えていた。各地では敵の将官諸共戦い、戦死あるいは部下共に投降し捕虜となった。将官が捕虜になり、尋問で様々な敵の実態、情報を掴めた。と、言うもののこの投降した将官は元々国家の体制に不満を持っていたものの粛清を恐れ、嫌々軍務をこなしていたが今回の戦闘で我々に希望を持ち、投降したという。

連合軍としてもこれは有難く、今後クーデター側の指導者などにしたいと考えている。

 

ここで掴めた敵国の簡単な実態、情報を下記に示す。

国家名:ゴッターライヒ第四帝国

総統:アドルフ・ヒトラー

領土:約2700万平方キロメートルのクルーヴァー大陸を全部支配

公用語:ドイツ語・クルーヴァー大陸共通言語(クルーヴァー語)

イデオロギー:国家社会主義

人口:約11億人(奴隷は人間として扱ってないため正確には15億人)

軍関連:空軍、海軍、陸軍、親衛隊

総兵力は約1400万人

他国との関係:ブランデンブルク社会主義同盟という軍事同盟のトップ。同盟国に軍の配備、兵器の輸出。また、これに反対する自由主義による反抗同盟というエストポリア共和国がトップの勢力と対立している。

ポータルについて:最高軍事機密扱いでアドルフ・ヒトラー総統と他10人(技術者、開発者は除く)にしか知り得ない情報らしく、前に情報を盗もうとした者は拷問で、目、鼻を削がれた挙句、四肢、生殖器を全て切り落とされ、1時間後に銃殺されたという。

ヒトラーについて:押収品の中にあるカラー写真にヒトラーが演説している時のものの写真があった。これと合致する写真は確認できず、本物の可能性が高い。また、AIでカラー加工したような痕跡もなかった。

何故、彼らが異界にかつて存在したヒトラーを知り、総統としたのかは不明だ。この話も最高軍事機密扱いになっているという。噂ではヒトラーは浜辺に数十人単位で乗り込んで現れたという。

以上が簡単な説明だ。

連合軍はこの将官の安全を保障し、将官はクーデター指導者の担当という契約で成立した。

将官は敵軍の情報を全て渡す代わりに自分と部下の安全を保障させた。この情報は有益なものであり、兵器、武器に関わらず戦略、戦術、現戦闘の敵軍の動きなどが掴めるようになった。

この情報を利用し、第二防衛線を突破。ゴッターライヒ軍は各地で敗走し、約15000名が捕虜となった。

撤退しチリジリになったゴッターライヒ軍はゲリラ的戦闘をするようになった。

しかし抵抗も虚しく装甲戦闘車両や攻撃機に呆気なく粉砕されてしまう。士気も低く、弾薬、食糧もないためまともに戦えないのだ。

ゴッターライヒ軍は撤退して司令部に戻ってきた兵力をかき集め、第三防衛線を構築させようとしていた。

第三防衛線は南オーストラリアにある。しかし北部特別地域は既に連合軍の電撃戦で壊滅、占領されているため、回り込まれて簡単に突破されるだろう。

それを避けるためゴッターライヒ軍は北部特別地域からの進撃に対応できるように曲がった戦線を構築しようとした。

少ない兵力で陣地を構築はしているが士気もガタガタで脱走兵も続出する。

だが陣地ができてはこちらも多大な損害を被る。そのため航空攻撃により陣地構築を妨害。

遅延信管爆弾などが使用され、いつ爆発するかわからなくし作業を遅らせた。

これが功を奏して陣地のゴッターライヒ軍は陣地の構築が間に合わず、英軍の空挺部隊の攻撃で一部戦線が食い破られた。そこを突破口にし、連合軍は12日かけてゴッターライヒ軍を撃破。

司令官他数十人の将校と2万人の兵士を拘束。捕虜とした。オーストラリア奪還は確実で、残るは西オーストラリアの都市パースに残党勢力としている10000〜25000に及ぶゴッターライヒ軍だけであった。

 

1月5日午前10時40分

西オーストラリアにいるゴッターライヒ軍を撃破するため連合軍は前進を開始。セオリー通りの航空攻撃からの地上戦力による攻撃でゴッターライヒ軍は戦力を削られた。

もはや抵抗する戦力もないため、戦闘はたったの4日で片付いた。残党として1000名程度いると見積もられている。

しかし、これにて完全にオーストラリアは奪還。この日はオーストラリアにとって記念日となるだろう。

 

1月13日午前9時20分

NATO同盟国間で会議が開かれた。このゴッターライヒ第四帝国をどうするかである。ゴッターライヒ第四帝国と講和交渉をし、停戦するか。しかし、相手の外交使節もいない。そもそもポータルに行ったあとの世界にはどんなものが待ち受けているのか。それさえも謎だ。

英国、独国、豪はまたポータルを使い侵攻して来るのではと恐れている。外交使節がいない以上交渉もできないため、戦争を続けるしかない。

この会議は4時間行われ、最終的にゴッターライヒ第四帝国との開戦という形で終わった。

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。