魔法を使って人気者になりたいっ! 作:いちごみるく
「暇だ……」
今は木曜日……入学式は土曜日だから、それまではやることが殆ど無いのだ。
魔物との戦闘依頼もまだ来ていないし……というか、そろそろ依頼が来てもいい頃合いだろうに、累計戦闘回数1回ってなんなんだ!私は早く人気魔法使いになりたいんじゃ!
これは……あれか?特殊変異型の私が妬ましくて依頼を回さない職員が居るのか?新人イジメか?
ー絶対そうだ……そうに違いない!
「新人イジメ反対っ!仕事をまわせっ!」
「ドンッ!」
「ひぅっ」
協会への抗議の声をあげたら、お隣さんから熱烈な壁ドンを頂いてしまったぜ……てか、普通に考えたら新人イジメとか、リスクがあり過ぎて殆どありえないじゃん……あはははは……
よし、気を取り直して何か動画でもあげてみるか、私は外観的には美少女だしぃ?ゲーム実況とかやれば人気者になれるのでは?
そうと決まれば、実家から持ってきたRPGのカセットを探さなくては……たしか赤いシールを貼った段ボールに入れておいたはず……
「あった!」
仕事用スマホがキャプボ代わりになるし、配信を垂れ流せるスペックのパソコンもあるし……どうせならライブ配信にしよう!そうしよう
よし、このゲームをサクッとクリアして人気者になるぞ!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ゲーム画面よし、音声よし、配信画面よし、クレジット表記よし、配信開始ボタンをポチッとな
……皆さんこんにちは!新人魔法使いの……えっと……ノアです!」
:うるせぇ
:こんちゃ
:鼓膜返せ
:初見です
:音量大きいぞ
「あ、やっべ……音量調節しました、ハイ」
:鼓膜返せ
:ちょうどよくなった
:やれば出来るじゃねぇか
えっと……視聴者は200人位か……初配信にしてはいい方……なのかな?
コメントを書き込んでくれる視聴者は大体15人くらいか。
「うん。音量の件は申し訳ないと思ってるけど、君達さぁ、上から目線すぎないかな?わたし、これでも女の子だよ?
もっと『気にしないで』とか『大丈夫だよ』とか優しい言葉かけて欲しいな」
:ちょっともう1回言ってくれる?
:ぱーどぅん?
:あの速さでナイフ投げられる奴が女子ってマ?
:キニシナイデ、ダイジョウブダヨ
「うん、もっと『気にしないで』とか『大丈夫だよ』とか優しい言葉かけて欲しいなぁ!」
「ドンッ!」
「ひぅっ」
:草
:草
:うるさっ
:草
:壁ドンされてやんの
一日に2回も壁ドンされる学習しない奴っておりゅ?居らんよな?な?
今度から声の大きさには気を付けよう……うん。
「それと、戦闘動画観てくれた人ありがとうね、ナイフ投げる速度があれでも生物学上は女子だからね?
それと、ベテランの方達にはもっと大きい速度で物投げる方とかいるからね?」
:そこら辺と比べちゃダメ
:あの人達は化け物だから
:比べる対象がおかしい
:同年代と比べてみろよ
確かに同年代と比べると、私の方が圧倒的に強いですしおすし?
基礎体力は皆私の1.2倍くらいは有るけど、強化倍率は此方の方が大体1.3倍高いからね!
でも、脳筋呼ばわりされるのは戴けない。
「んんっ……はい、雑談はこの辺りにしといて……今日はこの謎解きRPGをやって、私が脳筋じゃないって証明してやるからな!覚悟しとけよ!」
:大丈夫?解ける?w
:おぉー頑張れw
:頑張れよw
今笑った奴……覚えとけよな
❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃
「はい余裕〜!ここをこうだっ!」
:初見でよく解けるな
:早すぎ
:頭の中どうなってるの
ふふん、後半の結構難しい所を1分とかからずに解けたわ……やっぱり私って天才?
「ふふふ……これで私が天才だって認めざるを得ないだろ!久しぶりにやったけどサクサクだね!」
:あれ?初見じゃない?
:は?
:もう1回言ってみ?
?
「んぇ?だから、久しぶりにこのゲームやったけど、サクサク進められるねって言ったの」
:こいつ何言ってんの?
:答え知ってる謎解きは謎解きじゃない 定期
:初見じゃないのに何イキってんの?
:低評価押しました
??
「いや、ここは私が天才だって褒めるところでしょ?答えを導いた解法とか完璧じゃん」
:はい、解散
:こいつもうダメだ
:お前はバカで脳筋、以上
???
「いや、バカでも脳筋でも無いんですけど?何言っt……ちょっと魔物が出たみたいだから配信切るわ……見てくれてありがとね!戦闘の動画はまた後であげるから!」
:がんばー
:お疲れ〜
:しょうがねぇなぁ
:じゃぁな
配信を切って……と、魔物が出現した場所までは、身体強化込で走って1分くらいか……今回はバックアップの協会職員が居ないから急がなきゃ……
※主人公は、勉強だけは出来ます