魔法を使って人気者になりたいっ!   作:いちごみるく

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※主人公は勉強はそこそこできるけれども、何も考えていないただのバカです


中学校卒業式-2

 

 

 

「卒業生入場」

 

 9時丁度、卒業生の入場の時間だ。

 

 卒業式は、卒業生の他に、在校生枠で2年生と1年の生徒会役員。保護者。小学校6年次の担任の先生方。地域の見回り隊の方々が参加する。

 

 1組から順番に入場して行くのを見ながら、私は考える。着席場所は出席番号順なので分かるが、起立着席のタイミングはおろか、プログラムすら知らんという事を……さてどうしようか。

 

 考えている間も時間は待っちゃくれず、遂に入場する番になってしまった。

 熟考に熟考を重ねた末出た結論は、処置無し──どうしようもない。ノリで頑張ろう──だった。

 自分の席の前に立って着席の合図で椅子に座る。

 

 こうして卒業式は始まった。

 

 

 

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「卒業生退場」

 

 

 ウボァー……やりきった。ちょくちょくタイミングがズレることはあったけれども、多分問題ない。ないったらない。

 後は教室に戻ったら、卒業アルバムを貰って帰るだけだ………………卒業アルバムの写真撮ってない気がするのだが……

 

 

 

❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀

 

 

 

 卒業アルバムの件は杞憂だった。

 アルバムの中身を覗いてみれば、女子になった直後にした、願書に載せる用途で撮った写真が載っていた。周りの人と背景が違うけれども、誤差でしょ誤差。

 

 そんなことより、問題は目の前の女が言ったことだ。あろうことかこの私に「この後打ち上げやるから、参加しない?」と言ってきおったのだ。私は今までこの手の催しには、勉強を理由に断ってしまっているというのに……なんていい人なのだろうか。

 内容は、17時から、駅前の居酒屋で肉を食べながら中学の思い出とこれからの事を語り合うのだとか。

 行きたい……とても行きたいのだが、行っていいものか迷う。私は現在進行形でクラスメイトを騙しているようなものなのだ。

 さっさと元の性別を告げれば良いと思われるかもしれないが、このクラスの性質を考えると、絶対に質問攻めに遭う。もしかしたらSNSで吹聴されるかもしれないのだ。

 

「出来れば今返事が欲しいな」

 

 どうやら迷う様な時間は無いようだ。

 よし、腹を括るぞ。罪悪感なんてなんのその。同級生とは今後も会うことも無いだろうし気にしすぎるのも良くないな。うん。

 

「参加します!ところでお幾らくらい持っていけば?」

「参加してくれるの?ありがと!金額は、食べ放題コースで2500円あればいいけど、二次会とかもやるだろうし5000円あったら充分かな?」

「分かりました。じゃあ、16時50分の改札前でまた……」

「うん、じゃあね〜!」

 

 体育祭とか文化祭の打ち上げには行けなかったし、クラスメイトと行く打ち上げというものはとても楽しみだ。

 

 

 

 

 




クラスメイトに説明されている主人公が休んでいた理由は「体調不良」であり、打ち上げに誘った人は来てくれるとは思っていませんでした。
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