魔法を使って人気者になりたいっ! 作:いちごみるく
※Prolog-1で一日平均1000体と表記したけれども、人口10倍、面積も相応に広がっているなら、足りなくね?と思ったので、とりあえず100倍の10万体に修正しました
3月21日、待ちに待った魔法研修の日が訪れた。
東京で生活するにあたって、高校以外での友達も欲しかったのだ。 同業者の場合、生活リズムが合ったり、一緒に仕事をして信頼関係を築ける可能性が高いのだ。 今回の研修に参加する、同じ地域で活動する可能性の高い同い年の子達と交流を持つのはとても有意義だろう。
ちなみに、今は午前8時30分。研修開始の1時間30分前だ。会場までは徒歩40分なので、今から家を出たら丁度いい時間に着くだろう。同学年達と交流するのに丁度いい時間に……
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会場に着いた。今日の服装は、運動しやすい服と言われたので、高校で使うジャージ上下にダウンジャケットを羽織っただけの簡単コーディネートだ……コーディネートとは……?
と、とりあえず会場に突入するぞ!
会場内には既に同学年と思しき方々が10人ほど居た。
大体1つの研修所につき同学年は50人程来るらしい(前回の研修で聞いた)ので、ここには居ない友達候補達がまだまだ居るのだ!
とりあえず、今居る人達のところに突撃だだ!
標的は……4人組でその中心に居るメガネ男、キミに決めた!まずは挨拶だよな!
「こんちゃー!」
「こにちゃー……初めまして、だよね?」
「そですそです」
「この3年間の間に引っ越してきた感じかな?出身を聞いても大丈夫?」
「引っ越してきた感じですです!出身……
「なるほど。東京は魔法使いが多いから、出動命令は少ない方だから結構楽かもしれないね」
掴みは上々……だと思う。
それに、東京は魔物と魔法使いの比率が田舎の方とは違うのね……地元の
それはそれとして、自己紹介とかしないと。
「魔法使いが多いんですねぇ……あ、自分の名前は山野 乃蒼と申します!気軽にノアちんとでも呼んでくだせぇ!」
「俺は
なるほど。メガネ男の名前が宮入で、その隣ののっぽ男が芦田と……で、活発そうなボブカット女が稲嶺で、同じく活発そうなサイドテール女が永村ね……覚えた、もしかしたらすぐ忘れちゃうかもしれんけれども。
自己紹介が終わったら、稲嶺さんが話しかけてきた。
「ノアちんは何処を活動の中心にするの?」
永村さんが「私たちは岩板区付近なんだけど」と続けて言う。
「引っ越してきたのが岩板区と暁座区との間だから、暫くの間はそこら辺かなぁ」
「お、じゃあ同じ魔物に対処することもあるかもしれないってことか。益々楽になっちゃうのか……今日からここで研修する奴らも大体同じ担当域だしな」
なるほど……つまり、50(1歳につきの人数)×30(12〜40歳)で、3分の1が活動しないとすると、1000人程がこの近辺で活躍しているのか。
魔物が1日約10万体で、1地域に約65体出現するから、月2体しか対応できないのなら、人気魔法使いになるのは夢のまた夢だろう。
でも、配信サイトで見る魔法使いたちは、週1ペースで戦っていた気がするから、何か裏技的なものがあるのだろうか。というか、あって欲しい。
「そろそろ開始時刻だから、座ろっか」
「あ、本当ですね!」
宮入さんに言われて時計を見ると、時刻は8時58分。20日前では少なかった同学年の人達を多く見かけることが出来る。 逆に、ちびっこ達は少ないみたいだが。
「魔法使いの皆様。今回も政府指導 魔法協会主催の研修に参加していただきありがとうございます。今回この会場で、通常研修の講師を務めさせていただきます。
前回聞いたような台詞を職員の蓮見さんが言った。今回は、普通研修に参加する魔法使いの方が多いから、新人研修の人達が移動するみたいだ。そして、ちびっこ達が移動したら次の指示が来た。
「普通研修に参加する方々で、さらに4つのグループに別れていただきます。1つ目の13歳未満の方々は、引き続きこの場に残ってください。2つ目の15歳の方々は、1つ上の階にある305講義室に移動してください。3つ目の18歳の方々は、同じく1階上の308講義室に移動してください。4つ目のそれ以上の年齢の方々は、1つ下の階にある大講堂に移動してください」
蓮見さんの「それでは移動してください」という言葉を聞いて、私達は一斉に動き出した。