【完結】もしもウマ娘がブラコンお姉ちゃんだったら最高だよね杯 作:藤原ロングウェイ
【ナリタブライアンとモブ娘と中学生かと思いきやただのブラコンシスコンかよ】
私はトレセン学園のウマ娘です。
地元じゃ負け知らずだったけど、ここに来たら逆に勝ち知らずでトホホです。
それでもここに来てよかったと思います。
なぜならナリタブライアンさんが超かっこいいからです!!!
走る姿をひと目見たときから骨抜きです。
学園祭で男装された姿を見た時は思わずぎゃぁぁぁ!って叫んじゃいましたし、給仕してもらった結果鼻出血して保健室へ運ばれてしまいました。
はぁ……かっこいい……併走したい……
とかなんとか思いながら今日も練習場へ向かうと、そこにはなんとナリタブライアンさんが!
ラッキィィィ! シラオキ様ありがとう!
フクちゃん、占いがうさんくせーとか思っててごめんなさい!
シラオキ様は実在する!
よーし、勇気を出して話しかけちゃうぞー!
「あ、あのー」
「……ん? 何か用か」
「あの、その、えっと……い、いい天気ですね!」
「……そうだな」
「「…………」」
私のバカー! 話しかけておいていきなり天気の話とか何言ってんだ私!?
完全に不審者やんけぇー!
「その、えっと……ふ、服!」
「服?」
「はい! この前ナリタブライアンさんを街で見かけた時にすごいファッションセンスいいなーと思って! 速いのにオシャレにまで気を使っててすごいですね!」
「……そうでもない」
「そうでもありますよ! この前のあれ、どこのメーカーのやつなんですか!? 好きなブランドとかあります!?」
「……知らん」
…………ん?
『知らん』ってなんだ?
「知らん、とは?」
「服は姉貴が見繕って買ったのを着てるからメーカーとかブランド?は知らん。興味ない」
「…………はぁ。なるほど」
つい『中学生かよ』って突っ込んじゃうところでした。
えっと……それなら……
「あ、髪! 髪すごいきれいですよね! 光る墨色髪って感じで素晴らしいです! 普段どんなお手入れをされてるんですか!?」
「……知らん」
………………ん?
「えっと、デジャヴってますけど、もう一回聞きますね。知らん、とは?」
「姉貴が買ってきたシャンプー使って洗ってるだけだ。あと風呂上がりに弟が私の髪になんか塗ってから櫛で梳かしてる。メーカーとかブランドは知らん」
「中学生?」
「ん?」
「あ、いえいえいえいえいえ! なんでもないっす!」
ついうっかり口に出してしまった。
どうしよ、他には……あ!
「は、肌! 肌もすごいきれいですよね! 何か秘訣は!?」
「肌か……特にこれと言ったことはないが、強いて言うなら手作りの食事で栄養バランスを考えているところか。気を使ってる」
「なるほどー! 一流どころは栄養バランスの取れた食事を自分で作っちゃうんですね! 素敵!」
「いや、メシは献立から調理まで全部弟がやってる」
「ただのブラコンシスコンじゃねーか!!」
「ぁあ!?」
「ひぃ!? 嘘ですごめんなさい!」
つい突っ込んでしまいましたぁ!
ヤバい、殺される!
「あー、悪い。用事ができた。もういく」
「あ、は、はい! ありがとうございました!」
そう言うとナリタブライアンさんは颯爽と歩き出しました。
向かった先にはビワハヤヒデさんと、男の人が。
もしかしてあれが噂の弟さんかな?
すごい、ナリタブライアンさんの表情が違う。
キラキラしてるというか、生き生きしてるというか。
ああ、やっぱりシスコンブラコンなんだなぁ……でもそこもギャップ萌えですごい素敵だと思いました。
そして私はあまりの尊さに人生二度目の鼻出血で保健室へ運ばれました。まる。