【完結】もしもウマ娘がブラコンお姉ちゃんだったら最高だよね杯   作:藤原ロングウェイ

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まさかのめじょまっきーん三連発。
これには作者自身も驚きと戸惑いを隠せない。
(※この話はメジロブライト登場前に書かれております)

マンハッタンカフェ実装おめでとう!


メジロマックイーン(ブラコン度:A)と弟の日常の場合

【メジロマックイーンと弟と五人のメジロ四天王】

 

「大変ですわー!」

 

 ある日の昼下がり、そんな叫びと共にドドドド!というすごい音を立てながらクーねぇが走ってきた。

 

「どうしたの? メロンマックス3でも販売開始したの?」

「それならそれでとても喜ばしいことですが、違いますわ! ウマッターでメジロ家を侮辱する書込みを見つけましたの!」

「あーそういうのね。ほっとけほっとけ。言いたいやつには言わせておけばいいよ」

 

 よくあるんだよねそういうの。

 メジロ家は名門だから色々優遇されてるとか忖度されてるとかトレセン学園に裏口採用されてる説。

 そんなんあったら今頃トレセン学園のトレーナーはメジロ家の人間で溢れかえってるっつーの。

 メジロの誇りなめんな。

 

「ですが今回は私たちの従姉妹を侮辱する内容ですのよ!?」

「……は? え、ちょっと待って、それマジで言ってんの?」

 

 そうなってくると話は変わるわ。

 マジならメジロ家の総力を上げて潰すが。

 

「マジ卍ですわ! あまりにも酷い内容で……私、許せません!」

 

 おいおいおいおい、(社会的に)死んだわそいつ。

 メジロ家の陰口は有名税として甘んじて受け入れるが、姉さんたちに関しては看過できませんわ。

 というかむしろ絶許。

 久しぶりにメジロ本家直属の暗部に出動要請をかけることになりそうだな……!

 

「ほら、見てくださいまし! これですわ!」

 

 クーねぇがスマホの画面を見せてくれる。

 そこには……

 

『名門メジロ家って言っても、今トレセン学園にいるメジロのウマ娘って一人を除いて皆お嬢様っぽくないっていうか、どちらかというとイロモノ系だよねwww』

 

 ……あー、まぁ、有罪といえば有罪に当たりますかねぇ。

 罪状は事実陳列罪あたりかな?

 

「アスカもひどいと思うでしょう!? 私を侮辱するならまだしも、私を除いた(・・・・・)四人を侮辱するなんて……!」

 

 憤慨するクーねぇ。

 あれれー? おかしいぞー?

 なんかナチュラルに『自分はお嬢様です関係ありません』って顔してますね、このメジロ家イロモノお嬢様筆頭は。

 

「確かにライアンは筋トレ大好きの筋肉バカですわ! それでもとても素敵な子なのです! 許せませんわ!」

 

 ライアン姉さんか。

 すごい爽やか&素直でいい人なんだけどね。

 純粋な好意で『アスカも一緒にトレーニングしない?』って誘ってくれてるのはわかってるし嬉しいんだけどね。

 ……内容がトレセン学園に入れるほどのエリートウマ娘がやってるガチのトレーニングメニューでなければ。

 やめてください死んでしまいます。

 そんなクソデカタイヤを引きずって走るとか俺にはできません。

 

「ドーベルも確かに男性が近寄るとめっちゃガンつけて毒舌を吐いて、触れるもの皆傷つける鋭いナイフのような子ですが、本当はとても心優しい子なのです!」

 

 ドーベル姉さんね。

 めっちゃ美人なんだけど、男性嫌いがすごいんだよね。もしあの美貌から『身の程をわきまえろ下郎!』とか言われたら恐ろしくて俺なら即ハハァー!って平伏しちゃうわ。

 いや、そんなこと言う人ではないけども。

 幸い俺は子供の頃から知ってるし従姉弟でもあるので『その……アスカくんは、大丈夫だから』と少し照れながら言ってくれたのは正直すごいかわいかったし嬉しかったです。

 

「パーマーだっていきなりマジマンデーとか意味不明なこと言い出したりしてこいつ何言ってんですの?って思ったことも一度や二度で済まないですけれど、それでも大事な従姉妹なのですわ!」

 

 パーマー姉さんなぁ……

 明るいし親切だし空気読めるし気遣いも出来るし尊敬できる人なんだよね。

 まぁいきなり『パリピ語を勉強する』とか言い出したときはどうしようかと思ったけど、最近は本当に楽しそうに笑ってることが増えたから俺は良かったと思ってる。

『アスカも一緒にうぇーい!ってやる? 結構楽しいよ?』って言われて一緒にうぇいうぇいやったけど確かにちょっと楽しかった。

 

「アルダンだってずきゅんばきゅんずずずずきゅーん!とかあざとすぎますし、体も決して強いとは言えませんが、アルダンだって好きであざとかわ病弱になったわけではありませんわ! 本人の努力でどうにもならないことを責めるなんて、最低ですわ!」

 

 アルダン姉さんかぁ……

 あの人はどこに出しても恥ずかしくない正統派のお嬢様でメジロオブメジロって感じ。うちのお姉さまも見習ってほしいもんだ。

 ……まぁうちの姉は姉でいいところもいっぱいあるから、それはそれでいいんだけどね。

 話を戻す。いわゆる五人のメジロ四天王の中でも雰囲気が儚げな美人さんで、体調を崩した時にアルダン姉さんが好きそうな庶民的な食べ物とかを差し入れしたりすると『アスカくんはいい子ですね』とか言って未だに子供の頃みたいに頭撫でたりしてくるのがちょっと恥ずかしい。

 

 っていうか、クーねぇさっきからちょいちょい言葉に毒が混じってるのはなんなの?

 まぁクーねぇのことだから悪気も悪意もないんだろうけど、素直すぎて思ったことがそのまま口から出ちゃってますね。

 かかり気味です、これはいけません!(実況風)

 

「あークーねぇ。アルダン姉さんに限っては大丈夫。その『一人を除き』の一人がアルダン姉さんだから」

「あら? それではイロモノでないちゃんとしたお嬢様が私とアルダンで二人になってしまいますわ? おかしくないかしら?」

 

 心底不思議そうに首を傾げるクーねぇ。

 この澄み切った瞳、曇らせてはいけない。

 守護るんだ、俺が。

 

「あーまぁ、そうねぇ……」

 

 とはいえどうすりゃええねん。

 俺は空を仰ぐ。

 うん、今日も晴天。いい天気だ。

 

「アスカ、なんで遠い目をして空を眺めてますの? 私の疑問に答えてほしいのですけれど」

「……俺から言えることは一つ。五月雨を、集めて早し、最上川……」

「意味がわかりませんわ!?」

「意味は降り続く梅雨の雨を一つに集めたように最上川の流れが早くすさまじいなぁってことを伝えてるんだよ?」

「句の意味がわからないわけではありませんわ!?」

 

 意味がわからないと言ったり、意味がわからないわけではないと言ったり、うちのお姉さまも難しいお年頃のようだ。

 ふぅ……しかし、どうにか上手くごまかせたようだな。

 うん、世の中には知らないほうがいいこともあるってことさ。

 

「なんで目を合わせてくれないんですの!? ねぇアスカってば!」

 




前話を書き終わった時に「メジロのアスカくんに婚約者とか出来るとして、よく考えたらこの四人が最有力候補だよなそういや」と思ったら手が勝手に書いてました。
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