【完結】もしもウマ娘がブラコンお姉ちゃんだったら最高だよね杯   作:藤原ロングウェイ

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皆様、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します&ウマ娘を楽しみましょう!

お正月中にも高評価、感想、ここすきを入れてくださった方が何人も。ありがとうございます。
ウマ娘効果であることは重々承知しておりますが、それでも多くの方に読んでいただけて嬉しく思います。

新年1発目にして性癖全開のヘビィな話ですいません。
今回は文量が少ない代わりに明日も投稿する予定です。
よろしくお願いします。


【番外編】もしもウマ娘法が改正され姉弟間の結婚が可能になったら(グラス編)

 ~グラスワンダー姉弟の反応~

 

「ふーん、ウマ娘とその兄弟は結婚が可能に、ねぇ」

 

 グーねぇが作ってくれた夕飯を一緒に食べながら報道ニュースを見る。

 

「まぁうちみたいに仲良しの姉弟もいるし、もっとすごい人達もいるんだろうねー」

「…………」

 

 そんな話を振ると、グーねぇがめっちゃこっちを見ていた。

 ……なんだ?

 

「どしたのグーねぇ?」

「…………アスカは?」

「はっ? 何が?」

「今のニュース。どう思う?」

 

 今のニュースと言われても……ウマ娘法改正の件?

 

「いや、まぁ世の中は常に変化しているからね。同性婚も可能になったりLGBTとかも叫ばれたりしてるし、そういう時代がきたってことなんじゃない?」

「そうじゃなくて」

「じゃなくて?」

 

 話しながらズズズッと味噌汁を飲む。

 さすがグーねぇが作ってくれたやつだ。いと美味し。

 

「アスカは私と結婚したい?」

「ブッッッ!!」

「きゃあ!?」

 

 つい口に含んでいた味噌汁をテーブルにぶちまけ、和製マーライオンになってしまう俺。

 いきなり何を言い出すのだこの(ひと)は。

 

「汚いでしょ!!」

「ごめんなさい!」

 

『全くもう……』なんて言いながらテーブルを拭いてくれるグーねぇ。

 いや、でも俺悪くなくない?

 

「……それで? どうなの?」

「ど、どうなのと言われましても……」

 

 なんなんだこれは。何というのが正解なんだ?

 

「……じゃ、じゃあグーねぇはどうなのさ!」

「私?」

「そう! 人に聞く時は自分から先に名乗らないと大和撫子とは言えませんぞ姉上!」

 

 これでグーねぇも『うーん……』とか言って悩むだろう。

 そこで『ほら、グーねぇだって悩むでしょ。そういうことだよ』とか返せばOKやろ!

 と思っていたら──

 

「私は、アスカが私と結婚したいって望むのであれば、それもいいと思うわよ」

「…………エェー!?!?」

 

 何を言い出すのですか姉上!?

 ……俺は改めてグーねぇを見つめる。

 

 グーねぇは美人だ。

 美女美少女揃いのウマ娘の中でもとびっきり、最高クラスの美少女だろう。

 それになんだかんだ言って俺に優しい。

 厳しい時も多いが、それは俺への愛ゆえだと理解できるので厳しいとは思ってもきつい、辛いと思ったことはない。

 話だって合うし、二人きりの時に無言になったとしても全然苦しくない。

 そんな時間さえ和むというか、尊いと思える。

 家事だって万能だし、一歩引いて人を立てることも出来れば、果敢に先頭に立って人を率いることも出来る人だ。

 尊敬できるし、好きか嫌いかと言われればもちろん好きだ。

 グーねぇのためなら死ぬことすら厭わない。

 …………ん? あれ、もしかしてグーねぇって完璧なんじゃないか?

 いや、待て俺。落ち着け。グーねぇにだって欠点はあるはずだ。

 ほら、アレだ。えーっと…………そう! 胸が小さいとことか!?

 胸が※ガラスワンダー!なんてな!

(※ ガラスのように美しくフラットでビックリ!の意味)

 

「……クスクス」

 

 俺が絶賛混乱していると、クスクスと楽しそうな笑い声が。

 

「……もうダメぇ! ウフフフフ!」

 

 そこには腹を抱えて爆笑しているグーねぇの姿が。

 

「ウフフフ、ごめんねアスカ。冗談よ」

「…………冗談」

 

 はぁーと長い溜息が出る。

 なんだよもう……俺の混乱を返してくれ……

 

「なんかどっと疲れた……」

「ごめんね。でも嬉しかったわ」

「何が?」

「きっと『何をバカなこと言ってんのさ』って返されて終わりだと思ってたから。まさかあんなに悩んでくれるなんて思ってもいなくて、つい笑っちゃった」

 

 ペロッと舌を出すグーねぇ。

 ちくしょう、かわいいな俺の姉!

 

「……ねぇグーねぇ。もし俺が『じゃあグーねぇ、俺と結婚して』って言ったら、どうしてた?」

「……さぁ? なんて答えたかしらね? ナイショ!」

 

 ウインクをして食べ終わった食器を台所へ持っていくグーねぇ。

 その姿を見送りつつ天井を眺める。

 ……さて、この胸に生まれた感情はなんだろうか。

 あるいは、最初からあったのに気づいていなかったのか。

 とはいえ、この感情に名前をつけるのはよしておこう。

 少なくとも今はそれを知る必要はない。

 俺は俺で、グーねぇはグーねぇ。それでいい。

 

「あ、あとひとつ聞きたいんだけど、いいかしら?」

「なに?」

 

 台所で洗い物をしてくれているグーねぇがくるっとこっちを向く。

 笑顔だ。笑顔だが、凄まじい覇気を感じる……!

 これは、覇王色の覇気!?

 

「さっき長考している時、最後の方で何かとても失礼なことを考えてなかった?」

「カンガエテナイヨー」

「そう? ならいいんだけど」

 

 そう言って洗い物に戻るグーねぇ。セーフ!

 まぁとにかくだ。

 何が起ころうと、この先ずっとグーねぇに頭が上がらない事だけは確かだろう。

 




グーねぇ「……今更だけど、もしかして、私さっきアスカにとんでもないこと言ったんじゃ!?」

何気ない風を装い食器を洗いながらも、顔は真っ赤なグラスなのであった。
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