【完結】もしもウマ娘がブラコンお姉ちゃんだったら最高だよね杯 作:藤原ロングウェイ
またゴルシ姉弟です。出番多いな!?
前話と同じ内容なのに展開が全く異なります。まぁゴルシだし。
~ゴールドシップ姉弟の反応~
「おいアスカ! 聞いたかおい!」
休日、俺がパソコンで資料を作成していると、突然俺の部屋のドアをバァーン!と蹴破ってゴルねぇがズカズカと入ってくる。
なんでドアノブを回すっていう文明的なことができないのかな? 原始人なのかな?
……まぁ今更か(遠い目)
「何を?」
「ウマ娘に限り兄弟との結婚可能になったってよ! ヤバくね!?」
「ふーん」
適当に返す俺。
ぶっちゃけどうでもいいっす。
「おいおいおいおい、なんだぁ? 照れ隠しかおいコラ」
「イミフ」
ニヤニヤしながら何かをホザき始めるゴルねぇ。
酸素欠乏症かな?
「いやーしかしどうすっかなぁー悩むわーめっちゃ悩むわー」
「……何が?」
「何がってオメー、あたしのかわいいおとぴっぴのことだよ!」
「いや、自分関係ないんで悩まなくていいっす」
うわークッソめんどくさいムーブ来るぞこれ。
「ほら、アスカってばゴルねぇちゃんのこと大好きじゃん?」
「はぁ。まぁそうっすね、はい」
「つまり常々ゴルねぇちゃんと結婚したいと思ってたってことじゃん!?」
「思ってないっす」
つーか思ったこと一度もないっす。
俺はもっとこう、可憐な感じのウマ娘の担当になって、二人三脚で頑張った結果色々あって、ゆくゆくは商店街に店を構えて幸せな家庭を築く感じでいきたいっす。
「そしてそんな弟に結婚してくださいって土下座までされちゃあゴルねぇちゃんとしても考えざるを得ないって感じでさぁー!」
「してないっす」
まさかとは思いますが、この『弟』とは、あなたの想像上の存在に過ぎないのではないでしょうか。
あなたの病気は悪化しています。
あり得ません。専門家の意見を聞くまでもないことです。
「……えっ、何お前、ゴルねぇちゃんと結婚したくねぇの?」
「いやーきついでしょ」
俺の即答にゴルねぇがびっくりした顔をしている。
え、そんな驚く感じっすか。
あんたの中の俺は一体どうなってんの?
「………………ゴルねぇちゃん、ちょっと横になる」
そう言うと俺に背を向けてベッドに寝っ転がる。
静かになったから仕事を再開するか。
「…………」
あれから一時間が経過したが、まだゴルねぇはベッドで横になっている。
寝ているのかというと、そういうわけでもない。
こちらに背を向けてはいるが、鏡越しにじっとこちらを見つめ続けている。一時間ずっと。正直怖い。
しかし、あのゴルねぇが一時間も無言というのはちょっと例を見ない状況である。
そんなにへこむことだったのかさっきのやりとりは。
「……あーもう」
パソコンデスクから席を立ち、ベッドの横に座る。
「いい加減機嫌直せよなー」
「…………」
「おーい」
「…………ゴルねぇちゃん、今たんぽぽ食べるのに忙しいから」
意味がわからん。
「何がそんな不満なんすかお姉さま」
「アスカの一番がゴルねぇちゃんじゃないことが不満」
「お、おう……」
ドストレート来たな。
一瞬受け止めきれなかったわ。
「あーなんかもうどうでもよくなってきたなー次のレースは全編ムーンウォークで走ってみようかなー」
「お前マジでやめろよそれは」
ゴルねぇもだけど俺もめちゃくちゃ怒られるわ。
「あーなんかこの部屋にあるもの爆発させたくなってきたなー!!」
「ゴルねぇが一番だよ!」
なんでこんな情緒不安定なんだよ! こえーよ!
爆発物処理班っていつもこんな緊張感の中で作業してんのかな。尊敬するわ。
「じゃあゴルねぇちゃんと結婚したい?」
「……………………したいです」
「ちゃんと口にしなさい」
「あー大好きなゴルねぇと結婚したいなー」
「もっと大きな声で!」
「結婚したいなぁー!!」
「しょーがねーなーおめーはよぉー! ほんとシスコンなんだもんなぁー! カッー! モテる姉はつれぇわー!」
急に起き上がり、俺に抱きついて頭をワシャワシャしてくるゴルねぇ。
めんどくせぇ姉だよほんと。
まぁそこもかわいいといえばかわいいんだけども。身内贔屓だけどね。
元気が無いよりかはある方がずっといい。
「よし、じゃあちょっといってくっかな!」
「どこへ?」
「学園の放送室に決まってんじゃん! アスカに告られて困ったなーってお知らせしようか──」
「それやったら俺マジで泣くからな!? いいんだな!? 全校集会で壇上で号泣すっからな!?」
「わ、わかったよ。ジョーダンだよジョーダン。トーセンジョーダン!」
ワハハハ!とか能天気に笑うゴルねぇ。
全く……まぁこの先どうなるかはわからんけども。
少なくとも退屈することだけはないだろう。
ゴルねぇはアスカラブというよりは「お前はあたしのモンだろ?あぁん!?」って感じのジャイアン的独占欲全開タイプ。