【完結】もしもウマ娘がブラコンお姉ちゃんだったら最高だよね杯 作:藤原ロングウェイ
評価や感想もそうなんですが、ここすきされた箇所を見るもの大好きなので嬉しいです!
もしも結婚シリーズ、ハヤヒデとブライアンです。
私イチオシのウマ娘ですね!(実況風)
〜ビワハヤヒデ&ナリタブライアン姉弟の反応〜
『……というわけでウマ娘法改正によりウマ娘に限り兄弟との結婚が可能になったわけですが──』
俺とハヤねぇとアンねぇが夕食を食べている時にニュースからとんでもない話題が飛び出してくる。
「法改正ってすごいね。政治の話はよくわからないけど、きっと裏で色々あったんだろうね。あ、アンねぇ。これ食べてみて。新作」
「ん?」
「大丈夫、野菜じゃないから(生地に練りこんであるだけで)」
俺に言われてアンねぇが箸を伸ばす。
この
なので毎回ちゃんと『新作だから食べてみてね、ヤサイジャナイヨ』と言わなければならないのだ。
まぁハヤねぇは『野生動物の餌付けみたいだな』なんて言って笑っていたが。
「……どう?」
「ふむ……まぁまぁ美味いが、私としてはもっと味が濃いほうがいいな」
「それでもけっこう濃く味付したんだけど」
「もっと濃いほうがいい」
じっとこちらを見つめて威圧してくるアンねぇ。
これは、覇王色の覇気! さすがはG1ウマ娘といったところか。
下がれ! 心の弱い弟はひとたまりもないぞ!
「ブライアン。その料理はアスカがお前のために味や食べやすさ、栄養などを工夫して頑張って作り上げたものだ。それの味付けを濃くするなら栄養バランスのためにもっと野菜を食べる必要がでてくるが?」
「…………これでいい」
ハヤねぇの言葉に、憮然とした表情で答えるアンねぇ。
いいんかい。どんだけ野菜食べたくないんだ。
「ふむ……しかし、どうなんだアスカ」
「えっ? 何が?」
「さっきのニュースだ」
さっきのニュースというと……ウマ娘とその兄弟は結婚出来るってやつ?
「あー多様性の時代だし、それもいいのでは? つーかもう改正されちゃったからいまさらどうこうできないし」
「そうじゃない。アスカの意見を聞きたい。どうするんだ?」
「ど、どうする!?」
え、何、そういうこと!?
「えっと、つまり……俺がハヤねぇたちと結婚するかどうかみたいな話でせうか?」
「はぁ? 何を言っている?」
困惑した表情のハヤねぇ。
あれ、違った!? そういう流れの話じゃなかったの!?
「あ、あははは! ごめんごめん、そういう話になるのかと思ってた」
は、恥ずかしい! 勝手に勘違いしてた!
なんたる自意識過剰シスコンなんだ俺は。
恥ずかしさを隠すために味噌汁を啜る。
「そもそもだ。姉弟で結婚可能になったのならば私達が結婚することは確定事項だろう?」
「ブッー!」
「「うわぁ!?」」
そして味噌汁を盛大に吹く俺。
「ゲホッゲホッ……」
「だ、大丈夫かアスカ!?」
「どうせならそこのサラダの方にぶっかけてくれれば食べなくて済んだのに……」
背中をさすってくれるハヤねぇに対し、俺の味噌汁の攻撃方向に文句をつけるアンねぇ。
「はぁ、はぁ……ごめん、もう大丈夫だよハヤねぇ」
「全く、びっくりさせないでくれ」
呆れたような顔をするハヤねぇ。
いや、ビックリさせないでくれは俺のセリフなんだけどね!?
なんか一瞬ですごい疲れたな……とりあえずお茶を飲むか。
「それで、私とブライアン。どっちと結婚するんだ?」
「「ブッー!」」
「うわぁっ!?」
俺がお茶を、アンねぇが飲んでいた牛乳を同時に吹き出す。
「何をやっているんだお前たちは……! テーブルがもう色んな液体でグショグショになってしまったじゃないか」
プンスカしながらテーブルの料理を片付けるハヤねぇ。
……え? 俺ハヤねぇかアンねぇと結婚するの?
いや、そりゃ二人共大好きだけど、結婚とか考えたこともなかったな。
というより、いつまでもこのまま三人で過ごしていくんだと思い込んでた。
ちらっとアンねぇを横見る。
「っ!? なななな、なんだ!? やる気か!?」
「何を!?」
アンねぇは顔を真っ赤にしてファイティングポーズを取る。
アンねぇはスラッとしてるけど出るところは出ていてめちゃくちゃ美人だし、凛々しくてかっこいい。
それにウマ娘としての実力は誰もが認めるところだ。
好き嫌い激しかったりマイペースだったりわがままだったりするけど、そこもアンねぇの魅力を引き立てる。
生活能力が低いこともあって『俺がしっかりそばで見ていてあげないと!』って気になってしまうのよね。
あと驚いた時にたまに『きゃっ!』って言うところもギャップがあってめっちゃかわいい。
まぁその後顔赤くしながらめっちゃ睨まれて殴られるんだけど。
「まぁ将来の伴侶としてどちらが優れているかは一目瞭然だな。その選択がアスカの勝利の方程式だ」
ハヤねぇが自信満々に腕組をして俺の目の前に立つ。
ハヤねぇは長身美人さんで、これまたスタイルも抜群。非の打ち所もない。
本人は髪のもじゃり具合を気にしているが、俺としては髪を漉くのもモフるのも好きなので何も問題はない。
一見クソ真面目に見えるが、実際はかなりノリがいい性格でおちゃめなところもある。
欠点は……なんだろ。バレンタインは必ずバナナメインのチョコをくれるところ?
あと
「……私が姉貴に負けると?」
「フッ……お前は確かに強いが、アスカのことに関してはいくらブライアンとて私に勝てまいよ。なぜなら私はアスカの一番の姉だからだ。完璧な理論だな」
ハヤねぇを睨むアンねぇと、メガネをクイッとやって余裕綽々のハヤねぇ。
やめて! 私のために争わないで!
「ならウマ娘同士、レースの結果で決着をつけるべきだろう。それとも、アスカの前で負けるのが怖いからやめるか、姉貴?」
「……ほぅ。つまらない挑発だ。だがあえて乗ってやろう」
二人の間にバチバチと火花が飛び散る(幻覚が見えた)。
「「勝負だ!!」」
言うやいなや、二人はドドドッ!と音を立てて外に出ていく。
そしてポツンと一人その場に残される俺。
え、レースの賞品なの俺? あと結婚と足の速さ、関係なくない?
……とりあえず、夕飯作り直すか。
優柔不断で二人が大好きな俺はシスコンとなり、永遠に姉妹空間をさまよう。
そしてどうにかしようと思ってもどうにもできないので──そのうち俺は考えるのをやめた。
あと夜間に勝手に練習場で走っていたハヤねぇとアンねぇはたづなさんに見つかり、めちゃくちゃ怒られた。
ハヤヒデ「現状、アスカの幸せを一番に願っているのは私であり、アスカを一番幸せに出来るのも私。つまり、アスカは私と結婚するのが人生の最適解だ。完璧な理論だな!」
ブライアン「姉貴は相変わらずアスカのことになると発想が斜め上にぶっ飛ぶな……別に私でもいいと思うけどな(ボソッ」