【完結】もしもウマ娘がブラコンお姉ちゃんだったら最高だよね杯 作:藤原ロングウェイ
皆様も心身ともに体調不良にはお気をつけください。
また、休載中にも関わらずお気に入り登録や評価をしてくださりありがとうございます。
サトノダイヤモンド(姉)実装!
なんか最近アプリ内でウマ娘のお姉ちゃんが増えてきましたね!良いことです(ニッコリ)
というわけでいつも通りアプリとは別の世界線、不思議時空のお話です(苦笑)
「
皆さんこんにちは、中央トレセン学園の新人トレーナー、アスカです。
先日、俺の姉でもある担当ウマ娘がデビュー戦で華々しい勝利を上げましてね。気分も上々↑↑です!
学園内だけど、ついつい歌も歌っちゃいますよね!
「
「駆ぁ~けぇ~ろぉぉぉ〜! 疾風のぉぉぉ~! とれせぇぇぇ〜んウマ娘ぇぇぇ~っ!!」
俺のカラオケの持ち歌である【魁!トレセンウマ娘!】に合わせるように、突然こぶしの効いた美声が隣から響く。
この声は……
「おー、キタちゃん。おっすー」
「やっほー! こんにちはアスカくん、じゃなくってアスカトレーナー!」
そこにいたのは我が愛しの姉の幼馴染であり親友であり
昔から姉とキタちゃんの三人で一緒に遊んだりしていたので今でも仲良しさんであり、俺にとってはもう一人の姉のような存在でもある。
「別に今まで通りアスカくんでいいよ。言いにくいでしょ」
「でもせっかく念願のトレーナーになれたのに、それはなんかアスカくんに悪い気が──ってまた言っちゃった! てへっ」
自分の頭をポコっと叩き、舌をぺろっとだすキタちゃん。はいかわいい。
俺の性癖は姉とキタちゃんのおかげで歪みっぱなしです。
幼い頃から世界最高クラスの
「俺とキタちゃんの仲でしょ。今更他人行儀な態度取られる方が傷つくよ」
「~~~っ! もうっ! アスカくんは相変わらずかわいいこと言ってくれるなぁ!!」
キタちゃんに真正面から抱きつかれる。
待って! トレーナーじゃなくてくん呼びでいいとは言ったけど、これは行き過ぎです!
他人に見られたら事案! 事案ですよ!
そしてこんなのをキタちゃんパパに知られたら……
『おい、アス坊。うちの娘を傷ものにした責任はちゃんと取るんだろうな?』チャカ
黒光りするチャカっとした物体がキタちゃんパパの懐からチラリズム!
その後はトレセン学園を辞めてキタちゃんの実家に永久就職が決定してしまいます! ヤバいわよ!
……まぁキタちゃんのお婿さんになれるのならそれはそれで素晴らしい人生なのでは?と思わんでもない。
「キタちゃん、タップタップ。一応俺も男の人だし、人の目もあるし、離れて離れて」
「あっ!? そ、そうだよね。子供扱いしてごめんね!」
慌てて俺から離れるキタちゃん。
残念に思わんでもないが、今の俺は姉と共にG1勝利を目指す修羅の一人。
学園在学中のウマ娘との色恋はトレーナー式目、士道不覚悟にて切腹なり。
「いやー、ついいつも通りの反応を……よーし、じゃあアスカくんにお助けキタちゃん! 困ったことがあったら何でも言って!」
キタちゃんが胸をドンッと叩く。
……ふむ、服の上からでもわかる素敵なふくらみが俺を狂わせますね。
「じゃあ……実は今、すごい困ってることがあって……」
「おぉ!? あるの!? なんでも言って! アスカくんの困り事ならなんでも助けちゃうよ!」
「……なんでも?」
「なんでも!」
ん? 今なんでもって……?
「実は……」
「実は?」
「彼女が欲しいんだけど、出来なくて困ってます」
「………………へ?」
目が点になるキタちゃん。
まさかこんな悩みを切り出されるとは思ってなかっただろう。
「彼女が欲しいんだけど、出来なくて困ってます! 助けてくれますか!?」
「え、えぇぇぇ!? そ、それって、つまり、えと、そういう、こと……!?!?」
顔を真赤にしてあわあわし始めるキタちゃん。
フフフ、男に『なんでも』なんていうとこういう目にあうのだ。
キタちゃんは恐らく俺が『キタちゃん彼女になって!』って言っていると思っているのだろう。
だが、俺は『彼女が欲しいんだけど、出来なくて困ってます』と言っただけ。
からかわれてるのにいつ気づくかな?
「えっと……その…………わ、わた──」
「何のお話?」
「うおっ!?」「きゃあっ!?」
後ろから音もなく忍び寄ってきたウマ娘の登場にめっちゃ驚く。
「楽しそうなお話をしてたみたいだけど、何のお話だったの? アスカ、キタちゃん?」
そこにいたのはぱっちりお目目の美少女ウマ娘にして俺の姉、サトノダイヤモンド。通称サトねぇだった。
「びびったぁ……いつのまに背後に」
「二人を驚かそうと思って、静かな呼吸で潜伏態勢をとってたの」
クスクス笑うサトねぇ。
何そのレース中盤が迫ったとき後方にいると持久力を回復しそうな特技。
心臓に悪いからやめとくれ。
「それで、何のお話?」
「え!? いや、えっと、これは、その、違くて!? そういうのじゃなくて!?」
「俺が『彼女が欲しいんだけど、出来なくて困ったなー』って話をしてたの」
テンパるキタちゃんをよそにサラッと話す俺。
「アスカは彼女さんが欲しかったの? じゃあお父様に連絡して──」
「ステイステイステイステイ」
携帯電話を取り出し、どこか(恐らく父さん)に電話をかけようとするサトねぇを止める。
「どうしたの?」
「いや、どうしたのじゃなくて。何するつもり?」
「お父様に連絡してお見合いパーティーを開いて貰おうと思って」
「やめて?」
「大丈夫よ、男の人はアスカだけだから」
ニッコリ笑顔のサトねぇ。
それどこのバチェラージャパンですかね?
いや、まぁ自分で言うのもなんだが俺はサトノグループの御曹司なのでリアルバチェラー余裕だが……
「まずはサトノグループの関係会社全てに告知募集してエントリーシートの受付からはじめましょう!」
「マジでやめてもらえる?」
「エントリーシートの合格者を集めて集団面接を三回くらいして、それを通過した人と私との個別面接を六回くらいかしら?」
「それはもうお見合いパーティーではなく就職活動なのでは??」
つーかサトねぇとの個別面接多すぎない? そんな話すことある?
「俺じゃなくてサトねぇが面接官やるの?」
「えっ? もちろんよ。アスカに相応しくない女性がどんな手段で入り込んでくるかわからないでしょう? だってアスカはこんなにかわいいんだもの♡」
「「…………」」
キラキラ笑顔のサトねぇに対し、顔が引きつる俺と苦笑いのキタちゃん。
見ての通りサトねぇは俺を溺愛している重度の
「あの、サトねぇ。俺、相手は自分で見つけるから大丈夫だよ。ほら、フィーリングで」
「でもそれだと相手が実はどんな女性かわからないわ。お姉ちゃんが『ああ、この人ならアスカを任せられるな』って思えるような、ちゃんと面接を合格した人じゃないとダメよ」
謎のお姉ちゃん説を力説するサトねぇ。
なぜだろう、なんの前触れもなく突然俺の頭の中に『お前が言うな』ってワードが浮かんできたぞ……?
「あ、もし彼女さんが出来たらちゃんと並木道の一番奥の木の下で喧嘩するのよ?」
「嘘でしょ……暗にすぐに別れろって言われてる……」
ちなみに、この学園には並木道の一番奥の木の下で大喧嘩すると一生仲が悪いというジンクスがあります。
「違うわ。私とアスカはあの木の下でケンカしたけど仲が良いままでしょう? アスカの恋人になってサトノ家の一員になるならそのくらいのジンクスは破れないと!」
「無茶を仰る……」
両手を前に出し上下に振りながらフンスフンスと鼻息荒いサトねぇ。
ケンカって……この前やった他人から見たらバカップルがいちゃついてるようにしか見えないようなじゃれ合いのことですかね?
つーかジンクス破りはサトノ家じゃなくてあなた個人の趣味というかライフワークでしょ。
「まぁ彼女うんぬんは冗談だけどね。今はサトねぇと一緒にG1勝利することが最大の使命だし。なんなら俺が生まれた意味はサトねぇにG1獲らせることだと思ってるし」
「アスカっ……! アスカみたいな素敵な弟が私の運命のトレーナーさんで嬉しいっ! お姉ちゃん頑張るね!」
感極まったサトねぇに抱きしめられる。
すごい柔らかい感触と良い匂いに包まれると同時に、ウマ娘パワー全開のハグにより死の足音も聞こえるというヘルアンドヘブン状態ですね。
だが、我が生涯に一片の悔いなし……!
「……ふーん、冗談だったんだ」
「……ん?」
そんな感じで俺が幸せに死にかけている時、ふと横を見るとキタちゃんがとてもご機嫌麗しくないお顔をして俺を睨んでいた。
「私が頑張って助けてあげようとしたのに、冗談だったんだーそうだよねーアスカくんはダイヤちゃん一筋だもんねー」
「……? そうですけど?」
「ガルルルルッ!」
「ひぃ!? キタちゃんご乱心!?」
すごい形相のキタちゃんから威嚇される俺。
なぜ!? 俺がサトねぇ一筋なのは今更だし周知の事実では!?
「もーっ! 私がどんな思いで──」
「キタちゃーん! 今大丈夫ー!? お助けー!」
キタちゃんに詰められていると、遠くからキタちゃんの友達っぽいウマ娘の姿が。
これを利用しない手はない!
「キタちゃんキタちゃん、友達が呼んでるみたいだよ? 助けてあげないと!」
「……わかったー! 今いくねー!」
後ろを振り返り声を張り上げるキタちゃん。
そしてまたこっちを向く。
「……アスカくん。キタねぇちゃんをからかった件についてはまた後日、改めてお話をさせていただきます。いいですね?」
「はぁ……えっと、そんな改めて話すことある?」
「い・い・で・す・ねっ!?」
「はい、わかりました! 申し訳ございませんでした!」
キタちゃんのすさまじい迫力に頭を90度、直角に下げて謝罪をする俺。
「じゃあダイヤちゃん、またね! ……ついでにアスカくんも!」
「ふふっ。うん、またねキタちゃん」
友達の元へ走っていくキタちゃんに手を振るサトねぇ。
なんかキタちゃん変な感じだったな……もしや年下にからかわれるのは年上の沽券にかかわるとかそんな感じなのかな?
今度からは気をつけよう。
そんなことを思っていると、サトねぇがニコニコと俺を見つめていた。
「……何?」
「ふふ、なんでもないわ。そういうところもアスカはかわいいなぁと思って♡ さぁ、今日も練習頑張りましょう!」
そして俺は笑顔のサトねぇと手を繋いで練習場へ赴くのであった。
サトノダイヤモンドだだ甘お姉ちゃん概念が藤原の性癖に合いすぎてました。
サトノクラウン実装の可能性を考えるとサトねぇ呼びは少し迷いましたが、マチタンだってアプリ内でフクからおマチさんって呼ばれてたしセーフかなって。
以下、作者のどうでもいい話。
仕事の休みが2月から月に4回となったことと、今年に入ってから3回も救急車で緊急搬送されるという事態に陥り心身ともにダウンしておりました。幸い(?)にもコロナではなかったです。
ただ身体が麻痺して徐々に動かせなくなり、呂律も回らず廊下に倒れ込んだ時はさすがに死を覚悟しました(苦笑)
今後の執筆予定ですが、サトねぇの日常とキタねぇとフウねぇの話は書きたいと思っていますが、体調のこともあるので未定とさせていただきます。
出来れば今月中にもう一話くらい投稿できたら嬉しいな。