【完結】もしもウマ娘がブラコンお姉ちゃんだったら最高だよね杯 作:藤原ロングウェイ
やはり読者さんから良い反応をもらえると嬉しくなりますね。ありがたいことです。
藤原大好きダイヤちゃん回。
やっぱり元がクレイジーだと書きやすくていいですね。
今回のマックちゃんはサトノ姉弟が初等部のころからちょくちょく会っているというオリ設定です。
あとよく調べたらアプリ中でゴルシがダイヤちゃんを『ダイヤ』ではなく『サトノ』と呼んでいたことにちょっとびっくり。ダイヤ呼びだと思いこんでた……
【サトノダイヤモンドと弟とゴルマクとなんなんですのこの茶番】
「よーし、今日も練習頑張ろう! サトねぇ!」
「ええ! ソニ○クくんだって頑張ってるもの! 私も頑張らないと!」
青いハリネズミなんてどうでもよろしい。
そんなアホな会話をしながら歩いていると、こちらに歩いてくる見慣れた二人組が目に入る。
そのウマ娘は──
「マックイーンさん!」
「あら、ダイヤさんにアスカトレーナー。ごきげんよう」
優雅にお辞儀をしてくれたのはメジロマックイーン。
公私ともに昔から可愛がってもらっている、親戚のお姉さんみたいな人であると同時にサトねぇの師匠的な存在であり憧れのウマ娘でもある。
実はサトノとメジロはお互いに協力関係というか、同盟相手みたいな間柄である。
メジロ家は今まで積み上げてきたレースに関するノウハウなどをサトノ家に指南し、我がサトノ家は莫大な資金が必要となる最新のトレーニング機材や医療器具などをメジロ家に提供するというウィンウィンな関係だ。
「マックイーンさんお疲れ様です。ついでにゴルシも乙」
「ヘイヘイアスカティン! なんでマックイーンにはさん付けなのにゴルシちゃん様は呼び捨てなんだアーン?」
「人徳に決まってんだろ常識的に考えて。月とすっぽん、提灯に釣鐘、賢者と遊び人だわ」
そしてマックイーンさんの隣にいたゴールドシップから因縁をつけられる。
なぜマックイーンさんほどの素晴らしいウマ娘がこんなヤベー奴と絡んでいることが多いのか……
きっとゴルシは友達いないからマックイーンさんが哀れんで仲良くしてあげてるんだろうな。
さすがマックイーンさんだぜ!
「おいおい聞いたかサトノ~今の言い草をよ~? お前の弟だろ、ちゃんと躾けとけよなー」
「ごめんなさいゴルシさん……ダメよアスカ、真実は時に人を傷つけるんだから。嘘も方便っていうでしょ?」
「ヒュー、この弟にしてこの姉ありだぜ!」
サトねぇの物言いにアヒャヒャヒャ! と爆笑してサトねぇの肩をバンバン叩くゴルシ。
うちのお姉さまはなぜか変人と仲が良い。
特にゴールドシップ【職業:ハジケリスト】、ナカヤマフェスタ【職業:流離いのギャンブラー】、シリウスシンボリ【職業:悪(笑)のカリスマ】の三人には可愛がられており、カードゲームなんかを一緒にやったりしているようだ。
なぜこんなヤベーやつらとばかり気が合うのか、コレガワカラナイ。
……まぁうちのお姉さまも一部からは【クレイジーダイヤモンド】とか言われてるから類友なのかもしれんが。
……あ、そうだ。
「マックイーンさん! この前のレース見ましたよ! 圧巻でしたね!」
「ふふ、ありがとうございます」
「あの最終コーナーのキレッキレのコーナリング! あれぞまさにメジロの誇るエレガンスライン! トレセンの教本にそのまま載せてもいいレベルの素晴らしい走りでした!」
「あら、そこまで褒められるとさすがに照れてしまいますわ」
俺のべた褒めに頬に手を当てて困ったように笑うマックイーンさん。
あのレース運び、参考にしたいけど一つ一つの走行技術とか咄嗟の判断とかレーン移動とか全てのレベルが高すぎてなかなか真似できんが、いつかモノにしたいね。
「……おい、いいのかサトノ。あの食いしん坊バンザイに弟が食われかかってるぞ」
「まぁ」
ニヤニヤ顔のゴルシと、大げさに両手で口を覆うサトねぇ。
「だ、誰か食いしん坊バンザイですか! というか、ただ話をしていただけでしょう!?」
「いーや、あたしにはわかるぜ。獲物に狙いを定めた猛獣っつーか、目標をセンターに入れてスイッチっつーか、お前もメジロにしてやろうか!?っつー執念を感じた」
「は、はぁ!? 意味がわかりませんわ!?」
ゴルシの暴言に顔を赤くして怒鳴るマックイーンさん。
こんなアホの戯言なんてスルーすればいいのに……真面目ですね。
まぁそんなところもマックイーンさんらしいけどね! さすマク!
「……まぁ、確かにアスカトレーナーであれば人柄も能力も家柄もメジロ家の一員として迎えるに申し分ない方だとは思いますが」
「ほらー、聞いたかサトノ今の。逆光GENJIだよ。他所んちの子供を自分好みに調教して、美味しく実ったらそのままパクパクですわ!だよ。こえー女だぜマックちゃんはよー」
「なななななんて低俗な……! ぶちのめしてさしあげますわぁ!!」
顔を真っ赤にしたマックイーンさんがカワカミプリンセスみたいなことを言い出してゴルシと追いかけっこを始める。
いや、自分好みに調教って言われても、俺はあくまでサトねぇのおまけでありマックイーンさんとはそれほど絡みがあるわけでは……
というか、俺ってこう見えて一応サトノ家の御曹司なのでメジロ家に婿入りは多分無理じゃないかな。
俺が婿入りしたらサトノ家はサトねぇの旦那さんが継ぐことになっちゃうし。
……サトねぇの旦那? 結婚するの? サトねぇが? 俺以外の男と?(錯乱)
やばい、変な想像して気持ち悪くなってきた。吐き気がする。熱も出てきたし頭痛がすごいし呼吸が苦しい。
「……なぁおい、アスカちんが急にゾンビみたいな顔色になってんだけど大丈夫か?」
「ア、アスカ!? 大丈夫!?」「アスカトレーナー!?」
「コヒュー、コヒュー」
『大丈夫だよサトねぇ』と言いたかったが、すでに虫の息の俺は口から二酸化炭素を吐くことしか出来なくなっていた。
「ふむ、スーパードクターGの診断によると、シスコニウム欠乏症だな」
「そ、そんな!? スーパードクターGさん、どうすればアスカは助かりますか!?」
「姉といちゃいちゃすりゃ治る」
「わかりました! アスカ、お姉ちゃんといっぱいいちゃいちゃしましょう!
サトねぇに思いっきり抱きしめられた。
……ゴルシ、GJ。今度なんか奢ってやんよ。
「…………なんなんですのこの茶番」
マックイーンのやる気が下がった。
その後マックイーンさんたちと別れ、二人で練習場に向かう。
「マックイーンさんってとっても素敵よね」
「ん~? そうだね。常に優雅で凛々しく、
俺もサトねぇの誇りのために自分の人生を全て捧げる覚悟はあっても、マックイーンさんみたいに家の誇りのために自分の人生を全て捧げる覚悟があるかと言われると……
「マックイーンさんのこと、好き?」
「人としての意味でなら好き。ラブの意味なら微妙」
「そっかぁー残念」
残念と言いながらも、あまり残念そうな顔はしていないサトねぇ。
「お姉ちゃん、キタちゃんかマックイーンさんなら安心してアスカを任せられるんだけどなぁ」
「…………今はそういうのいいかな」
「そっか」
「サトねぇがいてくれればそれでいいよ」
「…………そっか」
「うん」
そんなどうしようもない
アキュートおばあちゃんをお迎えできたので、キューねぇ書きたい欲がすごいです!(笑)
がんばるぞー、えいえいむん!