【完結】もしもウマ娘がブラコンお姉ちゃんだったら最高だよね杯   作:藤原ロングウェイ

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感想、ここすきありがとうございます。

ワンダーアキュート(姉)実装です。
サンプルボイスを聞いたときは「ガチでおばあちゃん喋りで人気出るのかこの子……」と心配になったものですが、蓋を開けたら全部可愛かったですね!


ワンダーアキュート(ブラコン度:A)と弟の場合

「うーむ、どうしたもんか……」

 

 俺の名はアスカ。トレセン学園のトレーナーである。

 もうすぐ練習開始時間ではあるのだが、トレーナー室にてトレーニングメニューの見直しを図っていた。

 すると、後ろから声をかけられる。

 

「アスカ~。精が出るねぇ。でも無理し過ぎは良くないよぉ。はい、お茶でも飲んでゆっくりしようねぇ」

「ああ、ありがとうキューねぇ」

 

 担当ウマ娘であり我が姉のワンダーアキュート、通称キューねぇがお茶を持ってきてくれた。

 梅昆布茶か。さすがの渋いチョイスやな。

 

「……ふぅ。美味しい。ホッとするわ。ありがとうねキューねぇ」

「いえいえ、どういたしましてじゃよぉ」

 

 姉弟二人で椅子に座りお茶を啜る。

 癒やし空間が形成されていますね。体力回復します。

 

「ところで、すごく真剣そうだったけれど、アスカは何をしてたのかね?」

「ん? ああ、キューねぇのトレーニングの微調整」

 

 キューねぇがスマートファルコンさんから砂のバトンを引き継いでから早数年。

 本格化に陰りが見え始め身体能力が少しずつ、しかし確実に低下していっているが、それでも走り続けるキューねぇ。

 だがライバルは今がバリバリ全盛期のタルちゃんや伸び盛りのリッちゃんなど、若い世代がドンドン進出してきている。

 俺にできることはできるだけ体に負担をかけずに、かつ今の身体能力を少しでも維持できるように調整することだ。

 

「あらあら、私のために苦労をかけるねぇ」

「キューねぇのためならこの程度の苦労は苦労のうちに入らないよ。俺もいつまでもキューねぇが走る姿を見ていたいしね」

 

 俺の言葉にキョトンとした後、にっこり笑うキューねぇ。

 

「ふふふ、ありがとうねぇ。アスカはいつだって最善の道を考えてくれる……だから、あたしも挫けずに走り抜けたいって思うのよ。……でもね」

 

 そう言ったキューねぇのその笑顔が曇る。

 

「アスカはやればできる子だけど、とても感謝しているけれど、頑張りすぎちゃうのが玉に瑕だからお姉ちゃん心配さね」

「チーム持ってたら大変だったかもだけど、俺はキューねぇ専属のトレーナーですし? まだまだ頑張るよー、えい、えい、むん!」

「それは違う人のやつじゃねぇ」

 

 そう言うとキューねぇは後ろから大きめな袋を持ってきた。

 

「なら、そんなに頑張っているアスカにご褒美じゃよぉ」

「え、何? おかき? それともべっこうあめ?」

「いやいや、今日はいつものではなくて、ハイカラなお菓子を用意したんじゃよぉ♪」

「ハ、ハイカラ!?」

 

 あ、あのキューねぇがハイカラなお菓子に目覚める、だと……? 

 どうしたんだ、明日の天気は晴れときどき砂、ところによりダートなのか。

 

「あたしも華の女学生だからねぇ。タルマエちゃんやリッキーちゃんから、とれんど?を教えてもらってねぇ」

 

 華の女学生って……大正時代のウマ娘かな? 

 しかし、馬○道の制服みたいな服を来たキューねぇ……アリだな! 

 俺が一人で姉に萌えていると、キューねぇが袋から箱を取り出す。

 

「うふふふ。これが今、若人に大人気のハイカラなお菓子……【かすていら】じゃよぉ」

 

 キューねぇが取り出したのは文○堂のカステラだった。

 幕末か!? 大正時代から一気に幕末までタイムスリップですよ! 

 キューねぇは時をかけるウマ娘だった……? 

 ……はっ!? まずい! 俺の微妙な反応にキューねぇがしょんぼりした感じになっている! 

 

「……気に入らなかったかねぇ。アスカにも流行り物を食べさせてあげたいと思ったんじゃが……」

「いやいやいやいや! 文明○のカステラ食べてみたかったんだよね! 今これが一番ナウなヤングにバカウケなやつだからね!」

「おぉ~、それならよかったよぉ。いっぱい買ってきたから、たんとお食べ」

 

 俺の言葉にニコニコ笑顔のキューねぇ。

 そしてどこからともなく『チョベリグぅ!』とかいう声が聞こえた。

 意味がわからないよ。

 とりあえずカステラを二人でもぐもぐ食べる。

 

「美味しいね」

「美味しいねぇ。若い子が好きなのも納得さね」

 

 いや、あなたも若いよね……? 

 

 

 

 

 

 カステラを食べ終えた俺達は立ち上がる。

 

「さて、そろそろ練習始めるかね」

「お姉ちゃん、今日はいつも以上に頑張るよぉ。いつものアレ、お願いしようかねぇ」

「お、練習前でも気合をいれるその意気やよし! じゃあ闘魂注入、イクゾー! デッデッデデデデ!」

 

 ルーティーンである闘魂肩たたきを開始したその時、トレーナー室のドアが開かれた。

 

「すいませーん、アキュートさ──」

「そぉい!」ビシッ! バシッ! ビシッ! 

「ふほー!」

 

 そこにいたのはキューねぇのかわいい後輩でありライバルでもあるホッコータルマエだった。

 

「おお、タル、ちゃん!」ビシッ! バシッ! ビシッ! 

「わほー!」

「どう、した、の!」ビシッ! バシッ! ビシッ! 

「ひゃっほー!」

「………………」

 

 無言で俺たちを見つめ続けてるタルちゃん。

 その目にはなぜか恐怖が宿っている。

 ……何かあったのだろうか? 

 

「タルちゃんどうし──」「タルマエ、どうし──」

「リッキー! 入ってきちゃダメ! 今すぐここから離れるわよ! 失礼しました!」

 

 言うな否や、リっちゃんの手を取りダッシュで離れていくタルちゃん。

 なんぞ? 

 

「え、えぇ!? なんで!?」

「いいから! 私達まで薬に感染しちゃうわ!」

「か、感染!? どういうこと!?」

 

 なんぞ?? 

 走り去るタルちゃんたちからなんか『またアグネスタキオン先輩のしわざね!』とか聞こえたが……

 またなんかやったのかあいつ……困ったもんだ。

 

「アスカ、タルマエちゃんとリッキーちゃんはどうしたの?」

「わからん。なんか走り去っていった……ピンポンダッシュでもしたいお年頃だったのかな?」

「なんだったんじゃろうねぇ?」

 

 ……まぁいいか。

 本当に困ったことがあれば自分たちのトレーナーに相談するだろうし。

 それでも解決しないなら先達として話を聞いて導いてやればいい。

 

「よし、じゃあ今日も練習頑張ろう!」

「頑張るよ~えい、えい、むん!じゃよぉ」

「それ違う人のやつね」

 

 

 

 次の日、なぜかアグネスタキオンのトレーナーから『うちのタキオンが迷惑をおかけしてすいません。光りませんでしたか?』と謝られた。

 なんぞ??? 

 




突然ですが、12月6日(姉の日)の更新をもちまして完結させることにしました。
(いるかどうかはわかりませんが)この作品を楽しみにしてくださっていた読者さんには申し訳ありません。
ウマ娘自体は大好きなので、今後は一ユーザーとして楽しみたいと思います。
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