【完結】もしもウマ娘がブラコンお姉ちゃんだったら最高だよね杯   作:藤原ロングウェイ

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感想、高評価、ここすきありがとうございます。

皆様、お久しぶりです。
バレンタインだけど、それとは全く関係なく完全にネタ枠のジャングルポケット(姉)実装です!
去年はサプライズでマチタン書いたらアニバで本当にマチタン本実装されたので、今年はジャンポケ書いたからジャンポケ実装される!といいな〜なんて。
あと「なんでジャンポケ?」「なぜこのキャラ付け?」という方は『JAMの誓い』で検索してみるといいんだぞっっっっっ!
(このお話はジャングルポケット実装前に書かれております)


【番外編】もしもジャングルポケット(ブラコン度:A)と弟の場合だったら

「ジャンポケ先輩……」

「ジャンポケ先輩だ……!」

 

 その声とともに、トレセン学園の廊下を歩いていたウマ娘たちがサッと道を開ける。

 

「ガハハハ! ただ歩くだけでこの注目度! 学園の人気者は辛いなアスカーー!!」

「せやね~」

 

 このでかい声でガハハハ笑っているウマ娘が注目されてるのは事実。

 ただ廊下の隅っこに避けた彼女らの目は『うわ、関わらんとこ……』『うるさいから距離とっとこ……』という人気者に向ける視線ではなかった。

 しかし俺の担当ウマ娘であり我が姉でもあるジャングルポケット、通称ポケねぇにはそんなものは関係ない。

 常に前向き、どんなこともプラスに考える生まれついてのポジティブモンスターであるポケねぇにはノーダメ余裕なのだ。

 

「お、ジョーダンじゃん! よージョーダーン!!」

「……ゲッ」

 

 ポケねぇが可愛がっている後輩、トーセンジョーダンを見つけ突撃する。

 

「どうしたジョーダン、変な顔して! 悩み事か!?」

「いや、そういうのじゃないし……」

 

 ゲンナリしているジョーダンにハイテンションで肩を組むポケねぇ。

 ジョーダンの変な顔の発生源はあなたですよ……

 あの顔は『卒業した部活の先輩が突然現れてうざ絡みしてきてめんどくせぇ……』って顔だよ。

 

「この『トレセン学園で最も頼れる先輩ナンバーワン』と噂のジャンポケ先輩に悩みを話してみてもいいんだぞーー!!」

「うっさ……」

 

 ポケねぇの大声に顔を顰めるジョーダン。

 すまんな、ポケねぇに悪気はないというより完全に善意なんや。

 ただその善意が完全にめんどくさいってだけで。ダメやん。

 しゃーない、助け船を出すか。

 

「あージョーダン。確かこの後トレーナーに呼ばれてるんじゃなかったか? 早く行くといい」

「え、呼ばれてないけど?」

 

 キョトンとした顔のジョーダン。

 おい空気読めや。

 

「でも、ほら。急ぎの用事があったりするんじゃないか?」

「え、ないけど?」

 

 首をかしげるジョーダン。

 ほんとさぁ! お前さぁ!

 俺のフリで『用事があるからこれで』って話切り上げて逃亡すればいいじゃんかよぉ!

 無駄に素直&正直すぎでなんて良い娘なんだろうねこの子は!!

 

「ほら、ポケねぇ。ジョーダンも忙しいってさ」

「そうなのか? ならしょうがないな! 困った時はいつでも呼ぶがいい! このあたし、ジャンポケ先輩の名をな!! ガハハハ!!」

 

 そう言って俺はポケねぇの背中を押して目的地を目指すのだった。

 

「それとアスカ! そんなにジョーダンにヤキモチを焼かなくてもあたしの一番はアスカだから気にする必要はないぞーー!!」

「ありがと」

「軽いな!?」

 

 ポケねぇのブラコン宣言を華麗にスルー。

 こんなんだから俺も姉離れができないんだよなぁ……困ったもんだ。(困ってない)

 

「……なんだったん?」

 

 そして一人残されたジョーダンはハテナ顔だった。

 

 

 

 

 

 

「さて、JAMの誓いを果たすため、今日も我がライバルたちと語り合うか!」

 

 JAMの誓いとは。

 それはジャングルポケット(J)、アグネスタキオン(A)、マンハッタンカフェ(M)の三人のライバルが切磋琢磨し、いつか最強をかけて勝負をするという尊い誓いである。

 このJAMの誓いに難点をあげるならば、その誓いを立てたのはポケねぇだけであり、タキオンとカフェは完全にノータッチでナニソレ状態だということだろう。

 それでも止まらないのがジャンポケ先輩ことポケねぇなのだ。

 

「こ、これは!?」

 

 そしてたどり着いた理科準備室のドアの前の張り紙を見て驚愕の声を上げるポケねぇ。

 そこには『ジャングルポケットお断り』と書かれていた。

 

「なんだこれはー! トレセン学園はジャングルポケット姉弟を差別するのかーー!!」

 

 廊下にポケねぇの絶叫が響き渡る。

 それだよ。ただ単純に声がバカでかいのにしょっちゅう叫んでうるさいからだよ。

 これは差別じゃなくて区別ですよ。

 あと勝手に『ジャングルポケット姉弟が差別されてる』ことにしないでね? あなただけよ? 俺は除外よ?

 まぁ一応フォローしてやるか。

 

「いや、それ手書きだからトレセン学園のやつじゃなくてタキオンかカフェが書いたやつでしょ」

「なるほど! つまり、このあたしに構ってもらいたくてついつい意地悪しちゃう的なアレな! なら問題ない!!」

 

 この発言よ。とんでもないポジティブモンスターですよ……

 ポケねぇはバァーン!と大きな音を立てて全力でドアを開ける。

 

「タキオーン! カフェー! 待たせたな! いや、待たせすぎたかもしれないな! JAMのリーダーであるこのあたし、ジャングルポケットがきたぞーー!!」

「呼んだ覚えはないねぇ」「帰ってください」

 

 そしてタキオンとカフェからタイムラグなしで同時に拒否の言葉を浴びせられるポケねぇ。

 

「なっ!? お、お前らはJAMのリーダーのジャングルポケット姉弟を差別するのかーー!?」

「うるさいねぇ……」「うるさいです……」

 

 絶叫するポケねぇとハモるタキオンとカフェ。

 お騒がせして大変申し訳ない。

 

「まぁいい! よし、全員揃ってるな! これよりJAMの定例会議を始めるぞ! 今日の議題はこれ、『JAMの認知度を向上させるにはどうするべきか!?』だーー!!」

 

 ………………………返事はない。

 すでにタキオンは自分の机に戻り、なんかよくわからんヤベー色してる試験管をフリフリしている。

 カフェも自分の指定席に戻り目を瞑ってコーヒーの香りを楽しんでいる。

 この二人も慣れたもので、余裕の完全スルーであった。

 

「…………ハァァァイ!!!」

 

 両腕をクルンンと回しながらでかい声で叫ぶポケねぇ。

 変な雰囲気になるとその力技でなんとかしようとする癖やめない?

 タキオンとカフェがビクッとしてこっち睨んでるし……

 

「あータキオンもカフェもちゃんと聞いてるし、意見はないってさ。むしろJAMのリーダーであるポケねぇが率先して案を出すべきでは?」

「あたしのかわいい弟のアスカが良いことを言った! ナイスですね~!」

 

 ポケねぇが両腕で丸を作る。

 ちくしょう、不覚にもかわいいと思ってしまった。

 

「あたしは考えた! タキオンにはよくわからない薬を作る『科学』という人気取りの個性が、カフェには幽霊が見える『オカルト』というちょっとよくわからない人気取りの個性がある!!」

 

 人気取りの個性とか言うな。

 悪意ゼロで失礼なこと言うのやめてもらえませんかね。

 俺がそのせいでどんだけコメツキバッタのように『すいませんすいません姉には悪意があって言ったわけではなく!』とペコペコ頭を下げてきたことか……あ、なんか涙出てきた。

 

「しかーし! このあたしには『トレセン学園の人気者』というトーゼンジョーシキの個性しかない!!」

「はぁ……そうっすね」

 

 なんなのこのポジティブモンスター……自分に自信ありすぎやろ。

 

「そこでJAMのリーダーであるあたしに必要だと考えたのは……『占い』! その名もジャンポケ占いだーー!!」

「……なんで占い?」

「ん? 『科学』『オカルト』ときたら『占い』だろ?」

 

『この弟ほんとバカだな……まぁそこもかわいいけど』みたいな顔をしているポケねぇ。

 嘘でしょ……意味がわからないんだが?

 

「『占い』のジャングルポケット、『科学』のアグネスタキオン、『オカルト』のマンハッタンカフェ……完璧な布陣だ! これでJAMの躍進待ったなし! 自分の才能が怖いぞーー!!」

「あ、これもしかしていつもと違う豆挽いた? 香りがなんか……」

「わかりますか……? いつものお店で、少量だけ手に入ったのでどうかと言われて……」

 

 ガハハ笑いで自画自賛を始めたポケねぇを置いてカフェと話す。

 するといつのまにかタキオンが試験管片手にヌルっと近づいてきた。

 

「やぁアスカトレーナー。キミ、今暇だろう? ちょっと実験に付き合ってもらいたくてねぇ」

「えぇ~? この前みたいなのは勘弁だぞ。なんでちょっと薬飲んだだけなのに眩しいくらい光ってたんだよ俺は。怖いわ」

「ふむ、しかし偉大なウマ娘は人を輝かせるものだからねぇ」

「俺は自分が眩しく光ってた理由を聞いてるんですけど?」

 

 そしてカフェとコーヒー談義をしつつタキオンと実験結果のデータを見ながら意見を交わす。

 

「お前らはJAMのリーダーのジャングルポケットを差別するのかーー!!」

 

 でかい声に耳をキーンとなりながらそちらに顔を向けると、顔を真っ赤にしたポケねぇが仁王立ちしていた。

 

「あ、終わった?」

「終わったよ! つーか何!? なんでアスカはねーちゃんを放っておいてAとMと喋ってるんだーー!!」

 

 腕をぶんぶん振り回しながら騒ぐポケねぇ。

 このお姉ちゃんは常に弟の興味の中心が自分でないと気が済まない残念な姉なのだ。

 つーか友人のタキオンとカフェをAとM呼ばわりしないでください。

 

「……よし! ねーちゃんの凄さをアスカに再確認させるためにも! タキオン! カフェ! レース場で勝負だ!! お前達、あたしについてこーーい!!」

 

 そう叫ぶやいなや、ドドドド!と外へ向かいダッシュするポケねぇ。

 

「「「…………はぁ」」

 

 そして理科準備室には三人のため息が重なるのだった。

 




最初は「あたしがジャンポケ先輩よーー!!」って感じで書いてたんですが、書いてるうちにキングの亜種みたいな感じになってしまったのでこっちに変更になりました。
うーん、三次創作って難しい(苦笑)


以下、作者のどうでもいい話。
皆さんはお正月の無料ガチャはどうでしたか?
藤原の虹ゲートはもう何回被ったかわからない通常マックちゃんのみでした……パクパクですわ……
そしてバレンタインガチャでもメジロが出ましたよ!
メジロはメジロでもブライトの方だー!でしたが(笑)
でもブライト持ってなかったから来てくれて嬉しい♥好き♥
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