【完結】もしもウマ娘がブラコンお姉ちゃんだったら最高だよね杯   作:藤原ロングウェイ

64 / 66
ifアドマイヤベガ(姉)実装!
ハフバだし誰を書こうかなーと活動報告にあるウマ娘姉化計画表のリクエストコメントを見返していた時、脳内に姉神様が降臨されたので書いてみました。
番外編でifな理由は本編でご確認ください。

今日は三回更新!三回目!

明日に追加で一話投稿いたします。
もちろんあの方は12時きっかりにお迎えしました。
が!まだ育成できてません!(笑)
お迎えしてウマ散歩したらもう書き始めてました。
なのでこれから育成してブラッシュアップしてから改めて投稿したいと思います。


【番外編】もしもアドマイヤベガ(ブラコン度:B)と妹ちゃんと交信できる弟の場合だったら

 ──きのうね、へんなゆめをみたんだ

 

 ──お姉ちゃんそっくりの女の子がね、お姉ちゃんといっしょに走れて楽しかったって笑ってた

 

 ──でも最近のお姉ちゃんはくるしそうに走ってるからしんぱいだって

 

 ──もっとじゆうに走っていいのにって

 

 

 

 夢を見た。

 懐かしい記憶だ。

 子供の頃の。

 

 

 

 ──うらんでないよ

 

 ──僕とお姉ちゃんが事故にあって僕がしんじゃったとしても、お姉ちゃんがげんきだったら僕、うれしいもん

 

 ──お姉ちゃんだって、僕とお姉ちゃんが事故にあってお姉ちゃんがしんじゃったとしても、僕がげんきだったらうれしいでしょ

 

 ──僕とお姉ちゃんが同じこと思うんだから、もう一人のお姉ちゃんだってそう思うにきまってるよ

 

 ──お姉ちゃんはこんなに優しいんだから、もう一人のお姉ちゃんが『お姉ちゃんだけ生きててずるい!』なんていじわるなこと言うはずないじゃん

 

 ──だから、ゆるすとかゆるさないじゃなくて、そもそもうらんでないんだってば

 

 ──だって、僕に『お姉ちゃんだいすきだよ』ってつたえてって言ってたもん

 

 

 

 

 

「つまり、物事とはふわふわで始まりふわふわで終わるの。わかる?」

「わからないです」

「はぁ……これだから」

 

 担当であり姉でもあるアドマイヤベガ、通称アヤねぇと中庭での昼食中、大きなため息をつかれる俺。

 理不尽すぎワラタ。

 

「私の弟でしょう? なぜわからないのかしら」

「いや、俺だけじゃなくてねーちゃんもあれはちょっとよくわからないって言ってたよ」

「二人揃ってその程度の理解度とは……先が思いやられるわ」

 

 ふわふわの理解度に先とかある? 

 なぜ一級ふわふわ士の姉とふわふわ士を目指してる妹弟の話みたいになってるの……

 

 ちなみに、【ねーちゃん】はアヤねぇとは別の姉で故人です。

『何いってんだお前は』と言われそうだけど、うちの家系は代々スピリチュアル的な要素が強いらしいのよ。

 俺の場合は昔に亡くなったアヤねぇの双子の妹と夢の中で意思疎通ができるとかいうオカルティックなトンデモ能力持ちだったようで、最初は俺含む家族全員がビックリしたもんだ。

 交信頻度はマチマチだが、ねーちゃんとは今でも連絡(?)を取り合っている。

 

「ちゃんと感謝の一日一回布団乾燥機はしてる?」

「あー、えっと……い、一週間に一回は」

「やっぱり。アスカ、あなたにはふわふわが足りていないわ。毎日ふわふわのお布団で寝ることが最高のパフォーマンスを発揮する秘訣よ」

 

 ドヤ顔のアヤねぇ。

 レースでもブイブイ言わせてるアヤねぇだが、他のウマ娘からトレーニングのコツとか聞かれても『ふわふわが足りてないわ』って言ってるからなぁ。

 ほとんどのウマ娘は『お、おう……』みたいな反応だけど、一部の子は一級ふわふわ士の助言を真に受けてガチで布団乾燥機買ってるからな。

 トレセン学園はふわふわ布団乾燥機の侵略を受けている! 

 

「妹弟子であるカレンさんを見習いなさい。ちゃんと毎日布団乾燥機を使ってふわふわのお布団で寝ているわ」

「それは一級ふわふわ士と同室だからでしょ……」

 

 俺は知っている。

 毎日カレンチャンが悟りを開いたような表情で布団乾燥機を起動させていることを……(ねーちゃん調べ)

 

「それにカレンさんのファンたちにも布団乾燥機は好評よ。カレンさんが配信する時は必ず『今日の布団乾燥機マダー』というコメントが幾つも流れるわ」

「ネタ化してるやんけ……」

 

 というのも、以前にカレンチャンが自室で配信をしていた時、こんなことがあった。

 

『今日はこのホラーゲームの実況を──』

『ブオオォォ(布団乾燥機の音)』

『……アヤベさん、配信中は布団乾燥機を使うの控えてってカレン言ったよね』

『ブオ』

『布団乾燥機のオンオフで返事するのやめてもらっていい?』

 

 こんなやりとりがあった結果、『カレンチャンの同室のアドマイヤベガは面白お姉さん』としてカレンチャンファンから認知され、人気が出てしまった。

 

「大丈夫よ、毎回ではなくたまにしかやらないから。ヘイトコントロールは完璧よ」

「アヤねぇはどこにいこうとしてるの?」

「ただ見たいだけ……全てが柔らかいふわふわの景色を」

 

 遠い目をするアヤねぇ。

 どこの先頭民族ですか? 

 姉弟でそんな頭の悪い会話をしていた時。

 

「あ、いた!」

 

 そんな声が聞こえ視線を向けると、一人のウマ娘がこっちに小走りで駆け寄ってきた。

 

「こんにちはアヤベさん! アスカトレーナーもお疲れ様です!」

「トップロードさん。奇遇ね、こんなところで」

 

 このサラサラ金髪でオデコが素敵なウマ娘はナリタトップロード。

 真面目で努力家、明るい性格で人懐っこく、優しくて気遣いもできる学級委員長というアニメの主人公みたいな子にしてアヤねぇのライバルでもある。

 

 ナリタトップロードとの出会いはアヤねぇが入学し、初の模擬レース出走の時に遡る。

 アヤねぇは模擬レースで後方からの凄まじい追い込みで実力を見せつけ一着を取った。

 当然周囲のトレーナーやウマ娘たちも集まってすごいすごいと褒め称えるが、アヤねぇが調子に乗り……

 

「私はこと座のアルファ星。有象無象の区別なく、ディオスクロイの流星は逃しはしないわ」

 

 厨二セリフでドヤってドヤベさんになった結果、周囲が静まり返った。

 その時に『言ってることはすごくよくわからなかったですけど、すごくすごい走りでしたね!』と笑顔で話しかけてくれたのがこの娘だ。ほんまええ子やで……

 

「中庭で昼食をとってるって聞いたから、よかったら一緒にお昼でもどうかなと思って! どうでしょうか!」

「私は構わないわ」

「俺も同じく」

「ありがとうございます! 失礼します!」

 

 ちゃんと断ってからベンチに座る笑顔のトップロード。ええ子や。

 

「熱心にお話してましたけど、何のお話をされてたんですか?」

「……最高のパフォーマンスを発揮する秘訣について、かな」

「さすがアヤベさん! 昼食の時でもそんなお話をしてるなんてすごくすごいですね!」

「終始布団乾燥機とふわふわについての話だったけどね」

「……さすがアヤベさん。昼食の時でもそんなお話をしてるなんてすごくすごいですね」

 

 輝くような笑顔から一瞬真顔になり、次第に苦笑いになるトップロード。

 同じセリフなのに表情が全く違うのってすごいな。

 

「うーん……でも最高のパフォーマンスかー。最近はレースでもアヤベさんに負け越しちゃってるし、何かが足りないのかなぁ?」

「やっぱりふわふ──」

「それは大丈夫です!」

 

 アヤねぇの言葉を瞬間的に遮るトップロード。

 慣れたもんやなぁ……ごめんねうちのお姉ちゃんが変人で。

 

「なら、そうね……必殺技、じゃないかしら?」

「へっ? 必殺技、ですか……?」

「例えば、私の場合。ここぞという時に頭の中に『レディ!』という声が響くと共に、V-MAXが起動してディオスクロイの流星が発動するわ。いわゆる勝確よ」

「ぶ、ぶい……?」

「V-MAXよ」

 

 ドヤ顔のアヤねぇ。

 その『レディ!』の声の主は絶対ねーちゃんだよね。何やってんのあの人。

 トップロードが たすけをもとめるように こちらを みている! 

 たすけぶねを だしますか? 

 →はい

 

「あーつまりは極限の集中状態、いわゆるゾーンってやつだね」

「あ、聞いたことあります! ゾーンに入ったウマ娘はすごい力が出るってアレですよね!?」

「そうそれ。そのゾーンに入るには何かしらのトリガーが必要で、アヤねぇはそれをなんとなく把握できてるけどトップロードはできてない。だから土壇場でアヤねぇに勝てない。ならそのトリガーを見極めてみてもいいんじゃないかしら?ってのがアヤねぇの言いたいこと」

 

 チラッとアヤねぇを見ると、ウンウンと頷いている。

 こんなアドバイスは敵に塩を送る感じになるけど、アヤねぇがこれを話すってことは対等の条件で戦って勝ちたいってことだしな。

 そこらへんの意図を汲むのも弟トレーナーの嗜み。

 

「なるほど! さすがアスカトレーナー、すごくすごいわかりやすいです! ありがとうございます!」

「……さっきからそう説明していたはずだけど?」

 

 キラキラ笑顔のトップロードとは裏腹に不満げな顔のアヤねぇ。

 ウソつけ。パルスのファルシのルシがパージでコクーンみたいなもんだったぞさっきのは。

 

「でもゾーンに入るのは疲労もすごいしメリットばかりじゃないから、その辺はトレーナーさんと相談してからのほうがいいよ」

「はい! わかりました!」

「話はまとまったみたいね。なら次に大事なことはわかるわね?」

 

 次に大事……? なんだ? 

 

「はじめるわよ……第一回、トップロードさんの必殺技名を決める会議を」

 

 キメ顔のアヤねぇ。ブレねぇなこの(ひと)……

 

 この後にオペラオーとドトウ、さらにはトップロードのクラスメイトたちまでやってきて必殺技名会議がさらにカオス状態になるのだが、それはまた別の話。




もし気に入った話があったら高評価、感想、ここすき等いただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。

妹弟からの愛情に絶大な自信があるために自己肯定感と前向き度とおもしろお姉さん度が大幅アップした結果、こいつ誰やねん状態になってしまったので番外編となりました(苦笑)
でもこんな『アヤベさんが苦しまずに笑いながら前へと進んでいく素敵なパラレルワールド』があってもいいんじゃないかなって。
ちなみに今回のお話はYouTubeにあがっていた『超ポジティブアヤベさん』というネタが元になってます。
妹は増やさないけど弟は増やしたよ!

次回!
こ、この固有が超サイヤ人みたいな貴婦人的お姉ちゃんな姿は……!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。