怪 異 か ら は 逃 げ ら れ な い   作:えんびフライ

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評価がいっぱいついてる(*^-^)みんなありがとう!


必然の出会い

 私は、メロスである。ただ走るのだ。例えこの先が真っ黒な道が続いていても。走らなければならぬ。さらば、ふるさと。男は、つらかった。幾度か、立ちどまりそうになった。えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら走った。野を横切り、森をくぐり抜けた。男は額の汗をこぶしで払い、ここまで来れば大丈夫、もはや故郷への未練は無い。私には、いま、なんの気がかりも無い筈だ。故郷から離れれば、それでよいのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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 なんて、カッコつけていってみたがただ死物狂いで走ってるだけだ。

 俺が真夜中の中で必死に走っているのにはもちろん理由がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう、家出である。

 

 だってだって俺ん家めっちゃ厳しいんだもん!ちょっとでも悪いことしたら親父から

 

「このクソガキ!!!!」

 

 とか言いながら俺の頭を木刀で叩いてくる。全く親の体罰にも程があるぜ。こうしてあまりに辛い日常に我慢の限界を迎えた俺は夜中にこっそり抜け出すことにした。ちなみにその後のことは考えていない。

 

「はぁ・・・とりあえず公園で寝るか・・・」

 

 いきなり野宿である。おまわりさんが来たら一発でアウトだが泊まる場所が見つからないなら仕方がない。見つからないことを神にでも祈ろう。

 なんて無神教な俺がそんなことを考えながら歩いていると突然どこからか悲鳴が聞こえた。

 

「なんだ、今の悲鳴は!」

 

 当然の悲鳴に困惑する俺。こういうときは正義の味方の出番である。俺は急いで悲鳴が聞こえた方に向かっていき台詞を叫んだ。

 

「もう大丈夫!何故って?私がってうわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 俺は絶叫した。悲鳴が聞こえたもとにいって見ると女性が頭から血を流していて倒れていたのである。驚くのも無理がない。俺以外の人間が血だらけの人間を見つけたらきっと失神するだろう。俺はおもいっきり嘔吐したことでなんとか耐え抜いた。しかし状況は変わらない。

 

「おいおいおいなんで人が血だらけになって倒れているんだ!?待て・・・落ち着け俺・・・とりあえずスマホを取り出して119番を・・・」

 

『おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません』

 

「ってうぉぉぉいいいい!!なんでスマホが圏外なんだよ!!!」

 

 まさかの緊急事態にスマホがまともに機能してくれなようだ。まったく使えねー携帯電話である。

 あれから他の操作をしてみたがどうやらSNSは使えるようである。なんでや。

 

「LINEは友達がいないしTwitterも反応してくれるかわからんし・・・せや!こういうときに食いついてくる暇人の溜り場[掲示板] があるじゃないか!早速スレ立てしてっと・・・お、早速誰かが反応したな、ええとどれどれ・・・」

 

 

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『【悲報】悲鳴を聞いて駆けつけたら女性が死んでいたんだが』

 

 1:名無しのイッチ

やばい、どうしよう

 

2:名無しの一般人さん

は?

 

3:名無しの一般人さん

早く通報しなよ

 

4:名無しの一般人さん

釣りスレ乙

 

 

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 釣りスレじゃねーよ!!!!!!!おおむね予想通りだが反応が悪いようである。

 

 

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 その後俺の巧みの話術*1でなんとか信用させることができた。一人のスレ民の指示によって女性の生死を確認することができたが脈はとっくに止まっていた。心からご冥福をお祈り申し上げます。

 

 これからどうするか考えたところ近所には人気がなかったので他に誰かいないか確認するため家に入らせてもらうことにした。鍵はかかっていなかったのですんなり入ることができた。スレ民が不法侵入や空き巣犯とか騒いでいたけどバレなきゃ犯罪じゃないと思う。(多分)

 

 中に入ると大きな空間が広がっていた。外から見ても結構な大きさであったが中もそれに裏切らないような広さである。正直ちょっと羨ましい。

 

 ただどこか怪しげな雰囲気を放っていた。

 

「すみませんー!誰かいますかー!」

 

 返事はない。だがこんな大きな家にあの女性が一人で住んでいるとは思わない。きっと他にも誰かがいるだう。どうやらくまなく探すしかないようである。

 

 ついでに家出であまりお金がないので金目になりそうなものがあったら貰っておこう。(人間の屑)

 

 玄関を抜けると固定電話があったがケーブルが切られていた。これだけで凄くいやな予感がした。

 *2>>31の発言通りに女性を転落死させた殺人犯が本当にでたら一生恨んでやる。

 

 近くの部屋を開けた。どうやら大広間のようだ。なかには寿司を食べているクマの人形がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 もう一度言おう、寿司を食べているクマの人形がいた。

 

 パシャ!

 

 思わずスマホで写真を撮ってしまった。

 

みぃつけた

 

 スマホのシャッター音に気付いたクマの人形が包丁を持ちながら近づいてきた。俺はとっさに近くの壺を投げて部屋の外に出た。俺はスマホを開いた。

 

 

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『【悲報】悲鳴を聞いて駆けつけたら女性が死んでいたんだが』

 

69:名無しの一般人さん

お、おいどういうことだよイッチ!?

 

70:名無しのイッチ

>>69どうってクマの人形と追いかけっこしてただけだが?

 

71:名無しの一般人さん

いや、おかしいだろ!!!

 

72:名無しの一般人さん

あかん、イッチがおかしくなってる!?

 

73:名無しの一般人さん

おい、目を覚ませよイッチ!!!

 

 

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 どうやら俺はあまりの衝撃な出来事におかしくなってしまっていたようだ。冷静になったとき額から汗が始めスマホを持つ手は震えていた。

 

「はぁ、はぁ、いったいどうなってんだよ!!!」

 

 辛い日常から逃げるために家出をしたら血だらけの女性を見つけてしまい中に入ったら包丁を持ったクマの人形が歩いていた。そんなあまりにも非現実な光景を目の当たりにした俺はある一つの結論にたどり着いた。

 

 ここからすぐ逃げようと。

 

 逃げるのは恥だが役に立つ。あのクマの人形ごときに負け腰を見せるのは癪だが流石にこんなところで命は捨てたくはない。俺は全速力で玄関に戻りドアノブに手をかけた。

 

 しかし、開かなかった。

 

 体当たりをした。

 

 しかし、開かなかった。

 

 何度も開けようとドアノブを壊れるくらい動かした。

 

 しかし、開かなかった。

 

 ・・・俺は死を悟った。

 

「嫌だぁぁぁ!!!!ごめんなさい...!ごめんなさい...!ごめんなさい...!お母様、お父様、いままで悪いことしてごめんなさい!家出をしてごめんなさい!今度はちゃんといい子するからどうか命だけは!!!!」

 

 俺にはプライドはなかった。凄く泣きじゃくった。我ながら凄く情けないくらい。

 

「はは、笑えてくるぜ。」

 

 足が恐怖心にのまれる。狼狽。恐慌。そんな感情が浮かんでくる。

 

 だが俺にはまだ死ぬことができない。もし俺がクマの人形ごときに殺されたたらきっと死んだ先で笑われるだろう。

 

 俺は再び掲示板を開いた。もしかしたら何か解決策が見つかるかもしれない。スレ民は基本的に無能なやつばかりだがたまに頼りになるやつがいる。きっとそいつが俺を導いてくれるのだろう。俺は胸に少しの希望を抱いた。

 

 

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『【悲報】悲鳴を聞いて駆けつけたら女性が死んでいたんだが』

 

100:名無しのイッチ

はぁ、はぁ、ワイは一体どうすればいいんや?

 

101:名無しの一般人さん

おちつけイッチ

 

102:一級フラグ建築士

イッチ、こういうときはいいものがあるぞ

 

103:名無しのイッチ

なんやそれは、教えてくれ

 

104:一級フラグ建築士

安価や

 

105:名無しの一般人さん

>>104草

 

106:名無しの一般人さん

>>104草

 

107:名無しの一般人さん

>>104草

 

108:名無しの一般人さん

>>104お前マジでやめろwwwwww

 

109:名無しの一般人さん

>>104フラグニキ自重して

 

110:名無しのイッチ

安価か、いやでも他にないし仕方ないな・・・お前らいい解決策を導いてくれよ

>>120

 

111:名無しの一般人さん

安価キターーーー\(^^)/

 

112:名無しの一般人さん

い・き・が・い

 

113:名無しの一般人さん

>>112もっと他のことに生きがい見つけろw

 

114:名無しの一般人さん

加速

 

115:名無しの一般人さん

加速

 

116:名無しの一般人さん

加速

 

117:名無しの一般人さん

生存者を見つける

 

118:名無しの一般人さん

出口を探す

 

119:一級フラグ建築士

諦める

 

120:名無しの一般人さん

クマの人形を退治する

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 え、は?、ちょまて、は??少しの希望が一気に絶望に変わったんだが本気でいってるのか。俺にクマの人形を退治するってのか。殺す気か。ぶち殺すぞ。

 

 いや・・・ちょっとまてよ・・・そうか、わかったぞ!俺にクマの人形を退治させようとする意味が!!クマの人形に殺されるくらいなら自分から殺しにいけ、つまりこういうことを言いたいんだな、やっぱりスレ民は頼りになるな!!!*3

 

 そうと決まれば早速あいつをぶちのめす準備をしないといけないな。ええと、確かスレ民によると『燃やすためのもの』と『固定するもの』が必要なんだな。

 

 俺は早速それを探すため二階へ上がり他の部屋を調べた。中には血だらけで倒れているハゲ・・・おじさんがいた。俺は再び絶望のどん底に落とされた。

 

 

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 なんとか嘔吐をすることで正気を取り戻した俺は血だらけになってる襖に開けて鍵を入手した。『西部屋の鍵』と書かれている。きっと何処かに開けるための部屋があるのだろう。

 

 俺は座敷から出て別の部屋に入った。中には二人の女の子がいた。服装からしてきっと高校生なのだろう。一人は腹部が血だらけで倒れており、一人はこちらに気が付くと血だらけの女の子を庇うように手を広げこちらを睨みつけた。どうやら誤解を解く必要がありそうだ。

 

「ククク、嬢ちゃん。お兄さんは悪い人じゃないよ。さぁこっちにおいで」

 

 ニヤリ顔でそういってやった。ふっ、我ながら完璧な会話の振り方だな。これが俺の7つの特技の一つ悪魔をも魅了する会話術『デビルバインド』である。きっとこれなら彼女も安堵してこの状況を説明をしてくれるであろう。そう思いながら彼女を再び見た。

 

 彼女はより一層目つきが鋭くなった。

 

 

 

 

 

*1
ただ証拠見せただけ

*2
のちのフラグニキ、これからは彼のフラグ発言に振り回されるようになる

*3
あまりの恐怖に正常な判断ができない模様




(ラリックマとの)必然の出会い

私は文字数を多く書く人を尊敬します。文章書くのにこんな時間かかるんや、知らんかった・・・


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