怪 異 か ら は 逃 げ ら れ な い 作:えんびフライ
あれれ~?おっかしいぞぉ~?なんで警戒度が上がっているんだ~?ま、まさか、俺の『デビルバンド』が通じないだと!?ふっ、この俺も腕が落ちてきたようだな。
「ククク、お嬢ちゃん。もう怖がらなくてもいいんだよ。安心してお兄さん――」
「その喋り方気持ち悪いのでやめてください」
「はい、すみません」
遮られてしまった。な、なんで?なにか間違ったか?ちゃんと『これで完璧!女性との話し方』の本を何度も見てマスターしたのに!・・・ってよく考えたら第一印象が最悪になるNGワード第1位だったわ・・・やべ、やらかした。
「それであなたは一体なんでここに・・・は!?もしかして空き巣犯!?」
違うわい!誰が空き巣犯だ!!いたってただの一般人だぞ!!!
「空き巣犯じゃないです。夜道を歩いてるちょっと訳ありの一般人です」
「ちょっと訳ありな時点で怪しんだけど・・・でしたらあなたはなぜここにいるんですか、ここは他人の家ですよ?」
な、なんだって?最初なんていった?
「えぇと、偶然この家の近くを通りかかったら悲鳴が聞こえたのでいってみたら家の前で女性が死んていた――」
「え?!死体!?」
「・・・心当たりあるの?」
「その人はきっとこの子のお母さんだと思います。だけどそんな!?おばさんまでも――」
「み、美琴・・・」
話していたらもう一人の女の子が起き上がってきた。えっ!嘘やろ、あんなに血だらけなのに!?声の主に気づいた彼女は慌てて近寄った。
「由佳!?大丈夫!?私だよ!?」
「ごめんね・・・美琴・・・私のせいで・・・美琴を巻き込んじゃて」
「ううん...!大丈夫!それよりなんてこんなことに?」
「それは・・・私がひとりかくれんぼなんて・・・始めたから・・・」
「ひとりかくれんぼって何?どうやったら終わらせられるの?」
ひとりかくれんぼってなんだ?ひとりじゃんけんとか一人で遊べる悲しい遊びみたいなやつか?今時俺でもそんな悲しい遊びしないぞ、友達いないけど・・・
「それは西部屋の・・・ところに――」
「由佳!?嫌、死なないで!!・・・よかった気絶しただけだ・・・」
起き上がったと思っていたらすぐに倒れてしまった。いったいなんだったんだ。てか、ひとりかくれんぼってなんだ?もしかしたらスレ民ならなにか知ってるかも・・・俺は早速ひとりかくれんぼの謎を探るべく俺は暇人の巣窟へと足を踏み入れた・・・
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『【悲報】悲鳴を聞いて駆けつけたら女性が死んでいたんだが』
213:名無しの一般人さん
『ひとりかくれんぼ』、浮幽霊を人形に乗り移らせて霊とコンタントをとったり、呪術師の質を高めるためにするものだ
214:名無しのイッチ
つまり、俺はひとりかくれんぼのせいでラリックマが動いているってことか・・・?
215:名無しの一般人さん
そうだ、そしてひとりかくれんぼはある条件に沿って実行しないと決して終わらない
216:名無しのイッチ
それで、その方法とは?
217:名無しの一般人さん
方法とは・・・
218:名無しの一般人さん
・・・ゴクリ
219:名無しの一般人さん
忘れた
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思わずスマホを叩きつけそうになった。使えねー!!なんで肝心なところは忘れてんだ!!肝心の終わらせ方が分からないとかふざけてるだろ!!どうしてスレ民は使えないやつばかりなんだ!!どいつもこいつも!!
仕方ない、自分で探すしかないか・・・
「えぇと、大丈夫?」
「あ、はい・・・もう大丈夫です・・・」
口ではそう言ってるが全然大丈夫そうに見えない。めっちゃ足震えているし。
「ひとまずさっきの女の子がいってた西部屋の部屋に行こうか、西部屋って何処が分かる?」
「は、はい・・・由佳の家には良く遊びにいったりしているのでだいたいの部屋は分かります」
「そうか、なら早速いこう」
「あ!でも西部屋には鍵が掛かっていて開けるには鍵が必要なんです!」
「それなら鍵あるよ」
さっきの座敷で拾った鍵を見せつける。
「な、なんで持ってるんですか!!」
「いろいろ探索してたら鍵を見つけたんだ」
「やっぱり空き巣犯じゃ・・・」
さっきは聞こえなかったけど今回は聞こえたぞ!誰が空き巣犯だと?何を証拠にそんなこと!デタラメを言うな!ぶちのめすぞ!!
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その後は彼女と西部屋の方に行くことにした。一緒に歩いているときに話かけようとしたけどコミュ障の俺には無理だった。いや、別に女の子と話すのか慣れていないとかそういうのじゃないよ?本当だよ?だってずっと隣から「由佳…由佳…由佳…」って聞こえるんだもん!なんで急にヤンデレみたいになってるの?怖すぎるわ!!
俺は怯えながらもなんとか案内してもらい西部屋についた。しかし、鍵がかかっている。
それで俺の出番ってわけ!俺は西部屋の鍵を挿す。さぁひらけドア!
部屋の中に入るとパソコンとタンスがあった。どうやら誰かの部屋のようだ。部屋の雰囲気的にさっきのハゲの部屋かだろう。
「じゃあ私はパソコンを見ますのでこの部屋に他になにかないか探してください」
「わかった」
ふぅ...やっともとに戻ってくれたようだな。ヤンデレは俺の性癖には刺さらないので本当にやめてほしい。
さてさて何があるかな~?お!、このポケットの中に何か入ってる!
『春子がいつも物置の鍵を持ち出すので少しの間、大広間の時計の裏に隠すことにした。あそこには高価な壺があるからな。壊されちゃたまらん。』
($∀$)俺の目は大金で埋め尽くされた。へ、へぇ・・・高価な壺ねぇ・・・あとでこっそりいただこうかな、ぐ、ぐふふ*1
「きゃ!」
なんてことを考えたら現実に戻された。 ( ゚д゚)ハァ!いけないいけない、こんなことをしてる場合ではなかった。どうやら彼女が発した声である。
「見てください!これ!」
なんだ?と思いながらパソコンを見るとひとりかくれんぼについてまとめられているサイトが表示されていた。俺たちはそれを食い気味に見る。
『ひとりかくれんぼとは、別名「ひとり鬼ごっこ」とも呼ばれるものです。本来は降霊術や呪術などの、儀式みたいなものに使われるようです。浮遊霊など、成仏できずにいる霊は実体を欲しがっているので、呼び寄せて人形に乗り移らせるということです。そうすることで、霊とコンタクトを取ったり呪術師としての質を高めることが目的です。ただし、霊感がある人、霊媒体質の人はひとりかくれんぼをすることはお勧めできません。もしも、ひとりかくれんぼをするのであれば自己責任でお願いします。何があっても当管理人は責任を負えません。』
ふむふむ、さっきの*2>>213のやつが言っていたとおりのことが書かれているな。
「つまり...今、私が置かれてる状況って......『ひとりかくれんぼ』が原因ってこと......?」
「何か解決法を探さないと...!きっとこのサイトに...」
「あった!・・・『ひとりかくれんぼの終わり方』!・・・」
「もういいかい?」
「ん?何かいった?」
「い、いえ何も」
声の主は俺でも彼女でもなかった。とすれば他には・・・
「な、何!?」
「おいおい嘘だろ!?こんなときに停電かよ!!」
当然の停電で慌てる俺たち。それに追い打ちをかけるように
ガチャン!
という大きい音とともに部屋の中に入ってきたのは
「みぃつけた」
包丁を持つ
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「な、何!?」
こ、こいつ!姿見せないと思ったら最悪なタイミングできやがって!人形のくせにめちゃめちゃ賢いやんけ!あ、やべ腰が抜けてしてしまった。まずい、恐怖で頭が回らない。
「ひ、ひぃ...た、助けて...!どうか命だけは...」
メーデ!メーデ!!我操作不能!もはやここまで!死ぬ前に、おなかいっぱい食べたかった!
「えい!」
俺が必死に命乞いをしていると何処からか傘が投げられた。当てられた人形が怯む。投げられた方向を見るとどうやら彼女が咄嗟に傘を投げたようである。
「さあ、早く!」
そう言われ彼女を追うように慌てて部屋の外に逃げだした。トホホ・・・まさか女の子に助けてもらうとは、なんだか情けなくなってきた。後ろを振り返るとあいつが追ってきやがった。しつこいな!さっきは壺を投げたら怯んだのに!、もっと重いやつじゃ駄目だったか!
俺たちは大広間に入る。って、この部屋は!?
「まずい、さっきここで投げられるやつを使ったからもう投げられそうなものがない!!」
「えっ・・・そ、それを早く言ってくださいよ!」
「すみません!」
「アハハ、マテマテー」
クソッ!呑気なこと言いやがって!そんなにおにごっこがしたいならまずその包丁を捨てやがれ!!
俺たちは大広間をでて台所へと入る。ここで何か使えそうなものは・・・あった!
「おらっ!これでもくらいやがれ!!」
俺は瓶を投げた。どうやら相当効いたらしく台所を出てもクマの人形はそれ以上追いかけてこなかった。
「はぁはぁ、どうやら逃げ切れたようだな」
「よ、よかった...!」
「それにしても、危なかったな・・・あいつ、想像より賢い」
「あの人形って、もしかして由佳を襲った犯人...!」
人ではないけどな。
「そんな…!こんなのってないよ!」
俺もそれには同意する。だって包丁を持ったクマの人形が家の中で人を殺戮してるんだもん。未だに信じられないわ。
「ひとまずあの部屋へと戻ろう。終わり方も分からないんじゃどうしようもない」
「はい…そうですね…」
顔を青ざめながら答える。あんな怖い出来事があったのだ。普通にしている方が無理だ。
会話を終えると再び俺たちは西部屋へ向かう・・・と思ったら急に彼女が立ち止まった。
「そういえばお互い自己紹介していませんでしたよね?私は名前は
なんだと思ったが自己紹介か、そういえばしていなかったな。
「俺の名は